昔「ONE PIECE」を読んで海賊になりたいと思っていた時期があったので、「船で世界を周る=宝探しの旅に出掛ける」と勝手にリンクしました。
憧れが現実に変わっていくかもしれないというワクワクする反面、まだどこか乗り気でない自分がいたのも事実です。
「世間の目」という壁にぶち当たる
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夏の始まりを告げるように梅雨も明けて、就活もほぼ半分は終わり始める時期になってきました。私の周りは日に日に就活を卒業していく一方で、自分だけ取り残されていきます。
PEACE BOATに乗るという選択肢は増えましたが、あまりにも現実離れをしていて、なかなか覚悟が出来ませんでした。
それに、自分の周りにはそんなアクティブに生きている人がいなかったので、相談することも出来なかったし、お手本になる人もいませんでした。
卒業後は就職をするというルートを外れてしまうのが何よりも怖かった。世間からニート、フリーターと目で見られるのを恐れていた。そんな思いがあり、前に進めない自分がいました。
一歩を踏み出せたきっかけ
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そんな自分を変える出来事がありました。PEAE BOATは全国に活動拠点となるPEACE BOATセンター(通称:ピーセン)があります。
ポスターを貼れば枚数に応じて、船代が割引になる制度があり、乗るかは分からなかったけど、とりあえずポスターを貼ることにしてみました。
大学卒業後の4月出発を目標に、とりあえずポスターを貼っていました。
ある日、同じクルーズを目指す人が集まる飲み会に参加しました。
その飲み会では同じ大学4年生で、就職せずに船旅に出るという自分と立場が似ている人に出会いました。
「自分と同じことを考えている人もいるんだ」それだけですごく安心しました。
就職を蹴ってでも地球一周を目指している。それは自分だけではないということを知り、とても勇気付けられました。結局みんなと違うことをすることに抵抗があり、それを乗り越えていける自信がなかったのだと思います。
自分の中に抱いていたプライドや、世間からの目が気にならなくなり、新しい道が見え始めた瞬間でした。
一緒に旅をしたい仲間ができた
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最初は知り合いもおらず、自分一人で申し込みをしましたが、ピーセンに通う度に毎日違う人と出会います。同じクルーズを目指している人もいれば、過去に乗船したことがある人、自分より後のクルーズを目指している人。職業も年齢も全然違う様々な人と出会いました。
本当に濃いメンバーで、世間からの常識を外れた人ばかりなので、考え方もぶっ飛んでいて、私にはとても刺激的な毎日を過ごせました。
一人で申し込んだはずなのに、いつの間にかみんなで地球一周の旅に出たい!いつしかそう思うようになってきました。もちろんみんな船に乗りたい理由は様々です。「世界をもっと見たい」「自分を変えたい」など一人一人にあらゆるストーリーがあります。
船に乗る為に、乗り越えないといけない試練もあります。でも「地球一周したい」その強い思いで、みんな壁を乗り越えてきています。
きっと自分一人の力なら、船に乗ることも出来なかったし、挫折することもあったでしょう。普段気付くことの出来なかった周りへの感謝、自分一人で生きているのではなく、みんなに支えてもらって生きているということ。
もし私が普通に就職していたら、地球一周をすることは出来なかったでしょう。そして今の環境や仲間に出会うことは出来ませんでした。世間の常識を外れるという、目には見えないけど小さく踏み出したその一歩が私の人を大きく変えてくれました。
まとめ
私が旅に出たきっかけは簡単に言えば「就活からの逃げ」でした。就職しないといけないという世間からの圧力によって、旅に出ることを選択肢の中から消してしまいそうになりました。
でも就職をしなくてもいくらでも道はあります。それに気付けたのは仲間のお陰でもあり、PEACE BOATのお陰でもあります。元を辿ると行きたい企業に落ちた時から私の「旅」はスタートしていたのかもしれません。
就活に失敗しても大丈夫です。ただそこだけにこだわらないでほしい。道はいくらでも広がっています。
私の場合は行きたい企業に落ちたこと。そして一枚のポスターに出会ったのがきっかけでした。それが自分の人生を大きく変えていくことになるなんて、本当に人生いつどこで何が起きるか分かりません。
そのきっかけは本当に些細なものかもしれませんが、それに気付けるかどうかで人生は大きく変わっていくと思います。
あなたも自分の中の「旅スイッチ」を見つけてみてください!地球一周は覚悟を決めてしまえば、意外と身近にやってきます。