外国人にも人気観光先の京都ですが、有名な観光スポットは沢山の人で溢れ、ゆっくりと見て回ることも難しいですよね。
今回は、21年間京都に住む僕がオススメする、京都の真髄「わびさび」を味わうための隠れスポット「無鄰菴(むりんあん)」を紹介します。
「わびさび」こそが京都の真髄
観光地の溢れる京都は、清水寺や金閣寺などの世界遺産が目立ちます。これらの名所は「華やかで上品な」という意味を持つ京言葉、「はんなり」という表現がぴったりきます。
一方、京都には「はんなり」とともに、質素で静かな美しさを表す「わびさび」という美意識があります。
わびさびを味わえる無鄰菴
京都の東山地区にひっそりと佇む、無鄰菴。ここはお寺ではありません。明治時代の元老、山県有朋の別荘です。母屋で抹茶を飲みながら眺める庭は、質素で静かでありながら美しさの溢れる「わびさび」そのものです。
心の底からリラックスできる場所
photo by Shinya Hiraoka
なんといっても魅力的なのは、人が少ないことです。敷地に僕しかいなかったこともしばしば。時間帯によっては貸し切りの気分を味わうことができます。横になって庭を眺めたり、縁側で読書をしたり。
人が溢れる清水寺や金閣寺とは違った良さがある、最高にリラックスできる場所です。もし3000㎡の庭を持つ別荘が貸し切れると考えたらすごくお得じゃないですか!?
無鄰菴のベストシーズン
まったりのほほんするためにも、暖かい季節がオススメです。少しずつ暖かくなり、縁側に座って庭を眺めてリラックスするのに一番の気候。5月のシーズンが僕は一番好きです。他には、7月の暑い日にうちわや扇子を片手にまったりするのもいいですね。
稀に見える雪化粧は格別
冬は寒くてまったりしにくいですが、例外的に雪が積もると大変美しいそうです。僕はまだ見たことがありませんが、このような景色になるそうです。ぜひとも見てみたいですね。