ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

ミコノス島。紺碧のエーゲ海に浮かぶ人口10000人にも満たない小さな島。そんな小さな島なのに世界中の多くのカップルがこの島を目指して旅をします。

白い砂浜、青い海、真っ赤な太陽。すべてがロマンチックなこの島。世界中のカップルがあこがれるのは、まぁ当然のことと言えるでしょう。

 

…で!!

そんな島に男一人で乗り込んでしまったらどうなるのか?みなさんは想像できるでしょうか。

今回は無計画が行き過ぎて、なんとなく足を踏み入れた地で勝手に心に深い傷をおってしまったバカな旅人のお話しを紹介します。

※あくまで筆者の体験談であり、若干の被害妄想っ気が感じられるかもしれませんがジョークとして笑い飛ばし下さい。

 

「無計画バンザイ!俺、天才!」

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photo by  Alessandro Bonvini 

その日僕はギリシャのアテネに滞在していました。はっきり言ってしまえばギリシャに滞在する予定は全くありませんでしたが、その場のノリでなんとなくアテネに滞在することにしました。

しかし、これが思いのほかすごく楽しかったのです。観光地もご飯も良し、ゲストハウスでは友人にも恵まれました。あぁ、アテネ楽しかった…。

 

そんな楽しい日々が毎日続くもんだから「直感に任せて無計画に旅してもチョー楽しいじゃん。俺は旅の天才かも。ヘイヘイヘイ」などと小躍りをおどりながら調子に乗っていたわけです。

完全に調子乗りモードだった僕は次の行先をグーグルで‘‘ギリシャ 観光地”と調べて出てきた、名前も知らない島「ミコノス島」に決めたのです。

 

フェリーで違和感。バスに乗り込んで確信。

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photo by  wallygrom

調子乗りモードに陥った僕の仕事は速い。その日のうちにミコノス島行きのフェリーのチケットを買い、次の日の早朝にミコノス島に向かうフェリーに乗りこみました。

しかし、フェリーの乗り込んで早々に強い違和感が…。フェリーの客のほとんどがカップルで、独り者なんて僕以外いないのです!!

 

それゆえ、アテネからミコノス島までの6時間…無言。ひたすらソリティアをして時間をつぶしました。

このときすでに「ここに俺は居てはいけないんじゃ…」という疑念に駆られていましたが、港に到着してその疑念は確信に変わりました。

港から町へと向かうバスに乗ったら、僕以外全員カップルで僕だけ補助席に座らせられたのですから…。

 

右を見ればカップル。左を見ればカップル。

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photo by  neajjean

地獄。まさに地獄。周りの楽しそうな人間がみんな鬼に見える。

だって、僕の隣に彼女はいないから。

 

誤解のないように言っておくと、パートナーと一緒にきたらミコノス島は絶対に楽しいところです。青い海や白い砂浜をバックに愛を語らうなんて、そりゃあ素敵で楽しいに決まってます。

でも、でもね。見ず知らずのカップルがイチャイチャしている様子を四六時中見続けるってのは精神的にきつい!

 

観光地に行けばカップル。レストランに行けばカップル。迷い込んだ裏路地でもカップル…。男一人でいるってだけで島中のいたるところで浮いてしまっている気がしました。

 

散歩をしていたら迷い込んだ別世界

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photo by  Alessandro Bonvini

島全体からあふれ出るカップルオーラから逃げ出したくて仕方なかった僕は島の中でも人が来ないであろうエリアを探しさまよいました。

すると、意外なことに僕が宿泊していたホテルのすぐ裏にビーチを発見!遠目に見た感じでは人がぽつぽついるくらいで、カップルだらけという印象は受けませんでした。

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佐々木 拓馬 フリーライター

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