ブドウ畑を見下ろす絶景は必見!「トラーベン=トラバッハ」
photo by Yu Villegas
「トラーベン=トラバッハ」は、モーゼル川中域にある、人口約6000人の小さな街。一昔前、この街はワインの運搬拠点でもあり、ワイン貿易で大変栄えていたんだとか。現在も、モーゼルワインの産地としてはもちろん、温泉保養地としても人気の街となっています。
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小さな街ながら、ワインセラーが数多くあるので,街歩きがてらワインテイスティングも楽しめます。また、クリスマスの時期になると、地下で行われるユニークなクリスマーケットが開かれます。歴史あるワインセラーを利用したこのクリスマスマーケットには、毎年国内外からたくさんの観光客が訪れるんだとか。
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街を見下ろす丘の上には「Ruine Grevenburg」という城跡が残っていて、必見スポットとなっています。
ハイキングコースは、街の目印であるモーゼル川にかかる橋の門のそばから、城跡へと続いています。舗装されたコースではなく、森の中を登っていくので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
Yu Villegas
私たちが行ったときは閉まっていたのですが、頂上にはレストランもありました。雄大な景色を眺めながら、ワイン片手に食事をするのも最高そうですね。
森の中にたたずむメルヘンなお城「エルツ城」
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シンデレラ城のモデルとして有名なノイシュバンシュタイン城と併せて「ドイツ3大美城」の一つに数えられる、「エルツ城(Burg Eltz)」。過去の戦争で、一度も陥落したことがなく、850年以上も同じ家系によって代々所有されています。
歴代の王族をはじめ、かの有名な詩人ヴィクトル・ユーゴーもこのお城を訪れ、その美しさに感嘆したという記録も残っているそう。また、1961年から1995年まで、ドイツの500DM紙幣にはエルツ城の景色が描かれていたんだとか。
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山奥なので、車以外で行くにはちょっとアクセスが不便なところにありますが、この美城目当てに、世界中からたくさんの観光客が訪れます。
一般的な行き方は、まず車でお城の駐車場(Parkplatz Burg Eltz)まで行き、そこからお城まで森の中をハイキングしながら行くコース。駐車場からは、徒歩で約15分程度で、私の4歳の娘でも歩けた簡単な道のりです。
または、一番最寄りの鉄道駅モーゼルケルン駅から、ハイキングコースを歩いて片道90分でアクセスするのも人気のコースです。
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森林の中に静かにたたずむエルツ城は、まるで絵本の世界のような雰囲気。色とりどりの花々が咲き誇る春、新緑が眩しい夏、紅葉が美しい秋、白銀の世界の冬……どの季節に来ても、感動の絶景が待っています。
通常はお城の中を巡るツアーもあり、寝室やキッチン、騎士の部屋などを見て回ることができるそう。家具の多くは850年前当時からそのまま残されているんだとか。ヨーロッパでも、重要なコレクションの一つと言われているそうです。
・名称:エルツ城
・住所:56294 Wierschem
・地図:
・アクセス:Moselkern駅より5㎞(徒歩90分orタクシー10分)
・営業時間:9:30~18:00
・電話番号:+492672950500
・料金:大人11ユーロ(城内のガイドツアー付き)
・公式サイトURL:https://www.burg-eltz.de/de/
魅力いっぱいのモーゼル川沿岸の街々
アクセスはあまりよくありませんが、訪れる人を魅了してやまないモーゼル川沿岸の街々。あまり観光地化されていないので、人混みを避け、自然や絶景を楽しみたい人におすすめのエリアです。
早く海外旅行ができる日が来ることを祈りつつ、次に行きたい旅先リスト作りの参考にしてもらえたら嬉しいです。
もっと伝えたいドイツがある
ファンが多い人気の旅先、ドイツ。2021年6月6日からは、日本から観光目的でのドイツ渡航が認められて、胸が高まるばかり。
有名な観光地へは足を運んだけれど、大好きだからこそもっと深くドイツを知って訪れたくなる。文化、食、建築、自然など、知られざる魅力あふれるドイツを、旅好きライターがお届けする特集がスタートします。あたらしい発見、ユニークな体験がきっとみつかるはず。