雨が降ると何だか憂鬱、お出かけ気分もテンションが下がりますよね。
普段は避けたい雨ですが、雨のときこそ色鮮やかに美しく、癒されるスポットとしておすすめしたいのが「苔スポット」。
仕事のストレス、人間関係、勉強疲れなど、そんなマイナス気分を癒してくれる、選りすぐりの”緑の苔スポット”を15か所ご紹介します。
見出し
北海道|苔の回廊
北海道の支笏湖南部、樽前山(たるまえざん)山麓に横たわるのが「苔の回廊」です。
かつての苔の名所「苔の洞門」(現在は閉鎖)に代わって発見されたのが「苔の回廊」で、全長約200m、高さ最大10mの苔に覆われた涸沢の渓谷です。
左右から迫る崖には80種類以上ともいわれる苔がびっしり!まさに緑のベールに包まれた癒しの空間です。
大小の倒木が横たわりますが、道そのものは平坦で歩きやすいため初心者向き。とはいえ熊出没地域のため、行動は十分に注意しましょう。
・名称:苔の回廊
・住所:北海道千歳市モラップ
・地図:
・アクセス:札幌市内から国道453号経由、車で約1時間20分。入口は「楓沢橋」の近く
秋田県|獅子が鼻湿原
秋田県と山形県にまたがる鳥海山。その北麓に広がるのが、ブナとミズナラの森に囲まれた「獅子ヶ鼻湿原(ししがはなしつげん)」です。
この湿原の特筆すべき点は、異形奇形の巨大ブナが数多く生息し、かつ世界でも貴重な「鳥海マリモ」が群生していること。鳥海山の伏流水が美しい清流と自然を育み、深い苔と緑に覆われたこの地は絶好の森林浴スポットとなっています。
1周約5kmの自然探勝コースはアップダウンも少なく初心者向き。ただし、こちらも熊出没地域なので十分ご注意を。
・名称:獅子ヶ鼻湿原
・住所:秋田県にかほ市象潟町横岡字中島岱国有林
・地図:
・アクセス:日本海東北自動車道「象潟IC」より車で約15分、JR象潟駅より車で約20分
・電話:0184-43-6608(にかほ市観光協会)
・秋田県観光連盟公式サイト:https://akita-fun.jp/spots/168
群馬県|チャツボミゴケ公園
群馬県の奥草津、中之条町の山間部にたたずむのが「チャツボミゴケ公園」です。
チャツボミゴケは、ビロードのような美しい見た目に反してPH2.8もの強酸性の鉱泉に好んで生息する、きわめて生命力の強い苔の1種。この群生地は東アジア最大級とされ、その希少性からラムサール条約に登録、国の天然記念物にも指定されています。
注目すべきは、園最奥部の「穴地獄」と呼ばれる窪地一帯。とくに、初夏に咲き誇るレンゲツツジと深い緑のチャツボミゴケとのコントラストは唯一無二の絶景です。
・名称:チャツボミゴケ公園
・住所:群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3
・地図:
・アクセス:関越自動車道「渋川伊香保IC」より、国道145号経由で約1時間45分。駐車場からは専用バスに乗り換え、バス停から徒歩10分
・電話:0279-95-5111(中之条町六合支所)
・中之条町公式サイト:https://www.town.nakanojo.gunma.jp/soshiki/12/7982.html
栃木県|尚仁沢湧水
栃木県塩谷町と矢板市にまたがる高原山(たかはらやま)山麓の標高590mに位置する「尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)」。
広葉樹の原生林に囲まれ、湧き出る清水は1日約6万5,000トン。1年を通じて11℃を保ち、「名水百選」にも選ばれています。そんな尚仁沢湧水の水源域は圧倒的な苔むす森とひんやりミストで一気にクールダウンしてくれます。
登山口から水源までは軽く30分、アップダウンも多いですが、そんな疲れを忘れさせてくれるほど美しい渓谷に出会えますよ。
・名称:尚仁沢湧水
・住所:栃木県塩谷郡塩谷町上寺島1614
・地図:
・アクセス:東北自動車道「矢板IC」より県道63号経由で約40分。駐車場から水源まで徒歩約30分
・電話番号:0287-45-2211(塩谷町産業振興課)
・塩谷町公式サイトURL:https://www.town.shioya.tochigi.jp/info/141
岐阜県|乗鞍山麓 五色ヶ原の森
