島根半島の北に位置する隠岐島(おきのしま)。名前だけは聞いたことがあるけれど、具体的にはよく知らないという方が多いかもしれません。
島後と島前と呼ばれる有人・無人の島が集まった隠岐島は、島根県に属しながらも、独自の自然景観に恵まれた魅力的な島です。飛行機やフェリーを利用して訪ねることができる隠岐島で、見るべき観光スポット17ヶ所をご紹介します。
見出し
- 1隠岐島に行ってみての感想
- 2隠岐の島でおすすめのベストスポット
- 3夕日が綺麗すぎるローソク島
- 4日本の滝百選のひとつ、壇鏡の滝
- 5島根県一の杉の大木、八百杉
- 6貴重な動植物が存在する油井の池
- 7樹齢800年の岩倉の乳房杉
- 8大声で叫びたくなる那久岬
- 9非常に貴重な土木遺産、福浦トンネル
- 10航海安全の神、焼火神社
- 11自然が作った天然洞窟、明暗の岩屋
- 12歴史を学べる隠岐郷土館
- 13古民家が見られる!佐々木家住宅
- 14屋那の松原・船小屋群
- 15島の歴史を知る!隠岐自然館・隠岐世界ジオパークビジターセンター
- 16隠岐島ぶらり散歩
- 17カフェ・スプンティーノ (Cafe Spuntino)
- 18ギャラリー鬼板
- 19サカータブロス
- 20発見が多い島
隠岐島に行ってみての感想
Photo by pixta
豊かな自然と、島ならではの独自文化が育まれていることで知られる隠岐島。私がここを訪れたのは秋のはじめごろでした。ちょうどネットで調べ物をしているときにたまたま隠岐島のことを見つけ、その素晴らしい自然に魅了され、ぜひ一度は訪れてみたいと思い立ったのがきっかけです。
隠岐島は丸い形をしているので、レンタカーを借りて一周してみました。ぐるりと一周できる道があるので、島の自然を存分に楽しみたいなら車を借りるのがおすすめです。
国の重要文化財に指定されている佐々木家住宅、奇岩・トカゲ岩、素晴らしい景観美を楽しめる白島崎展望台、絶景のローソク島、油井の池と、まさに自然の見所満載の隠岐島。
おいしいサザエ丼や隠岐そばも有名なので、島ならではのグルメにもぜひ挑戦してください。
隠岐の島でおすすめのベストスポット
私がおすすめするのは、夕日が重なる瞬間に、まるで大きなローソクを灯したかのように見えるローソク島です。この素晴らしい景色を写真に収めるには、夕陽に合わせて出航する遊覧船に乗る必要があります。
ローソク島展望台からもローソク島自体は眺めることができますが、まるでローソクが灯ったかのような写真を撮るには、遊覧船に乗らなければ難しいです。絶対にこの写真が撮りたいという方は遊覧船の情報を事前にチェックしておきましょう。
夕日が綺麗すぎるローソク島
隠岐の島の北西にそびえるローソク島(ローソク岩とも呼ばれる)は、約20mの高さの奇岩。岩の先端に沈みゆく夕日が重なる姿が、火を灯したろうそくに見えることからこのネーミングがつきました。
ローソク島展望台から眺められますが、4~10月には日の入りに合わせたベストなタイミングで出航する遊覧船も出ています。大人は一人3,000円となっており、出航場所は少し遠いですが、帰りは美しい星空を楽しめるドライブになるでしょう。
・名称:ローソク島
・住所:隠岐郡 隠岐の島町町代
・地図:
・アクセス:西郷港から福浦港へ車で約40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/broom/see_boat_ro-soku.html
日本の滝百選のひとつ、壇鏡の滝
「日本の滝百選」に選ばれている「壇鏡の滝(だんぎょうのたき)」。林道の間を抜け第一・第二鳥居を通り過ぎ参道を進むと、40mの高さから流れ落ちる雄滝・雌滝が見えてきます。雄滝の裏側に回り込んで、ミストを浴びながら見学するのも気持ち良くておすすめです。
滝まで行くのに大きな杉のある道がまっすぐ進んでおり、通るだけで癒されそうです。
・名称:壇鏡の滝
・住所:隠岐郡隠岐の島町那久
・地図:
・アクセス:西郷港から車で約50分、駐車場から徒歩約5分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
島根県一の杉の大木、八百杉
玉若酢命神社の神門をくぐり境内も右側に立つ「八百杉(やおすぎ)」は、樹高30m、根本の周囲が約20mの巨木。昭和4年に国の天然記念物に指定された八百杉の樹齢は千数百年といわれ、島根県一の杉の大木として祀られています。
・名称:八百杉
・住所:隠岐郡隠岐の島町下西
・地図:
・アクセス:西郷港から車で6分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
貴重な動植物が存在する油井の池
「油井の池(ゆいのいけ)」は、隠岐の島の西海岸の山の中腹にある直径250m程の湿原。標高50mの位置にある油井の池は、地すべりによって偶然できたもので、鳥やトンボなど貴重な生物の生息地となっています。
駐車所のすぐ近くの展望台から遊歩道を歩きながら、静かで神秘的な湿原を散策してみるのはおすすめです。2月になると水仙の群落が満開になってきれいですよ。
・名称:油井の池
・住所:隠岐郡隠岐の島町油井
・地図:
・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
樹齢800年の岩倉の乳房杉
隠岐島で1番の標高を誇る大満寺山の麓に立つ樹齢800年の「岩倉の乳房杉(いわくらのちちすぎ)」。樹高は30mで、株から育った10数本の幹が伸び、その下には乳房状の下垂根が24個ぶらさがるという独特の形状をしています。
孤高を感じさせるその姿からは、力強い生命感があふれています。車ですぐ近くまでたどり着けますが、約1時間の登山コースをトレッキングしながら巨木に会いに行くのもよさそうです。
・名称:岩倉の乳房杉
・住所:隠岐郡隠岐の島町布施
・地図:
・アクセス:西郷港から車で40分 布施から徒歩で60分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
大声で叫びたくなる那久岬
かつては海上交通の要所だった那久岬(なぐさき)。灯台がなかったころは古い灯篭に火を灯し、目印にしていたのだそうです。展望台からは、古い灯篭が立つ岬の突端や、島前(どうぜん)と呼ばれる3つの島を眺めることができます。
晴天の日の日没にあわせて現地を訪れると、海面にきらきらと反射する陽の光を見ることができます。
・名称:那久岬
・住所:隠岐郡隠岐の島町那久
・地図:
・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/sroom/sroom_nature.html
非常に貴重な土木遺産、福浦トンネル
「福浦トンネル」は、トンネル・土木遺産マニアをわくわくさせてくれるスポットです。一見すると素朴でこじんまりとしたトンネルですが、2本あるうちの海側の小さな方は、明治時代にノミを使って手掘りで貫通させたものだそうです。現代の時間感覚からすると気が遠くなりそうな話ですが、ここは島内の交通の難所だった場所。
少しでも便利にしたいという当時の人たちの想いが、このトンネルを作らせたのかもしれません。
・名称:福浦トンネル
・住所:隠岐郡隠岐の島町福浦
・地図:
・アクセス:西郷港から車で40分
・公式サイトURL:http://www.oki-geopark.jp/lifestyle/wisdom/000086.php