本日8/7(水)にPOOLO LOCAL2期の募集を開始しました。
TABIPPOの新しい取り組みとして、2024年1月にはじめて開講した、地域で活躍する人材を育成することをテーマにした学校、POOLO LOCAL。
POOLO LOCAL企画チームで議論を重ね、第2期は内容を大きくアップデートすることになりました。本記事では第2期プログラムの企画・設計を担当した勝股がそこに至る経緯と2期の概要をご紹介します。
POOLO LOCALが生まれた背景に関しては以下のTABIPPO代表清水直哉のnoteをご覧ください。
清水直哉note 「地域と旅の関係と、ローカルに必要な風と土。これからの時代に必要な地域人材を考える。」
見出し
改めて考える、ローカルコーディネーターに必要な力
POOLO LOCALには「ローカルコーディネーターコース」という副題がついています。
改めて、「ローカルコーディネーターとはどういう人のことなのか?」
そして、「ローカルコーディネーターに必要な力とはなんなのか?」
これはPOOLO LOCAL2期を準備する過程において常に中心にあった問いです。
POOLOが定義するローカルコーディネーターは、地域を舞台にコトをつくり、地域内外を巻き込みながらプロジェクトを進め、地域と他者に影響を与えることができる存在です。
つまり、何らかのムーブメントを起こせる、あるいは一緒につくることができる人。
そして、そのような人に必要な力は結局のところ「実現力」ではないだろうかというのが、私たちなりの仮説です。
東京のように人的資源が豊富ではない「ローカル(=地域)」という舞台において、人材不足はもはや前提となる課題です。限られた資源・体制下でプロジェクトを企画し、進め、完遂することは、専門的な技術のみでは難しく、総合力のようなものが必要なのではないか。
そんな仮説からPOOLO LOCAL 2期はカリキュラム設計をしました。
実現力について考える
「実現力」とは何か。
それは、1.関係を築き、2.企画・推進し、3.届けていくスキルをすべて掛け合わせたものです。
そして、それらは1.コミュニティデザイン、2.プロジェクトマネジメント、3.マーケティングと読み替えることができます。
これら3つのスキルを「関係を築くスキル」「推進するスキル」「届けるスキル」と定義し、3つを横断的に学ぶ講義内容をPOOLO LOCAL 2期では設計しました。
人には得手不得手があります。
その前提に基づき、POOLO LOCAL 2期では横断的に3つのスキルの基礎を確実に学び、総合力を身につけます。各人が自分の得意や苦手を判定し、各領域との関わり方を考える材料となるようなプログラム設計をしました。
3つのスキルの基礎的な部分を確実に抑えることによって、得意領域では自身が即戦力となることも、苦手な部分は基礎知識を持っていることによって的確に誰かにお願いしたり、チームに得意な人を巻き込むということも実現できるようになります。
総合力とは、自分の役割を特定し、誰に「何を」「どういう形で」お願いすると良いのかを判定する力でもあります。
地域で活躍していくために必要な基礎スキルを横断的に学び、整理ができ、全国の同世代コミュニティと学びあえる場はおそらくPOOLO LOCALだけ。
その唯一性が集まる人たちの特異性を高め、「POOLO LOCAL」という豊かなコミュニティを創り出しているのです。
POOLO LOCALで触れる3つの力
POOLO LOCAL 2期で学ぶことのできる、「関係を築くスキル」「推進するスキル」「届けるスキル」という部分についてもう少し触れておきます。
①関係を築くスキル
地域で人を巻き込み(あるいは、巻き込まれ)ながらプロジェクトを進める上では人と関係を築く必要があります。
そもそも関係を築くとはどういうことなのか。
どうすれば助け合えるような関係性をつくっていけるのか。
「コミュ力」と表現されるその正体とは何か。
これらを紐解いて、再整理し、スキルとして磨き上げていきます。
関係を築くスキルでは「対話」「話を聴くこと」「ファシリテーション」「コミュニティマネジメント」などについて具体的に学びます。
これらを身につけることによって、地域で活動する上でベースとなる力を手に入れます。
②推進するスキル
推進するスキルでは「企画力」「プロジェクトマネジメント」「リーダーシップ」について学びます。
