新世界七不思議にも選ばれたマチュピチュ遺跡や、高度な技術を使って描かれたナスカの地上絵など、魅力的な世界遺産を多く持つペルー。隣国のボリビアも「ウユニ塩湖」が注目され、非常に人気が出ています。
今回は、ペルーにある世界遺産 全11カ所をご紹介しますので、ぜひ南米旅行の参考にしていただければ嬉しいです。
マチュ・ピチュの歴史保護区
未だに多くの謎を残すインカ帝国時代の遺跡で、保存状態が極めて良い歴史保護区です。周辺に広がる壮大な自然環境には、絶滅器具種を含む様々な動物や植物が生息しており、その生態系にはアマゾンとアンデスの特徴が混在しています。
歴史的にも自然的にも評価されたこの一帯は1983年に複合遺産として世界遺産に登録されました。
ナスカとフマナ平原の地上絵
紀元前2世紀から7世紀の間に描かれたものとされる地上絵は、動物、植物、人型や幾何学模様が描かれており、農耕や水に関する儀式の一環として描かれたものではないかと考えられています。
上空からでないとわからない絵を描く、高度な文明を有していたことを示すこの地上絵には多くの謎が残っています。1994年に世界文化遺産に登録されました。
クスコ市街
インカの公用語であったケチュア語でへそを意味するクスコは、当時の人々にとって世界の中心と考えられていました。インカ帝国の首都であったクスコには、ピューマを象って造られたと考えられており、心臓部分にはアルマス広場が、頭の部分にはサクサイワマン遺跡があります。
スペイン人によって滅ぼされ、今はほとんどかつての姿を残していませんが、歴史を例証するものとして1983年に世界文化遺産に登録されました。
リマ歴史地区
征服者フランシスコ・ピサロが建てた大聖堂やセビリアンタイルで彩られたサン・フランシスコ教会、ペルー軍の守り神である聖女メルセーが祀られているラ・メルセー教会などの歴史的建造物がリマの旧市街に立ち並んでいます。
この17世紀のコロニアル時代の面影を強く残す旧市街は1988年に世界文化遺産に登録されました。
アレキーパ市歴史地区
インカ帝国の第四代皇帝にであるマイタ・カパックによって建設された都市で、現在は商業の中心都市となっています。広場には熱帯植物が植えられ、夜はライトアップされて美しい景観を魅せます。
白い火山灰で造られたコロニアル様式の建物が並ぶため、白い町という別名を持っています。2000年に世界文化遺産に登録されました。
マヌー国立公園
マヌー川流域に広がる国立公園で、絶滅危惧種であるエンペラータリマンやジャガーなどの動物が多く生息しています。広大な熱帯雨林の9割は一般の立ち入りが禁止されていますが、文化地区にはいくつかの部族が生活を営んでいます。