ライター
桃(Momo) TABIPPO編集部 / フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

当日ギリギリまで綿密な準備を。潮が引いて現れる挙式会場

「潮が思ったより引かないな……」そんな言葉から始まった当日準備は、会場である柿の浜海水浴場で朝早くから行われました。

実際に、潮が引くタイミングを図り椅子や台を出していく、花瓶の下に敷く台を大きな丸太から造りあげ、バージンロードの装飾イメージなど、たくさんの人がさまざまな場所で準備を進めます。

一番の課題は潮が引いている時間をいかに有効活用できるかということ。この間に挙式とパーティーを済ませないと、どんどん潮が満ちてきて、ビーチがみるみる無くなっていきます。

どうしたら時間内に満足できる挙式とパーティーができるか、そのためには何をしたらいいのか、なんどもなんどもチームおぢかウェディングの方やワタベウェディングさんの会議が重ねられました。

いくら人間が工夫しても、相手は自然。もし、潮が早く満ちたら、雨が降ってしまったら、風が強かったら……あらゆる可能性を考えて進める必要がありました。

小値賀島のフォトスポットでウェディングフォト撮影

皆の祈りが通じたのか、ウェディング当日は眩しいくらいの快晴。雲は少々、真っ青な空が広がり、太陽の日差しに目が眩むほどの恵まれた天気となりました。

まずは、小値賀島のフォトスポットでウェディングフォト撮影。真っ白なスーツの新郎とウェディングドレスに身を包んだ新婦が向かったのは、お二人が選んだ2つのフォトスポットです。それぞれご紹介します。

姫の松原

姫の松原は、小値賀島のちょうど中央に位置している、約400〜500メートルに渡り空まで覆いつくすほどの松並木がある場所です。日本の名松百選および新・日本の街路樹百選に選定された、まさにフォトジェニックスポット。

白いウェディングドレスとタキシードが映えるので、どこを切り取ってもおしゃれな写真に出来上がります。

■詳細情報
・名称:姫の松原
・住所:長崎県北松浦郡小値賀町柳郷
・地図:
・電話番号:0959-59-3111

長崎鼻

長崎鼻は放牧地。複数頭の牛が放牧され、ゆったり過ごしています。長崎鼻の先に見える青い海と緑の草を食べる牛が見られる絶景ポイント。

少し雲がかかってしまいましたが、まるで日本ではないかのような一枚になりました。

■詳細情報
・名称:長崎鼻
・住所:長崎県北松浦郡小値賀町柳郷
・地図:

たくさんの島民の「餅まき」で祝福

ウェディングは挙式から始まるのではなく、今回は小値賀島のお祝いごとの風習である「餅まき」からスタートしました。

「餅まき」とは、船が造られたり新居が建てられた時に、島全体で祝う風習のこと。小値賀島のメイン通りに島民が集まり、トラックの荷台から新郎新婦が投げる袋に入った紅白餅を、キャッチして食べると福が訪れると言われています。

前日から島内放送で「餅まき」の案内がされたため、当日は本当にたくさんの人たちが集まりました。

「餅まきは、久しぶりなの。たくさん取れるかしら!」とワクワク話をするおばあちゃんたち。最近はめっきり餅まきをする機会も減ったそうで、今回は一年以上ぶりに開催されたそうです。

餅まきが始まると、大人も子供も関係ありません。とにかく「こっちに投げて〜!」とアピール大合戦。一つでも多くのお餅をキャッチしようと、賑やかに楽しむのが餅まきです。

終わった後、「正直こんなにたくさんの人が来てくださるとは思っていなかったので、うれしかったです」と新郎新婦のすてきな思い出にもなったようです。

最高の青空の下で、感動の式に

潮が引いてアーチやベンチなどが設置できるようになる、ギリギリまで待ちながら準備をします。不備がないか、完璧かどうかチェックをし、万全の態勢で式はスタートです。

 

青い海を見ながら、新郎新婦を待つ列席者たち。ドレスコードも青と決められていたそうで、とてもフォトジェニックな光景になりました。

美しい青い空と青い海に映えるウェディングドレスとタキシード。小値賀島の自然に囲まれながら、あっという間に式が進んでいきます。

最初から最後まで天気も崩れることなく、非常に順調に式は終わりました。

式の後は、食材はほぼ全て小値賀産のもの、古民家レストラン「敬承 藤松」の料理長が腕を振るったコース料理と一緒にパーティーは進んでいきます。

はじめての共同作業のケーキ入刀ならぬ、温釜焼の中に入っている黒アワビを取り出すために叩き割る塩釜開きをしたり、大学の吹奏楽団がきっかけで出会ったお二人のセッション、新郎新婦より一人ひとりへ贈呈品が送られるなど、美しい海を背景に思い出に残るパーティーとなりました。

何度も感謝を伝えたい、最高のウェディングに

式を終えた新郎新婦に話を聞くと、「天気も晴れて家族もみんな喜んでくれてよかったです。そして、見にきてくださった方、準備をしてくださった小値賀島の皆さんに感謝しかないです。皆さんの前で我々の結婚を見届けていただけて嬉しく思っています」と笑顔。

私たちがよく知る結婚式は、教会やホテルですでに場所が用意されていて、できることは限られてきます。しかし、「小値賀島DIY Wedding」は一からすべて手作りで作り上げたもの。天候次第では別の会場も用意していたそう。小値賀島にはたくさんのすてきなロケーションがあるので安心です。

「記憶に残る式になって、小値賀島の方々に感謝しています」と話した新郎新婦の言葉通り、小値賀島のいいところを前面に引き出して、島民が一丸となって祝う結婚式に。

非常にアットホームで、「島中からたくさんの祝福を受ける喜び」は、普通の結婚式とはまた違った感覚が味わえ、あたたかい気持ちになるはずです。

小値賀島民が祝福する、素晴らしい結婚式を

結婚式といえば、これまでお世話になった方々や親しい友人を招いて、ワイワイガヤガヤ楽しむものだと思っていましたが、今回の小値賀島でのモニターウェディングはそのイメージを覆す、自然に囲まれたすてきな式に。

青い海に向かって歩いていく、真っ白なウェディングドレスは本当にきれい。どこを切り取っても思い出に残る式は、小値賀島の魅力にあふれていました。

 

新郎新婦はもちろん、列席した家族も大満足だった小値賀島のモニターウェディング。式に関わったすべての人の絆を感じられ、つい周りに自慢したくなる素晴らしい結婚式で、商品化が楽しみです。

All photos by 桃

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桃(Momo) TABIPPO編集部 / フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

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