旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。
全4コースある中で、最もスタンダードなライフデザインコース「POOLO LIFE」は、「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。
期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。
今回は、POOLO LIFE9期の卒業生であり、現在教員として働くひかるんさんにインタビューをしました。

好奇心旺盛でやりたいことはたくさんあるし、行動力にも長けている。ただ、感受性の豊かさゆえに、大きな“揺さぶり”には100%納得してからという慎重な一面も持ち合わせています。
そんな自分を変えるためPOOLO LIFEに飛び込み、掲げたテーマは「完璧じゃなくてもいい!心が思うままにやってみた!シリーズ」。
ひかるんさんがどのように完璧を手放し、本来の自分を取り戻していったのか。もがいた先に見えた未来とともに、お話を伺いました。
見出し
やりたいことはあるのに、100%じゃないと動けなかった私
ーーPOOLO LIFEに出会ったきっかけを教えてください。
以前NPOで働いていた時期があり、そこが「好きなことを見つけるまでの待ち時間を作ろう」というコンセプトだったんです。
「自分の好きなことって何だろう」という問いを持ちながら働き、私は「旅、音楽、自然」という3つにたどり着きました。

その中でも、旅のことを考えると本当にワクワクして。体の内側から熱くなり、止められないという衝動にかられる感覚があったんです。
世界一周にも興味をもつようになり、旅に出てみたいと思っていたときに、POOLO LIFEに出会いました。
ーー参加を決めた理由について教えてください。
最初に「相談会」に参加したのですが、相談会担当のPOOLO LIFE卒業生の方とすごく話が弾んで。
その後、POOLO LIFEのコンセプトを体験できる「体験会」にも参加しましたが、その場で体感した「対話する」感覚が、とても面白かったんです。

体験会で対話したメンバー
たとえば、昔ウガンダに野生のゴリラを見に行きたいと思って、現地の人と連絡も取ることまでしていたのに、結局情報量の少なさから不安に思い、別の国に行くという選択をしたことがあったんです。
今振り返ると「一番やりたいことをなんでやらへんかったんやろう」と思っていて。そんな話をしたら、「情報が少ないなら、ひかるんがウガンダに行って発信する側になればいい」という言葉が返ってきました。
話が進むにつれて、「本を作ってみるのは?」など、どんどんアイディアが膨らんでいく感覚が面白くて、POOLO LIFEへの興味が深まりました。
ーー参加にあたって迷いはありませんでしたか?
じつは、締め切りの日までずっと迷っていました。POOLO LIFEは刺激がたくさんあって面白い分、感受性が高い私にとっては、影響を受けすぎてしまうことが怖かったんです。
でも今後のことを考えたときに、平日は思いっきり仕事を頑張り、土日は身体を休める。そんな日常の繰り返しになるのが「もう嫌やな」と思ったんですよね。
そして最後の最後は、卒業生のまっすぐな言葉に背中を押されて、参加を決めました。

背中を押してくれた卒業生との一枚
心が思うままに行動した8ヶ月。完璧な理由がなくても動ける自分へ
ーーPOOLO LIFEは、それぞれが探求テーマを設定し深掘りしますよね。ひかるんさんは、どんな探求テーマに取り組みましたか?
「完璧じゃなくてもいい!できるかわかんないけど、やり方わかんないけど、心が思うままにやってみた!シリーズ」です。
本来は行動力があるはずなのに、100%の納得感がないと「行ってどうなるんだろう」などと考えてしまい、なかなか動けない自分がいたんです。それはきっと、教師として働くなかで、「なぜこの行動をしたのかを説明できないといけない」と考えていたんだと思います。

でも本当は「行きたいから行く」「やりたいからやる」という、100%じゃなくても大きな決断ができる自信が欲しかったんですよね。
今振り返ってみると、教師という職業は関係ない「本来の自分」に戻っていくためのテーマだったのかもしれません。
ーー実践した内容と印象的なエピソードを教えてください。
とにかく心に浮かんだことを行動し続けました。
なんとなくチャイを作りたいなと思ったらチャイを作ってみるとか。行きたいと思ったところに旅に出てみるとか。ハードルを低くして、トライ&エラーを重ねていった感じです。

1on1で対話をしながら、仲間にも掘り下げてもらいました。
じつは、私は母と疎遠になっています。けれど、同期と対話をするなかで、「本当は、母に会いたいと思っている」ということが引き出され、実際に会ってみたんです。
母との関係性が変化したわけではないのですが、自分にとってはすごく大きな山だったなと思います。自分でも気づいてなかった想いに向き合えたのは、仲間のおかげですね。
色を選ぶように旅をした。感覚を大切にして見えてきたもの
ーー絵を描くときになんとなく色を選ぶように、心の赴くままに旅をする「iro trip」。この考え方も探求を続けるなかで生まれたんですよね。
そうですね。なんとなく手が選んだ色鉛筆を使って絵を描くように、理由がなくても「なんとなく好き」という感覚を大事にしたいと思って。

旅をするときも、人生の選択をするときも、頭で考えるのではなく「心で感じたこと」を大切にしてみたらどうなるのか、それを自分が体験したかったんです。
たとえば、「今はこれが食べたいからこのお店に入ってみよう」とか、「なんとなく国をまたいで移動してみよう」とか。
このように感覚を大切にした旅を続けると、教員の仕事上では出会えなかった、さまざまな生き方や考え方をもつ人たちと出会えて、ものの見え方や価値観が変わっていきました。
たとえば、海外に拠点を置く日本人と旅先で出会い、その方からお話を聞いたら自分にもできるかもしれないというイメージが湧いたり。
月に2回開催されるPOOLO LIFEの講義のなかで、四角大輔さんから「心で決める」ということを教えてもらい、とりあえず心に従ってみようと思って台湾へ弾丸旅に出たり。

