エリアから探す ・2019年6月16日(2019年7月30日 更新)
旅と猫をこよなく愛し、訪問国は70ヶ国以上。猫が多い町では観光せずに猫を追いかけ回しがち。未承認国家や小国、奇祭や廃墟などマニアックな場所を好むため、写真映えする女子旅にやや憧れを抱いている。
photo by SHIHO
教会に限らず、アンドラ公国の古い建物の屋根には、魚の鱗のような形の平べったい珍しい瓦が使われています。この瓦は山から産出される「粘板岩」という岩が使われているそうです。
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聖ミケル教会へ向かう途中では、緑が茂る丘に草を喰む馬、石造りの伝統的な住居、と日本とはまた違った田舎の風景も見ることができ、あらためてヨーロッパの山に来ているということが実感できます。
アンドラ公国では冬にはスキー、スノーボードのアクティビティを楽しめます。私はカニーリョ村と、スルデウ(ソルデュ)村の2ヶ所で、海外では初めてのスノーボードを体験しました。
カニーリョのゲレンデ photo by SHIHO
どちらのゲレンデもシステムは日本と同じで、ウェアから板までレンタルできます。リフト券も1日券や半日券があり、リフトの最終運行時間さえ気をつけておけば、特に困ることはないでしょう。
海外のゲレンデで滑っているというだけで楽しくなるので、冬にこの国に行くのであればぜひチャレンジしてみてください。冬に行けない方も、夏は緑豊かな風景を見ながらのトレッキングも楽しめるそうですよ。
カリーニョのゲレンデ photo by SHIHO
ゲレンデで食事をしていると、突如踊りだす人々が。最初は3人くらいだったのですが、どんどん周りの観光客を取り込み、最終的には20人くらいが輪になり歌い、踊っていました。さすが海外!
スルデウのゲレ食 photo by SHIHO
ゲレンデレストランでの食事メニューにも驚かされました。こちらはスペインの国民食、パエリア!まさかの大きさに思わず笑ってしまいます。
直径2メートルくらいある大きな鉄板で作られるパエリアは、調理している人も力を使います。クワのような鉄製の大きなフライ返しで一生懸命混ぜていました。
スレデウのゲレ食 photo by SHIHO
スルデウ村には小さな個人経営のかわいいカフェもありました。スキー、スノーボードで疲れた後にはぜひここで甘いスイーツを頂きましょう。
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ゲレンデのあるカニーリョ村で、スキーを楽しむ合間に行っておきたい観光スポットが「ミラドール・ロックデルケール」。丘の上にある展望台では、遠くに広がるピレネー山脈と、カリーニョ村の田園風景を一望できます。
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景色が眺められる歩道は、桟橋のように地面から空中へと飛び出しています。橋の数ヶ所はガラス張りになっていて、その上に立つと宙に浮いているようなヒヤッと感。
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展望台の先にある銅像は、芸術家ミゲル・アンヘル・ゴンザレス氏の作品です。
私が行ったのは雪が少し残る3月でしたが、緑が広がる春から夏にかけての時期がおすすめ。逆に雪が積もっている冬場だと、ここへ行く山道が通行止めになると案内所の方が教えてくれました。
中心部からミラドール・ロックデルケールに行く途中には、教会も見ることができるので、ぜひ立ち寄りましょう。
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山の中にそびえ立つ、伝統的な石造りの教会。
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内部に入ることもできました。
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掠れた壁画もステンドグラスも雰囲気があって美しかったです。
カウチサーフィンのホストと photo by SHIHO
アンドラ公国はビザは不要、通貨はユーロ、バスなどの交通機関も発達しているので他のヨーロッパ圏と同じ感覚で旅行できます。
アンドラ公国に空港はありません。
フランスのトゥールーズ(Toulouse)からアンドラ公国の首都までは、バスで約3時間。その他の場所から出るバスもアンドラバス公式ホームページから確認、予約可能です。
冬はスキーやスノーボード、夏は避暑地として訪れる観光客が多いので、ホテルはたくさんあります。安めのゲストハウスは少ないので、入国前に予約しておいた方がいいでしょう。
また、私が行った冬場だとスキーやスノボのために部屋を借りている外国人の方が、カウチサーフィンのホストとして登録していたので、カウチサーフィンで泊まることも可能でした。
ゲレンデのゴンドラから photo by SHIHO
こんなに魅力たっぷりのアンドラ公国、素通りするのは非常にもったいないとは思いませんか?
フランスやスペインに旅行予定がある方だけでなく、アンドラ公国だけの目的でも行って損はない国だと思います。ピレネー山脈の雄大な自然に包まれる、のどかで癒やされる風景があなたを待っていることでしょう。
旅と猫をこよなく愛し、訪問国は70ヶ国以上。猫が多い町では観光せずに猫を追いかけ回しがち。未承認国家や小国、奇祭や廃墟などマニアックな場所を好むため、写真映えする女子旅にやや憧れを抱いている。