ワイン大国を象徴する地下ワイン倉庫「クリコバワイン倉庫」
モルドバは知られざるワイン大国であることをご存知ですか。実は紀元前3000年頃から、ワインの製造が行われていたのです!
しかも、ヨーロッパの王室に献上するほどのハイクオリティーで昔から有名でした。しかしソ連時代、モルドバ産のワインはほとんどソ連国内で消費されていたので、日本に輸出されることはありませんでした。
現在では、日本でもモルドバワインを購入できるようになっています。
そんなワイン大国・モルドバを象徴するのがクリコバ(キシナウから車で30分)にある地下ワイン倉庫。この地下ワイン倉庫の面積は、東京ドーム11個分に匹敵します。もちろん、世界最大級のワイン倉庫です。
地下ワイン倉庫はツアー形式となっており、車で回ります。これだけの地下ワイン倉庫ですので、貴重なワインがたくさんあります。ワイン好きの方はぜひ、クリコバにお越し下さい。
なお、地下ワイン倉庫へはキシナウから現地ツアーで行くことになります。現地のホステルやホテルで「クリコバのワイン倉庫に行きたい」と伝えると、手配してくれます。
日本ではあまり情報がないので、現地で情報をキャッチすることをオススメします。
コムラト
モルドバには沿ドニエストル共和国とは別にガガウズ自治共和国という「自治区」があります。ここには世界で唯一、テュルク系で正教徒のガガウズ人が居住しています。ガガウズ自治共和国の中心都市にあたるのがコムラトです。コムラトには正教会とモルドバ国旗とは別にガガウズ自治共和国の国旗が掲げられています。
・名称:コムラト(Komrat)
・住所:Komrat, Moldova
・アクセス:キシナウ南バスターミナルからマルシュルートカで約2時間
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://www.comrat.md
ベンデル
ベンデルはドニエストル川西岸にありますが、沿ドニエストル共和国側に属する町です。なお「ベンデル」はロシア語の名称でルーマニア語ですと「ティギナ」になります。1990年代の戦争では激戦地として被害を受けました。現在は安全に出入りできますが、平和維持部隊が駐屯しています。
・名称:ベンデル(Bender)
・住所:Bender, Moldova
・アクセス:キシナウからマルシュルートカで約60分~90分
・オススメの時期:いつでも
キシナウ大聖堂
凱旋門の後ろにある教会がキシナウ大聖堂です。キシナウ大聖堂は19世紀半ばに建てられました。第二次世界大戦により甚大な被害を受けましたが、その後、見事に再建しています。ところで、「大聖堂」となっていますが、規模はそれほど大きくはありません。
・名称:キシナウ大聖堂(Nativity Cathedral, Chișinău)
・住所:Piața Marii Adunări Naționale 12, Chișinău, モルドバ
・アクセス:凱旋門の近く
・所要時間:30分
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://mitropolia.md
最後に
最後にモルドバの人々の生活について少し触れておきましょう。実はモルドバの国民1人当たりの月額所得は、2万円ほどしかありません。また、人身売買が深刻な国の一つでもあります。
それでも現地の人々はラテン気質のおかげで明るいのですが、どこか諦めに近い表情を見せることがよくあります。モルドバ観光が少しでも栄えて、人々の生活が少しでも楽になれば、と思わずにはいられません。