編集部

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

こんにちは、TABIPPO編集部の伊藤美咲です。

この記事は、2022年7月12日に行われたPOOLOオープンセミナー『「自分の生き方をつくる原体験の旅」の著者から学ぶ。豊かに生きるキャリアデザイン』の内容をまとめたレポート記事です。

四角大輔(ニュージーランド在住の執筆家)さんと山川咲(神山まるごと高専クリエイティブディレクター SANU取締役/Creative director)のお二人をゲストに迎えました。ファシリテーターをTABIPPO代表の清水が勤め、豊かに生きるキャリアデザインについてお話していただきました。

今回の講義でキーワードとなったのは、「手放す」。お二人とも手放す決断を経て、また新たな道を切り拓いているのだと感じました。講義の内容を振り返りたい方、当日は都合でイベントに参加できなかったけれど、内容が気になる方など、ぜひこの記事をご覧ください。

講師紹介

四角大輔
ニュージーランド在住の執筆家

山川咲
神山まるごと高専クリエイティブディレクター SANU取締役/Creative director

トークテーマ[1]:仕事を手放すことについて

四角

この3人が集まるのは、2016年のキューバ以来なんですよね。再会できてすごく嬉しいです。

清水

この数年の間、僕はずっとTABIPPOで旅を広めることをしていますが、大輔さんや咲さんは様々な変化があったと思います。

特に咲さんは2年前に自分で立ち上げたCRAZYを手放すという大きな決断がありましたが、理由を改めて伺いたいです。

山川

CRAZYは私の全てをかけてきた会社で、自分と≒のような存在だったんですけど、閉塞感があったんだと思っています。

年を重ねて自分が信じることや感じていることが絶対的に正しいと立証されてきたタイミングの中、子育てをしながら夫婦で経営をすることが難しいと感じてしまったんですよね。このままだと私自身がクレイジーに生きることができないかもと感じたときに、ふと会社を辞めることを思いついて。

CRAZYを手放したら「あれもこれもできるな」と考え始めて、辞めることを決断しました。会社のメンバーは驚かせてしまったけれど、私は私の人生を生きるために辞めるという考えに至りました。

清水

手放すことは怖いと思いますが、2年経った今どう感じていますか?

山川

私は終わらせることに対してポジティブな気持ちを持っていて、辞めることに対して怖さはなかったのですが、本当に終わるタイミングでは卑屈になってしまう瞬間もありましたね。

でも2年経って、私もCRAZYに残っている旦那も「これでよかった」と思える未来にたどり着いています。今私が変化して成長している未来を選べていることが、喜びです。

四角

咲ちゃんからCRAZYを辞めることを聞いたとき、実は「よくぞ決心した」と思ったんですよね。これでビジネスに囚われず、100%アーティストとして生きられると。

CRAZYもアーティストとしてひとつの作品でもあると思うけど、CRAZY時代からマインドに変化はありましたか?

山川

CRAZYを離れたとはいえ、神山まるごと高専を立ち上げたときは本当に大変で、苦しいときもありました。でも、そこを乗り越えてからはすごく楽です。

これまではビジネスが偉いと思っていて、信頼している人にビジネスを勧めたこともあったんですが、解放されてからはビジネスが私の表現の舞台になっていると感じます。

今自分で何かを表現することの範囲を越えた大きな渦までをデザインできるのは、ビジネスで培ってきたものがあるからだと思っています。

今、ビジネスマンとしては欠落しているところがあると思っているんですけど、それでも私にしか発揮できないバリューがあると感じるので、作ることがすごく楽しいです。

清水

まさに手放したからこそ感じたことでしょうし、どんどん咲さん自身がアップデートされていますね。

僕はTABIPPOを辞めたいとは思ってないんですけど、余白を得るために何かを手放さなきゃいけないと思っていて。大輔さんも様々なものを手放していますよね。

四角

僕は余白主義者ですからね(笑)。2016〜18年ごろは人生で一番忙しくなってしまっていたので、仕事と旅を手放すことにしたんです。

天職のプロデュース、定期連載、会社の役員やアドバイザーの仕事は辞めて、本の執筆とオンラインサロンの運営、環境活動だけに絞りました。例え本が売れなくても、自給自足の生活をしていれば生きていけるので。

余白ができたことで何に一番時間を使いたいかと考えたら、本の執筆だったんですよね。これからは、自分が死んだ後に残ることにしか、時間を使いたくないと思ったんです。

それから集中して仕上げた本が、やっと今年発売されます。今までの本とは、比べものにならない内容になっていますね。この3年は、最も自分の人生を生きていると感じます。

トークテーマ[2]:原体験となる旅は?

