編集部

1998年富山県生まれ。上京後の2年間「TABIPPO学生支部」活動を経験した後、社内インターン生へ。旅と競技観戦が趣味。将来は海外に住むことが夢。

こんにちは!TABIPPO編集部の宇於崎朱音です。

この記事は、2022年8月17日に行われた講義「ウェルビーイングを高める旅とキャリア」のレポート記事です。

今回の講義では公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事の石川善樹さんをお招きし、ウェルビーイングと社会の関係などを実際の国際事例を用いながらお話いただきました。

プログラムへ実際に参加している方も、参加していない方も、「ウェルビーイング」や「あたらしい観光」を考えるべく、ぜひこの記事をご一読ください。

「POOLO(ポーロ)」とは?


POOLO」は、株式会社TABIPPOが運営するニューノーマルトラベラーが育つ学校です。世界中を旅した経験をもつミレニアルズを、「あたらしい旅が、自分と世界の豊かさをつくる」をミッションに次世代を担う人材へ育てます。

2019年の開校以来、延べ400名以上の生徒が卒業し、自らの人生を豊かにするだけでなく、実際に社会のアップデートに着手する人材を輩出してきました。

今期では、仲間と学んで人生をアップデートするキャリアデザインコース「POOLO 4期」と、挑戦で地域をアップデートする次世代リーダーコース「POOLO NEXT 2期」の2コースを用意しています。

講師紹介

石川善樹
1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。 「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。 専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。 近著は、むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました―日本文化から読み解く幸せのカタチ―(KADOKAWA)、フルライフ(NewsPicks Publishing)、考え続ける力(ちくま新書)など。

(以下、トークより抜粋)

はじめに

今日の講義では、私の持論というより、ウェルビーイングについてどういうコンセンサスがあるのか、についてお話したいと思います。

基本的にウェルビーイングは「客観的ウェルビーイング」と「主観的ウェルビーイング」の2種類に分類されており、近年特に大事だと思われているのが後者です。

その理由は、社会全体として主観的ウェルビーイングが悪化すると、その後長期にわたる混乱が起きる可能性が高いため、社会の動きの指標になるからです。


そのため、ウェルビーイングは「みんなで豊かになろう」というハッピーなイメージで捉えられることが多いと思いますが、政治的には”ウェルビーイングの悪化を防ぐこと”の方が大切だと考えられています。


そもそも「ウェルビーイングとは何か」、すなわち「豊かさとは何か」という話は人によって違うので定義できるものではありません。それでも、人によって異なるはずであるウェルビーイングの研究へ取り組むことができる理由は、ウェルビーイングの要因は世代や文化を超えて類似しているからなんです。

わかりやすい要因でいうと、例えば世帯収入です。要因として世帯収入が大事だという話は多くの人が同意しますが、それをどう使って・どのようなウェルビーイングを実現したいのかは人によって違うということです。


これは、主観的ウェルビーイングの構造を示した図なのですが、決定的な要因として「働く・生きる上で選択肢から自己決定できる」ことだと報告されています。

そして「選択と自己決定」に影響を与える3要因が、経済成長、民主化、社会的寛容度です。

この図を見た時に日本社会を見ると、戦後に経済成長も民主化もしましたが、やはりどこか社会的寛容という点で取り組みが不十分だったかもしれません。いろんな生き方とか、いろんな働き方が認められてきたわけでは必ずしもなく、どうやって懐の深い社会にしていくのかという部分がやはりポイントだと考えます。


社会としての寛容度を高めるには、居場所をたくさん持つことが大切になってきます。旅は居場所をたくさん持つことができ、その結果「色んな人がいるんだな、だとしたら自分は自分でいい!」と、自分のことを肯定してあげられるようになりやすいかもしれませんね。

社会は何を価値としてきたか


次に扱うのは「社会は何を価値としてきたか」という大きなテーマです。特に、「我々はいかにして未来に向かうのか?」という問いに対して、2つの道筋があると提案したのがシュンペーター氏です。


シュンペーターは、未来への向かい方には「成長」と「発展」の2種類があると唱えました。


そして言わずとも、20世紀は経済成長の時代でした。その成長に加え、国際社会では持続的発展(Sustainable Development)が唱えられるようになりました。

当初に立てられた国際社会の指標「MDGs」が目標達成ができなかったことから新しく「SDGs」という指標が立てられ、これが現在も施行されています。改めて、宗教観や民族、価値観などが異なる全世界でこの指標が立てられたことは本当に凄いことだと思っています。


さて、そんなSDGsも2030年で終わり、2045年のポストSDGsに向けて新しい指標が立てられることになります。そこで大切にされるのは現在の指標に足りていない「正の遺産」という発想、つまり主観的ウェルビーイングであると言われています。

また、SDGsには17のテーマ・200以上の項目があるのですが、現在項目間の優先順位が不明であることも話し合われています。影響度の高いものと低いものの調整や項目の見直しが、ポストSDGsの課題であると思います。

講義参加者の感想ツイートをチラ見せ!

今回の講義を受けて、参加者の皆さんがTwitterで感想を投稿してくれています。POOLO生の”生の声”が聞けるので、気になる人は要チェック♪

なんとなく知っていた「ウェルビーイング」という言葉がもっと身近に感じられるようになった講義だったのではないでしょうか。正解がないからこそ考えれば考えるほど奥が深く、今後もまたPOOLOでさらに自身の豊かさや人生のコンセプトを話していけることが楽しみになりました!

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編集部

1998年富山県生まれ。上京後の2年間「TABIPPO学生支部」活動を経験した後、社内インターン生へ。旅と競技観戦が趣味。将来は海外に住むことが夢。

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