日本でありながら独自の文化・アイデンティティを持つ不思議な場所、沖縄県。文化の違いは地場の食材を扱う市場にも色濃く反映されています。
沖縄で市場と言えば、やっぱり牧志の第一公設市場です。
photo by pixta
終戦直後から続く由緒正しき市場。沖縄の顔と言っても過言ではありません。しかしこの市場、有名すぎるだけに結構観光ライクな側面もあります。よくよく見ると値段も結構お高め…。
そこで、沖縄ももう2回目3回目の、ちょっとやそっとのことじゃ驚かなくなってきた貴方に、「日本にもあったんだ…」レベルのとっておきのハードコア市場をお教えします。
1. もとぶ町営市場
美ら海水族館のある、本島北西部に位置する本部(もとぶ)半島。水族館をやや南に下った漁港集落、渡久地地区の中心部にこの市場はあります。
規模こそ小さいものの、中のお店はまさに粒ぞろい。オシャレなカフェや手作り品の並ぶ今風のお店から、昔ながらの魚屋さんや天ぷら屋さんなど、新旧が入り交じり、のんびりしながらもセンスを感じさせる、とっても通好みな空間になっております。
近くに沖縄そばの超有名店「岸本食堂」もあるので、美ら海水族館への道中でお昼にぶらっとしてみることをオススメします。
2. 金武町いしじゃゆんたく市場
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アメリカ海兵隊基地、キャンプ・ハンセンの真正面に位置する金武町。古い歓楽街の様相を今も残すこの街にも、地元色の濃ゆ~い市場が存在します。
街の中心部より少し離れた国道沿いに、突如として巨大なトタン屋根の平屋が現われます。これが金武町のいしじゅゆんたく市場です。こちらは完全に地元密着型で、売っているものは地場野菜や食材が多いです。
さすが基地の街、といった感じのアメリカンスタイルの巨大な洗剤や瓶詰め食材も見受けられ、アメリカ文化との結びつきを肌で感じられます。
中には、出処のイマイチよくわからない軍用食や払い下げ品も…。ちなみに僕はここで買った軍用医療バッグをアメニティ入れとして旅行用に持ち歩いています。