清水

お二人の原体験となる旅についてお聞きしたいです。

山川

旅は、自分で全てを決められる力があることを体験できることが魅力だと思っています。私は大きな意思決定の前には旅に出て、それをいつも実感しています。

原体験の旅で言うと、あまり記憶にはないですが、2歳の頃に家族でしていたワゴンカーの旅かもしれません。当時は車で生活することが本当に嫌で、父が自分自身の人生に出会うための旅に同席させられていたように感じていました。

でも、多くの人がいろんな制約の中で頑張って調整して生きている中で、自分の意思を持って自分の人生を切り拓いていくことを体験させてもらえたのだとも思っています。

四角

この前、娘さんと一緒にキャンピングカーで旅してましたよね。お父さんと同じことをやってると思いました(笑)。

山川

血を受け継いでいますよね(笑)。

清水

思い入れのある具体的な場所はありますか?

山川

オーストラリアですね。あそこで下した決断が今も活きているので。

流産やCRAZYを立ち上げる前に働いていた会社を辞めた経験から、自分を責める気持ちでいっぱいになっていたんですけど、オーストラリアの適当で幸せそうな人たちに救われたんですよね。

エアーズロックにも登らせていただいたので、その恩を忘れずに意志のある人生を送ることを約束してきました。

清水

めちゃくちゃアナザースカイですね。最近僕が仕事でもプライベートでもよく行っている北海道 弟子屈の写真をインスタに載せたら、大輔さんが「俺も50回くらい行ってる」ってコメントしてくれて、めちゃくちゃびっくりしました。大輔さんにとって、旅の原体験は湖ですよね。

四角

そうですね。小学校高学年の頃から隣町の山の上にある小さな湖に通っていて、大学生ではバンライフで日本中の水際を巡る旅をしていました。

その中で、大好きなマスが釣れる湖を追い求めていたら、弟子屈がある道東エリアに辿り着いたんです。惚れ込んだ屈斜路湖と阿寒湖にとにかく通い詰めていました。

いつかこの湖畔エリアに住みたいと思っていたのですが、湖大国のニュージーランドを知ってしまい、行き先を変更。今はニュージーランドに住んでいます。移住する前にも15回くらいニュージーランドに来ていたのですが、一切観光地に行かずにマスが釣れる湖畔の街を全箇所チェックしていました。

清水

屈斜路湖の穏やかさや余白がある雰囲気は、めちゃくちゃ大輔さんっぽいなと思っていました。隣町の湖や屈斜路湖に通っていたことが、今に繋がっているんですね。

四角

結局、原体験からは逃れられないですよね。

清水

僕も21歳で世界一周の旅に出たことが、間違いなく原体験として自分の人生に色濃く影響を与えていますね。お二人の話を聞いて、原体験があるからこそ手放せるし、旅から多くのことを学んでいるのだなと強く感じました。

四角

普段は自分で選択しなくても日々が流れていくけど、旅先では自分で全部選択しなければならないので、決断力が磨かれるんですよね。

意外と気づかれていませんが、何かを選択することは何かを手放すことなんです。旅が好きな人は手放す勇気も持っています。

山川

手放すと言うと大層なことに聞こえるかもしれませんが、自分ですることとしないことを決めているだけなんですよね。

四角

自分で選ばないでいると、自分の人生を生きられなくなってしまいますからね。

参加者へのメッセージ

山川

人生の中で怖いものはたくさんありますが、自分じゃなくなること以上に怖いものはないと思っています。

私は自分であるために、時に戦い、時に旅に出て自分を取り戻すことを真ん中に置いています。

私がどうしても不安なときに助けてくれるのは大ちゃん(四角)でしたが、みんなも友と共に自分の人生を生きる方向に向かってほしいなと思います!

四角

人は誰もがアーティストです。芸術に携わっている人だけがアーティストではなくて、人は生き方という作品を通して表現活動しているし、旅もそれ自体がアート作品。

もし人生に迷ったら、自分はアーティストなんだと思い込んでみてください。そうすれば、必ず道は拓けます。

ベストセラーとなった『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』以来、10年ぶりの単独名義のビジネス書新刊(タイトル:『超ミニマル主義』)が9月頭に出るので、9月と10月は久々に日本に長期滞在するので、リアルで集まりたいですね。

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1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

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