出会いのなかでもらった言葉と、それを受けて感じた自分の変化に正直になって行動を積み重ねたら、これまでは難しいと感じていたことが、自分にもできるんじゃないかと思えるようになりました。
また途中から、トップスピードで走り続ける身体に、心が追いつかないなと思うようになってきたんです。そんなときは、ギターを弾いたり絵を描いたりと、少し立ち止まって心を整える方向にシフトしました。
すると、心と身体がピタッと合う感じが好きだということに気付き、この感覚について追求する時期もありました。
ーー「感覚を大切にする」という部分は、どこから来ているのですか?
じつは、4年ほど前に体調を崩して入院した時期があります。ある種閉鎖空間で不自由なはずなのに、誰の評価も期待もないなかで、やっと自分の好きなことをしていいんだと思ったのがきっかけです。
そこから絵を描き始めて、毎日創作を続けました。

これまでは、自分にとって不快なものにも蓋をして頑張り続けていたのですが、このときは好きなもの、嫌いなものに敏感になって生きてみました。
そうしたら、好きなものを自分の中に取り入れたときの心地よさや、そのとき感じたことを大切にしたいと思うようになっていきました。
その体験がiro tripにつながっているのだと思います。
この話を対話の中でもしたところ、同期から、デンマークにある「フォルケホイスコーレ」という大人の学びの学校について教えてもらいました。アートや音楽、演劇などいろいろなジャンルがあって、私にも合うと思うよ、と。

それから自分でも調べてみて、とても興味が湧きました。専門学校のようなところなのですが、そこには評価や成績などもありません。誰かに期待されるから何かをするのではなく、自分がしたいからするということが叶えられる場所なんです。
実際この夏にデンマークへ行き、すでに留学をしている人にも話を聞いてきました。そこで印象的だったのが、「失敗は失敗じゃない」という言葉です。
「それは失敗じゃなくて、これから作り上げる過程の中で起こったことだから、そんな風に捉えなくていいんだよ」と。

デンマークは「どういう人でありたいか」「どういう人生を生きたいか」を小さい頃から考えさせて育てている国だと感じ、教育にも興味をもつようになりましたね。
完璧じゃなくても動き続けた8ヶ月。得たものは自分を信じる力
ーーPOOLO LIFEの8ヶ月間を終えて、今率直にどんなお気持ちですか?
「やれることはやり切った」という感覚です。
探求テーマにそって、100%ではなくても、とにかく動いて実験しながら、苦しみもがいた日々でした。でも、やると決めたから思いっきり楽しもうと思っていましたし、結果これ以上ないくらいに楽しめたと思っています。
これまでの土日は、休むための日でしたが、休日関係なく走り続けたことで、「私ってこんなに体力あったんだ」と気づくこともできました。ここまで向き合うことができたのも、一緒に頑張れる仲間がいてくれたおかげです。

何よりの変化は、自分に対する信頼が生まれたことです。
以前は先行きの見えない未来に対して、「本当に大丈夫なのか」と不安に思っていました。でも、100%の納得感がなくても、心に浮かんだことをまずは行動に移し続ける。その小さな積み重ねが、自信という形になって返ってきたのです。
自分で決めたことに対して進んでいけば自信がつくし、道も拓ける。これだけ行動を続けてきたのだから、きっと拓いていけるはず。そう思えるようになったことが、私が得た大きなもののひとつだと思います。
今ならできるし、やる。そう自分で決められるようになりました。
ーーひかるんさんの今後について教えてください。
探求を続ける中で、iro tripをはじめとした「心で感じたこと」を大切にする生き方は実践してきたのですが、自分の判断基準はそれだけではないと感じ始めています。もうひとつ信念というか、核みたいなものがある気がしているのですが、まだうまく言語化できていないんです。
あと一歩のところなので、この探求を続けていきたいなと思っています。
また、今の教員の仕事に全力で向き合いながら、近い将来にはフォルケホイスコーレへの留学準備も進めていきたいと考えています。

ほかにも、今は曼荼羅アートを描いているので、アート関係も仕事にしていきたいですね。
チャイを作ることとか、絵を描くこととか、自分が本当に好きだなと思うことを続けていきたいです。
ーー最後に、POOLO LIFEへの参加を検討してる方にメッセージをお願いします。
仕事をしながらの生活は大変でしたが、その分この8ヶ月間は本当に青春だったなと思います。変えたい、変わりたいと思っているなら、ぜひチャレンジしてみてください。
それは、「出会えてよかったと思える仲間がいるし、この経験が活きる未来が絶対ある。そういう未来にするんだ」と、今思えているから。

POOLO LIFEには、頑張っていたら、あらゆる場面でいいパスを出してくれる仲間がいます。それはときにアイディアだったり、ときに自分の得意なことを活かせる機会だったり。
内容はさまざまなのですが、すぐ近くで応援してくれている人たちがいる。そんな温かさがある場所が、POOLO LIFEだと思います。
編集後記
好奇心旺盛で、やりたいことはたくさんある。でも100%納得しないと動けなくなっていたことに悩んでいたひかるんさん。それは、彼女の責任感の強さからくるものだったのかもしれません。
インタビューをしながら感じたのも、ひかるんさんの「強さ」に刺激を受けました。
自分の決めたことに実直に向き合い続ける強さ。8ヶ月を通して身につけた自信をもとに、自分で未来を切り拓いていくんだという意志の強さ。
知らないうちにまとっていた殻を破るためにもがき続けた8ヶ月間を経て、本来の自分に近づいたひかるんさんを、これからも応援していきたいと思います。
本来の自分を探す旅。
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All photos by hikarun