世界には様々な食のスタイルがあります。文化や嗜好、宗教上の理由で制限されていることもあります。
私は無宗教で元々はなんでも食べていましたし、旅先で目にする珍しい料理は経験と思い積極的に試していました。しかし、旅を重ね実際に海外に住んで生活する中で、徐々に食に対する見方が変わっていったのです。
そんな中で私が選択した「ペスカタリアン」というライフスタイルについて今回はお伝えしたいと思います。
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そもそもペスカタリアンって何?
ペスカタリアン(Pescatarian)とはベジタリアンの一種と認識されています。ベジタリアンの中にも様々な種類があります。一切動物由来の食品を口に入れないのがヴィーガン。その他にも卵やミルクはOKというタイプのラクト・オボ・ベジタリアンです。
「ペスカタリアン」はお肉は食べませんが魚は食べます。卵、ミルク、チーズも大丈夫で、簡単に言えば、お肉やお肉ベースのスープや出汁は食べませんがそれ以外は基本的に食べます。もしかしたら一番ゆるいベジタリアンのスタイルであり、日々の生活に取り入れやすいかもしれませんね。
散々お肉を食べていたのに急に食生活って変えれるの?
今年に入り急にペスカタリアン宣言をした筆者ですが、それまでは、唐揚げや焼肉が大好物だったのでよく食べていまし、ワインオタクですので、ステーキと赤ワインを楽しむ時間は至福の時間でした。
そんなお肉大好きな私がお肉なし生活ができるのか…。100%の自信はないままペスカタリアン生活を開始してみたものの、意外と問題なかったのが率直な感想です。
実際に作ったブロッコリーのアーモンドクリームパスタ
魚も食べれますし、和食は野菜や大豆、海藻など動物性の物がなくても作れる料理がたくさんあります。おつまみだって野菜だけでも満足できる料理がいくつもあります
サワラのソテー
しかし、ペスカタリアンだからと言って、焼き魚とサラダを毎日食べていれば良いということではありません。毎日生野菜のサラダでは個人的に飽きてしまうので様々なレシピを日々考えて栄養バランスを気になしながら作っています。
クランベリーのカレー
海外の友人に聞いた彼らの食の嗜好
私の海外の友人には個人個人、様々なポリシーを持って食事をしている人が多くいます。宗教上の理由ももちろんありますが、海外の友人の方が環境問題、政治など若くてもしっかりとした意見を持っている人が多く、いつも驚かされます。
Veganの友人は全く動物性の物を摂りません。その友人はペットの犬が大好きで、大好きな動物の命を奪ってまで食事をするのは何か違うと考えたのがきっかけで、動物愛が止まらなくなったそうです。
そこから仲間もできて無駄に動物の命を奪わないで欲しいという願いから、デモ活動や話し合いに積極的に参加するようになりました。彼女の中では人生で一番良い決断のうちの一つがVeganになったことだったと言っていました。
スペイン人の友人は、食事は芸術であり一つひとつの食をとても大切にしているため、聞き慣れない化学調味料や人工調味料の味しかない食は食事とは呼べず、食事は必ず手作りで用意するそう。
日本の友人は、仕事で食材を調べたり生産者さんの話しを聞く機会が多く、生産者さんの想いをしっかりと重んじないといけないと、彼女なりにお肉を食べること、そして自身が食べる物に興味を持つようになり食への向き合い方が変わっていったそうです。
一方で、小さい頃から馬と一緒に育ち、馬は家族の一員であり、馬刺しなどありえないと考えていたアメリカ人の友人。絶対に食べないと決めていたそうですが、日本に旅行にきた時に奥さんの強い押しに負け罪悪感を感じながらも一口馬刺しを食べたら……。その美味しさにびっくりしてついつい箸が進んだそうです。
このように自分のポリシーに反しても美味しいと感じてしまうのが食の魅力でもありますね。