岐阜県「飛騨の奥座敷」とも称される、標高約1,300mから1,900m付近に広がる森林帯が「乗鞍山麓 五色ヶ原の森」です。
手つかずの原生林を有し、極力人の手が加えられていない森はまさに秘境そのもの。乗鞍岳の伏流水が育んだ苔むす森にユニークな生態系、大小の滝や湖沼で極上の森林浴が楽しめます。
ただし、五色ヶ原の森は環境保全の目的で厳格な入山規制を敷き、ガイド同伴、有料化を行っています。コースは事前予約制で1日コースと半日コースの計6コース。それぞれに特徴があるため、自分に合ったコースを選びましょう。
・名称:乗鞍山麓 五色ヶ原の森
・住所:岐阜県高山市丹生川町久手471-3
・地図:
・ツアー開催期間:5月20日~10月31日(事前予約制)
・ガイド費用:ショート(半日)コース大人7,000円/高校生以下5,000円、ロング(1日)コース大人9,000円。高校生以下5,400円 ※「雌池布引滝コース」のみ1人一律6,000円
・アクセス:中部縦貫自動車道「高山IC」より国道158号経由、車で約40分
・電話番号:0577-79-2280(乗鞍山麓 五色ヶ原の森案内センター)
・乗鞍山麓 五色ヶ原の森公式サイトURL:https://goshikinomori.com/
福井県|平泉寺白山神社
福井県勝山市にある「平泉寺白山神社」は、国内でも有数の苔寺として知られています。
かつて白山信仰の越前側の一大拠点として栄華を極めた平泉寺白山神社。今ではその歴史は土に埋もれ、境内一帯が美しい苔の絨毯と杉木立に囲まれて、往時が偲ばれるほどひっそりと静寂に包まれています。
往時と変わらぬ神秘的な御手洗池や大杉の御神木もさることながら、国内最大級の石敷道や坊院跡などの中世の遺跡も必見です。
・名称:平泉寺白山神社
・住所:福井県勝山市平泉寺町平泉寺56−63
・地図:
・アクセス:中部縦貫自動車道「勝山IC」より国道158号経由、車で約20分
・電話:0779-88−0033(白山平泉寺観光振興拠点「と之蔵案内所」)
・平泉寺白山神社公式サイトURL:https://heisenji.jp/
長野県|白駒の池
2,000m級の山々が連なる信州北八ヶ岳。その麓の高原地帯にたたずみ、標高2,000m以上の湖としては日本最大の天然湖といわれるのが「白駒の池」です。
池を囲む原生林は見渡す限りの苔の絨毯に覆われ、文字通り「苔むす森」。苔の種類は485におよび、数百年の時を刻んだ森をすべて飲み込んで、息を呑む神秘の光景が広がっています。
駐車場から徒歩15分とアクセスも良く、遊歩道も整備され、気軽にハイキングを楽しめるのも魅力のひとつ。初夏には高山植物、秋には紅葉と四季折々の表情が味わいながら森林浴が楽しめます。
・名称:白駒の池
・住所:長野県南佐久郡佐久穂町八郡 メルヘン街道沿い
・地図:
・アクセス:中央自動車道「諏訪IC」より国道299号経由、車で約1時間。あるいは中部横断自動車道「八千穂高原IC」より国道299号経由で約30分
・電話番号:0267-86-1553(佐久穂町観光協会)
・佐久穂町観光協会公式サイトURL:https://yachiho-kogen.jp/article/shirakomanoike/
奈良県|大台ケ原 西大台
三重県と奈良県にまたがる吉野熊野国立公園の大台ケ原。大台ケ原は、三重県最高峰の日出ヶ岳(ひでがだけ)と大絶叫の絶壁・大蛇嵓(だいじゃぐら)を中心とした東大台と、ブナやモミなどの原生的な森林が広がる西大台の東西エリアに分かれています。
そのうち西大台は、紀伊半島で守るべき貴重な森林生態系として環境省が定める「利用調整地区」に指定。
入山には事前予約と入山料、事前レクチャーの受講が必須となっています。やや手間はかかりますが、その分人も少なく、自分のペースで森とふれあえて、すばらしい苔の群生地にも出会えますよ。
・名称:大台ケ原 西大台
・住所:奈良県上北山村
・地図:
・アクセス:車の場合、西名阪自動車道「郡山IC」より約2時間。電車・バスの場合、近鉄「大和八木駅」より路線バスで約3時間15分
・電話番号:07468-3-0070(上北山村商工会)
・環境省サイトURL:https://kinki.env.go.jp/nature/odaigahara/west_odai/west_odai_index.html