パスポートは海外で自分の身分を証明する唯一のアイテム。
しかし、旅先や海外でのパスポートの紛失は意外と多く、外務省の平成22年のデータによると約1万件にも上るといわれています。
今回は、旅先でパスポートを紛失した時の対処法をレクチャー。せっかくの旅の想い出を台無しにしないための最低限知っておいて欲しいポイントを紹介します。
パスポートを紛失したら、まずは現地の大使館へ連絡
旅先、しかも初めて訪れる海外でパスポートを紛失してしまったら、誰しも動揺してしまうもの。渡航先でトラブルに遭遇した際には、一人で慌てず、「まずは現地の日本大使館へ連絡する!」
これだけ覚えておけば、大抵の場合は大丈夫といえます。大使館員に状況を説明すれば次にどこに行って、何をすべきかを教えてもらえます。
一般的に、パスポートを紛失した場合は、大使館に「紛失届」を提出します。申請書自体は大使館の窓口にあるので必要事項を記入すれば問題ありませんが、他にも
・現地警察署で発行してもらった紛失届の証明書
・写真
・身分証明書(運転免許など顔写真付きのもの)
の提出を指示されます。
印鑑が必要と言われる場合もあるようですが、旅先に一々印鑑を持参する人も少ないと思いますので、その場合は拇印で対応してもOKです。
地元の警察署で紛失証明証もしくは盗難証明証を発行してもらう
前述した通り、パスポートの紛失届け提出時には、現地の警察で発行してもらった「紛失届の証明書」が必要になります。
よくあるのが、紛失してパニック状態で直接大使館に行ってしまう二度手間なケース。ファーストコンタクトは「電話で大使館に相談する」というのがベストです。
さぁ、現地の警察で「紛失届の証明書」を入手するわけですが、一般的に、海外の警察は日本の警察のように親切ではありません。おまけに、やり取りは基本英語です。
「パスポートを紛失した」
「紛失したのか、それとも盗まれたのか?」
「いつ?」
「どこで?」
「パスポートの再発行に必要な紛失届の証明書を発行して欲しい」
命の次ぎに大事といわれるパスポートを紛失して、多少なりとも動揺していたとしても、気を落ち着かせて、順序立てて説明することが重要です。
友人や現地に信頼できる人間がいるようなら、一緒について行ってもらうことをおすすめします。
書類が揃ったら大使館でパスポートの再発行
現地の警察で「紛失届の証明書」が入手できたら、現地の大使館に向かいます。ここで重要なのが、「パスポートの再発行」と後述する「渡航書の申請」の二択です。パスポートの再発行は、新規発給申請と同じで以下の書類を用意する必要があります。