その他

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

「トラベルウィーク」つながる余白が生み出す「何か」に、価値を置く

ーーお話していただいたように、今後は旅がより身近になっていくという前提に立ったとき、改めて「HafHのサービスを使ってできる、あたらしい旅」とはどのようなものだと思います?

これ、難しいですよね。大瀬良さんとも打ち合わせしてて、「あたらしい旅ってなんだ?」みたいな(笑)。

清水

大瀬良

いま、「HafHを使っています」っていうことが、ご自身の自己紹介のひとつになるっていうことが、あちこちで生まれているんですよね。2021年8月新たに誕生した「HafH Community」の方々も、喜んでコミュニケーションを取り始めてくれていますが、それは無理してつながる必要も、誰かに会わなきゃいけない必要もなくて。物理的なつながりではなくて、なんとなく概念的に、頭の片隅でつながっている感覚が、すごいおもしろいなって思ってるんですよ。

ネイバー(HafH会員)同士もだし、HafH施設との関係性も特徴的ですよね。宿泊時に施設スタッフさんから「HafHのユーザーなんですね」と言われる、みたいなコミュニケーションがあると、すぐに施設とつながれる。スタッフさんの後ろには地域があって、その地域に住んでる人や文化、歴史、未来とか、いろんなものにつながってく。

だから僕らがこれから始まる「トラベルウィーク」で表現したいことって、「つながることによって生まれる何かに、旅の価値がある」っていうこと。そして、その「つながる」を表現できるのは、HafHのサービスや僕らTABIPPOみたいなコミュニティ。そのためには「余白」が必要だというのが、今僕らが考えてることですね。

清水

トラベルウィーク

ーーなぜ余白が必要なんですか?

大瀬良

余白がないと、人と会っても「深化」しないんだよね。旅に出た時に、ただ現地の人に案内してもらうだけだったら、「あの人いい人だったね」で終わると思うんです。でも、案内が終わってからもつい話を続けちゃって、そのまま「ごはん行きます?」って言われたときに「いいですね」って言える自分の余白がないと、その誘いには応えられない。余白があれば、旅が終わってからも、「また会いたいな。あの時悩んでるって言ってたけど、来年になったら何言ってるのかな」って思い出して、その後連絡をとることもあるだろうし。

ーーああ、なるほど。トラベルウィークは、その余白もデザインの中に入っているんですね。

旅行会社の旅程表を見ると、余白を全部埋めていく考え方なんですよね。でも、そこに余白があると、生まれることがたくさんあるって、僕らは感覚的にすごいわかってる。そういうのをもともと設計できたら、すごいおもしろい旅がつくれるよなと。

清水

大瀬良

たとえば、HafHだからこそできる余白は、ツアーで宿泊先を探す必要がないことだよね。たとえば金沢でイベントを開催して、そのあとの宿泊先はご自身で選んでもらう。HafHは定額だから、お好きにお選びくださいってできるんですよ。

大瀬良

そこで選んだ宿によって、体験する価値が変わってくるのがHafHの強み。みんな、選ぶことによって「よりよい思い出を作ろう」と自分の選択に責任を持つんです。だから、今回の「トラベルウィーク」でも、僕らはあえて宿泊先を指定しません。用意する現地でのコンテンツも、来たかったら来てね、というスタンス。
選択肢に余白がある、ということですよね。僕らも、モニターツアーを組むときは基本的に現地集合、現地解散にします。そのほうが前後の時間も自由になるし。余白に飛び込んでさえくれれば、偶発性で何かが生まれることに旅の価値があるって信じたいんですよね。

清水

ーーその偶発性に出会える可能性が、ひとりで手配する旅よりもある、というのが醍醐味ですね。

大瀬良

僕らは、必ず「誰かと会う」最初のヒントはご用意してますから。
RPGみたいだよね。

清水

大瀬良

本当にそう。ゴールが無限大にあるRPGで、「まずここに話かけるといいよ」みたいな、その簡単な攻略本だけ用意しておきます。

取材後記:おまけの雑談「直感を信じてほしいね」

大瀬良

もしかしたら今の話を聞いて、「トラベルウィーク」は現地集合、現地解散、来たい人だけ来るっていうスタンスが不便だと感じる人もいるかもしれない。でも、この余白なき日常の中で、自分はどう判断するのか、選ぶ余白をつくることの大切さを発信していきたいと、改めて思いましたね。

「なんか気になる」って気持ちにも蓋をしがちじゃない、こんな世の中だと。でも、「行った方がいいんじゃない?」って思ったら、その自分の直感を信じてほしい。社会でも会社でも家族でもなくて、自分自身が正解だと思う道を見つめ直してほしいなと。

あと今業界全体的には、「概念をみんなで考え直そう」みたいな雰囲気があって。旅には答えがあるわけじゃないから、世の中が大きく変わっていく中で、みんなと答えを見つけていこう、みたいな。だから今回の特集も、「みんなでこれからの旅を考えてみませんか」っていう投げかけにしたんだよね。

だから、ちょっとでも気になったら参加してもらって、一緒に考えたいんですよね。「トラベルウィーク」や今回の特集については、僕らも何が生まれるか正直わからないです。でも、それを僕らとみんなで探せることが、すごく楽しみ。

清水

大瀬良

これはもう、大人の宝探しみたいなものだよね。

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HafH

HafHとは?

HafH(ハフ)とは、毎月定額で受け取れる《HafHコイン》を利用して、1000以上の宿泊施設から予約する「旅のサブスク」「定額宿泊サービス」のこと。

毎月《HafHコイン》を積み立てることで、普段なかなか手が出ない憧れのホテルに宿泊しやすくなったり、HafHの利用者同士の偶然の出会いに心を躍らせたり、旅が暮らしに浸透していく習慣作りの準備ができたりと、日常が少しずつ楽しくなる仕組みを手に入れることができるんです。

・公式サイト及び利用申込みは、こちらへ!
・参考:【最新情報】#旅のサブスク HafH 説明書|Ryo Osera | 旅のサブスク HafH(ハフ)創業 | note

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