ライター
桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

旅人だったら誰でも知りたいあんな疑問やこんな疑問を、プロフェッショナルたちに直撃してみた「プロフェッショナルに聞いてみようシリーズ」。今回は元旅行会社社員の桃(@XxPeach)が旅行に関する疑問をお答えします!

今回のプロフェッショナル:元旅行会社社員・桃

18歳の時のスイスひとり旅で、海外にハマる。多くの人に同じ感動を味わって欲しいという一心でベンチャーの旅行会社に就職。入社半年以降約1.5年間営業トップを取り続ける。退職後はライター・ブロガーとして旅や英語を中心に発信中。

質問:海外でテロや事件に起こった時、旅行会社ってどんな対応をしてるの?

度々起こるテロや事件…自分が渡航している最中に街中で起こった時、旅行会社の人はどんなことをしてくれるの?その後どうしたらいいの?これから渡航するのに不安…。

そんな疑問をTABIPPO編集部で元旅行会社の桃が、数年前に起きたパリ・ブリュッセル同時多発テロの際にとった行動をベースにお答えします。

回答:まずはお客様全員の安否確認を取り、あらゆる言語のニュース速報を確認しながら今後の対策を各会社ごと練ります


photo by unsplash

海外旅行先でテロや事件が起こった際は、まずその地域に現在いらっしゃるお客様の安否確認をするために、この時ご同行者様を含め、携帯電話・メール・滞在先のホテルなど考えられる全ての連絡方法でお客様に連絡をします。その間社内で世界中のニュース速報を確認しながら、被害を確認した上で順次対応していきます。

数年前のパリとベルギーのテロの際は、空港・鉄道などあらゆる公共交通機関が封鎖を含め、使えなくなったので、航空会社と連携をしながら振替の案内をすることもありました。

テロや事件の程度や国の対応にもよりますが、外務省から渡航に関する通知を踏まえ、これからテロ・事件対象地域へ渡航される方全員に連絡を取ります。

 

パリとベルギーでは、外務省の判断が旅行会社がツアーを取りやめる危険レベルには達しなかったので、これから渡航の方には混乱を招かないよう、テロや事件が起きた後は普段よりも何倍も警備が厳重になるので、渡航すること自体は問題がないことを伝えました。

どうしても別の渡航先にしたいと希望された方には、同じ期間・同じようなグレードのホテルを通常キャンセル料が発生するところ、会社独自の判断で無料で旅行先を変更し、旅行を楽しんで頂きました。

 

合わせて、今は何が起こるかわからない時代ですので、渡航の際は外務省が管理しているたびレジへの登録を強くオススメします。たびレジでは滞在先で何か事件やテロが起こった場合、いち早く通知をくれるサービスも含まれており、万が一の時のサポートも受けることができます。

 

次回のプロフェッショナルに聞いてみよう〜旅行会社編〜は「海外旅行先で戦争が始まったら、旅行会社ってどんな対応をしてるの?」お楽しみに!

プロフェッショナルに聞いてみよう」は、弁護士・キャビンアテンダント・医師・航空会社・旅行会社編で順次更新中です。すべてのバックナンバーは「プロフェッショナルに聞いてみようシリーズ」で今すぐチェック!

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桃(Momo) フリーライター

書く人・エッセイスト。アメリカ・イギリスでの短期語学留学、ヨーロッパ鉄道周遊ひとり旅など経て、新卒でベンチャーの旅行会社に就職。現在は複数メディアにてフリーのライター兼編集者。趣味は英語で、映画は洋画を中心に年間150本を鑑賞。渡航国数は23ヶ国。

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