ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

みなさんは「アンドラ公国」という国を知っていますか?日本では馴染みがない人がほとんどかもしれませんね。

ヨーロッパ西部に位置し、スペインとフランスの間にある「アンドラ公国」は、スキーリゾートやタックス・ヘイブン(租税回避地)で知られる小さな国家です。

今回はそんなアンドラ公国の基本情報と観光スポットをご紹介します。

 

アンドラ公国って?

国の面積が約468㎢と小さな国土を持つアンドラ公国。ピレネー山脈の山中にあり、首都であるアンドラ・ラ・ベリャの標高は1,000mを超える場所に位置しています。標高2,943mの コマ・ペドローザを始め標高の高い山々に恵まれていることから、国内には8ヶ所のスキー場があります。

消費税なし所得税なしのタックス・ヘイブンの国としても知られているので、周辺国から買い物を楽しむために訪れる人も多いのだそうです。

 

アンドラ公国の代表的なグルメ

トリンチャット(Trinxat)

スペインのカタルーニャ地方発祥の料理「トリンチャット」は、アンドラ公国でもよく食べられています。スープで煮込んだキャベツをマッシュポテトに混ぜてオムレツ状に焼き、こんがりと焼き目をつけたベーコンをあわせる料理で、ほくほくとした焼き加減が魅力的なメニューです。

 

トルイテス・デ・カレロールズ(Truites de Carreroles)

バターでソテーした、たっぷりのきのこを入れて焼きあげたオムレツ「トルイテス・デ・カレロールズ」。もともとはスペイン北東部の郷土料理ですが、スペインの文化の影響を受けたアンドラ公国でもよく食べられています。きのこの香りとバターの風味がマッチした一品です。

 

アンドラ公国へのアクセス

アンドラ公国には空港がないため、近隣のフランスやスペインからバスでアクセスすることになります。フランス・トゥールーズから「NOVATEL」バス、スペイン・バルセロナから「NOVATEL」バス、または「ALSA」バスで約3時間です。

 

アンドラ公国の観光スポット

アンドラ・ラ・ベリャ(Andorra la Vella)

タックス・ヘイブン(TAX HAVEN)が実施されているアンドラ公国は、週末になるとヨーロッパ中から数多くの買い物客がやってきます。首都アンドラ・ラ・ベリャの中心地のショッピングエリアにはショッピングモールが集まっています。

日本でも人気の時計やアウトドアブランドなど、日本では考えられない価格の掘り出し物が見つかるかもしれません。

■詳細情報
・名称:アンドラ・ラ・ベリャ
・住所:Andorra la Vella, Andorra
・電話番号:+376 880 000
・公式サイトURL:http://www.pyrenees.ad/en

 

マドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷(Vall del Madriu-Perafita-Claror)

2004年に世界遺産に登録され、2006年にはさらにその範囲が拡大された「マドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷」。そびえたつ岩山と森林、氷河・湖などの自然に恵まれた観光スポットです。

■詳細情報
・名称:マドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷
・住所:AD700 Les Escaldes,Andorra
・アクセス:公共交通機関利用では行きずらいため、タクシー・レンタカーまたはツアー参加がおすすめ
・公式サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1160/

 

グランドバリラ(Grandvalira Ski Resort)

Ski Timeさん(@ski.time)がシェアした投稿 – 2017 9月 3 10:33午後 PDT

ピレネー山脈の中腹に位置するアンドラ公国は、スキーリゾートが盛んな国。グランドバリラは、複数のゲレンデに100以上ものコースを抱える、巨大なウィンターアクティビティスポット。まわりの広大な自然に囲まれながら滑るのは気持ちいいはずですよ。

■詳細情報
・名称:グランドバリラ
・住所:Encamp、Pas de la Casa
・アクセス:目的のスキー場により異なる
・営業時間:【月~金】9:00~19:00【土】9:00~18:00【日】9:00~17:00
・定休日:なし
・電話番号:+376 891 800
・公式サイトURL:https://www.grandvalira.com/en/

 

カサ・デ・ラ・バル(Casa de la Vall)

Ivanさん(@renkinjitsu)がシェアした投稿 – 2017 9月 8 12:41午前 PDT

16世紀に建造された「カサ・デ・ラ・バル」は、アンドラ公国の国会や裁判所として長らく使用されていた建物で、世界最古にして最小の国会なのだとか。

石造りの重厚な建物の前には、フォア伯爵とウルヘル司教によるアンドラ公国の共同統治を記念したモニュメントがあります。(内部見学は、要予約です)

■詳細情報
・名称:カサ・デ・ラ・バル
・住所:Casa de la Vall ,Andorra la Vella AD500, Andorra
・アクセス:アンドラ・ラ・ベリャの市街地から西へ徒歩約15分
・営業時間:10:00~14:00,15:00~18:00
・電話番号:+376 839 760
・公式サイトURL:http://www.casadelavall.ad/en/una-casa-amb-historia

 

サン・エステバ教会(Sant Esteve d’Andorra la Vella)

Carmenさん(@carmencvb)がシェアした投稿 – 2016 3月 22 2:01午後 PDT

旧市街の落ち着いた場所にある「サン・エステバ教会」は、12世紀に建造された中世のロマネスク様式の石造りの建物。ピレネーの山々を背景にたたずむこの教会は、街のシンボルとして愛されています。

■詳細情報
・名称:サン・エステバ教会
・住所:Sant Esteve d’Andorra la Vella,Andorra la Vella AD500, Andorra
・アクセス:アンドラ・ラ・ベリャの市街地から西へ徒歩約10分
・公式サイトURL:https://www.turisandorra.com/iglesia-de-sant-esteve

 

カルデア(Centre Termolúdic Caldea)

大きな屋内・屋外プールやジャグジー、サウナなどがそろうスパ施設「カルデア」は、市街地から徒歩圏内にあります。温水マッサージやローマ浴場などの設備を楽しみながら、ゆったりとからだをほぐすことができますよ。

タオル・バスローブ・サンダルなどの貸し出しが付いたプランを利用すれば、手ぶらでもOKです。

■詳細情報
・名称:カルデア
・住所:Parc de la Mola, 10 AD700 Escaldes – Engordany Principat d’Andorra
・アクセス:アンドラ・ラ・ベリャの市街地から徒歩約10分
・営業時間:【月~金】9:00~20:00【土】9:00~19:00
・定休日:日曜日
・電話番号:+376 800 999
・料金:37ユーロ~(プランによる)
・公式サイトURL:http://www.caldea.com/es

 

Puente de Paris

Mike Dauzさん(@heeeymike)がシェアした投稿 – 2017 3月 31 4:51午前 PDT

観光案内所のほど近く、市内を流れるバリラ川にかかるオブジェのようなデザインの橋「Puente de Paris」。「ANDORRA LA VELLA」のネーミングが大きく記されているため、写真撮影スポットとしても人気。夜になればライトアップされて別の表情を見せてくれます。

■詳細情報
・名称:Puente de Paris
・住所:Av. Consell d’Europa, Andorra la Vella, Andorra
・アクセス:観光案内所から徒歩

 

訪れてみたいアンドラ公国

アンドラ公国についてご紹介しました。都市部で買い物や温泉を楽しんだり、山間部でウィンタースポーツを楽しんだりと、さまざまに堪能できる小さな国。機会があったらぜひ訪れてみてください!

ライター
ゆんたく フリーライター

日本とアジアを旅したあと、沖縄に移住。現在は、台湾在住です。アジアの路地裏から日本の離島の自然まで、好きなものを求めて旅しています。

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