まず「企画力」。何かを立ち上げるときには必ず“企画”が存在します。
どんな視点から企画を立てるのか。
ユニークな切り口から生まれた魅力的な企画はときに多くの人に影響を与えます。
また、プロジェクトを進めている最中に困難にぶつかったとき、助けとなるのも「企画力」です。新しい視点を提供する力を持つ「企画力」によって、解決の道筋が見えてきたりします。
次に「プロジェクトマネジメント」について。この講義では、プロジェクトを進めるときに必須スキルとなる「スケジュール管理」「予算管理」「品質管理」を学びます。
企画をしたら、次は実際のタスクに落とし込み、それを着実に実行することで計画を現実にしていきます。
最後に「リーダーシップ」です。グループで企画を進めるときには、チーム運営をしていくことになります。
「リーダーシップ」には対話やファシリテーションスキルも使いながら、チームで目指す方向性、認識を合わせていくスキルが含まれます。
ローカルコーディネーターとして周りを巻き込むときにこの「リーダーシップ」スキルがとても重要となります。
③届けるスキル
ここでは、いわゆるマーケティングの話が主軸となります。
「届けるスキル」では、ブランディングに必要となる「マーケティングの基礎」「デザインの基礎」「SNS発信」を学びます。
企画が一つのプロジェクトとして進んでくると、次は対外的な発信が必要となってきます。
目的は様々ですが、新たな仲間を探し、共感の渦をつくる、企画自体に関心を向けてもらうなどですね。
「マーケティングの基礎」では、「マーケティングとは何か」から始め、自分でマーケティングの設計ができるところまで学びます。これにより自身のプロジェクトを効果的に外部へ届けるための整理方法が身につきます。
次に「デザインの基礎」です。
誰かに何かを説明するとき、人は文章や画像、動画を駆使します。効果的に伝えるためには「どうデザインするか」「どのようなことに気をつけてデザインをするか」。
実践を交えつつデザインの基礎やその効果を学んでいきます。
POOLO LOCAL 2期では基礎となる「届くデザイン」「届かないデザイン」について理解を深めます。
最後に「SNS発信」。
なにかを外部へ発信をするとなったとき、おそらく最初にみなさんが使うであろう手段が「SNS」ですね。
POOLO LOCAL 2期では他者に届くSNSの発信方法をSNS運用を得意とするゲスト講師から学び、実践していきます。
「届けるスキル」の領域ではこれら3つの講義を通して、自身の発信力を強化し、そして地域の外への影響力を強化します。
3つのスキルを整理すると…
①関係を築くスキル(対話、ファシリテーション、コミュニティマネジメント)
②推進するスキル(企画、プロジェクトマネジメント、リーダーシップ)
③届けるスキル(マーケティング、デザイン、SNS発信)
講義は全13回(各2〜3時間)。
3つの基礎スキルを学び、課題をこなすことによって理解を深め、各自の活動に実践として活かす。
密度の濃い6ヶ月を、仲間やメンターと学び合いながら走りきりましょう。
どんな風に学ぶ?
POOLO LOCAL2期では内容として3つのスキルを中心に置きながら、様々な角度で学びと経験を重ねます。
具体的には講義、課題、モデル地域への現地視察ツアー、メンバー間の対話、メンターとの対話、そしてPOOLO生へ向けてのプレゼンテーションです。
2025年年明けのタイミングで、POOLOコミュニティのメンバーや一般の方へ向けてのプレゼン大会を行う機会を準備しています。
自分が考えた企画やアイディアを発表しましょう。(100名規模を想定)
様々な形式の学びを組み合わせながらPOOLO LOCAL2期が立ち上がっていきます。ぜひこのコミュニティを一緒につくりましょう。
気になる方はまずは説明会・個別相談会へ
POOLO LOCALでは説明会・個別相談会を実施しています。
この記事やウェブサイトなどを見ていただいて「興味はあるけれど、もっと詳細を知りたい」「自分にフィットするのか知りたい」という方はぜひ個別相談会をご活用ください。担当の相談員が丁寧に応答させていただきます。
POOLO LOCALのキャッチコピーは「地域×実現する力をつける」です。
日本の風土を共に育む将来の仲間に出会えることを楽しみにしています。
何か心に触れるものがあった方はぜひご参加をお持ちしています。