ライター
ROY 合同会社旅と北海道CEO

合同会社旅と北海道CEO/北海道観光インフルエンサー/北海道安平町地域おこし協力隊/ゲストハウスVACILANDOオーナー。札幌出身、”旅”と”北海道”の魅力を伝える道産子。北海道観光情報Instagram「旅と北海道」で、絶対に外さない北海道の観光情報を発信。SNS総フォロワー6万人。2022年から北海道安平町の地域おこし協力隊としても活動し、ゲストハウスVACILANDOをフルDIYリノベーションで開業。他にも、写真、映像、マーケティングやコミュニティマネージャーなど幅広い分野で事業を行う。

みなさんこんにちは、TABIPPOのロイです!


みなさんは、「オーストラリア」と聞くとどんな風景を思い浮かべますか?

ほとんどの人がゴールドコーストやケアンズのような海、もしくはシドニーのような大都会を思い浮かべると思います。

ですが、オーストラリアの風景って実はそれだけではないのです……

僕は2年前にオーストラリアへワーホリに行き、自転車旅をしていました。

そのとき、想像していなかったオーストラリアの新しい一面を見ました。それが内陸部の壮大な風景です。


こんな絶景がたくさんあるのにあまり知られていないオーストラリアの大自然の魅力を、もっと多くの人に知ってほしい。今回はそんな想いでハイエースバンでの旅をしてきました。

メンバーは現代版よろず屋「便利屋ギルド」代表 シャンディさん(@Shandy_Life)、ノマド×留学×エンジニアのかりん(@okarin0720)、そしてカメラマン/ライターの私ロイ(@roy_world81)です。

実はこの3人、それぞれオンラインでは絡むものの、リアルで会うのは数回程度…

一体どんな旅になるのか!?

今回の旅のルート

今回は内陸部の大自然を紹介するために、僕の自転車旅の中でもお気に入りの場所だったマレー川に沿って旅をします。


飛行機でシドニーまで行き、そこからキャンベラを経由し、マレー川に沿ってビクトリア州を横断します。最後はマレー川の河口であるクーロン国立公園を通って南オーストラリア州のアデレードに向かいます。今回の旅の見どころは、オーストラリアの壮大な自然と、マレー川沿いにある小規模でノスタルジックな街並みです。

では、1週間 約2,000kmのバンライフの始まりです!

カンタス航空でシドニーへ

カンタス航空といえば、白と赤のロゴにカンガルーのマークが特徴的です。

羽田-シドニー、成田-ブリスベン/メルボルン間は毎日運航し、関西-シドニー間は週4便運航しています。 なんと、2019年12月19日より2020年3月28日の間、札幌(新千歳)-シドニー間に、週3便の季節運航も行います。オージーの方はよく北海道に来てウィンタースポーツをされますし、逆にオーストラリアは夏なので真冬の道民にとっては嬉しいですよね。

僕が初めて海外行きのフライトに乗ったのも実はカンタス航空でした。当時のことを思い出して感慨深いです…

そして、いよいよ出発。あ、 #こんなオーストラリアあったんだ のハッシュタグをSNSで見ていただけると旅の様子を追っていただけますよ!

22:00羽田発、翌朝8:30シドニー着なので、活動時間を有意義に使うことが出来ます。時差がほとんど無いのもオーストラリア渡航の良いところですよね。

機内のサービスも申し分なしです。スクリーンでは映画や音楽を楽しむことも出来ます。

(マーベルズコレクションがあったので、大ファンの3人は大興奮でした。)

座席の収納スペースがたくさんあって驚きました。3個の収納スペースがあり、フライト中にガジェットやら本やらを使いまくる旅人にもってこいです。もちろんUSBの充電もばっちり。


夜のフライトなのでぐっすり寝られるようにふかふかの椅子と枕、ブランケット完備。上記画像の④のスペースに足置きもついていました。


カンタス航空の機内食は、「ヘルシー」「和風」「家庭料理」の3種類から選ぶことができます。トレイではなくキャセロールで提供することでボリュームを1.5倍に増量したとのこと。嬉しすぎる… また、フライトの所要時間、昼または夜の時間帯にあわせて食事を提供してくれます。

今回選んだのはこちらのパスタ。野菜もジューシーで、機内食とは思えないクオリティでした。また定期的なドリンクのサービスと、到着の数時間前には新鮮なフルーツとマフィンのサービスもあります。


10時間弱のフライトでしたが、とても快適に過ごせ、ゆっくり休むことが出来ました。

カンタス航空の機内サービスに関しては、こちらのページでまとめられています。これを見ると利用してみたくなりますね。

ステキな機内サービスもあり、あっという間に到着。

オーストラリアの挨拶、「G’day」で迎え入れてくれました。これからの旅が楽しみですね!


さて、シドニー国際空港に到着して、早速レンタカーをゲットしに行きます!


レンタカーを借りるは良いものの、海外で運転するのって結構不安ですよね。交通ルールは国によって違うのでよく分からないし…

ですがオーストラリアは日本と同じ右ハンドル左車線なので安心です。さらに今回のレンタカー会社では、申込みの後に映像での交通ルールのレクチャーがありました。ホントにありがたいです… 全世界で導入してほしいですよね。

よし、無事にレンタカーをゲット!!

かと思いきや、ここでハプニングが……

オンラインで予約していた車と実際に渡された車に手違いが……

3人乗りの車を手配していましたが、実際に出てきたのは全く同じ型ですが、2人乗りのバン…….

「あれ、これ乗れないんじゃ……」 

めちゃくちゃ不安になる3人。

7月のこの時期はオーストラリアが冬休みらしく、車は基本出払っているとのこと。

「唯一これならあるけど…」と言って提示されたのが、、、マニュアル車!!

ここで思わず一言。「何でやねん!!!!」


当初運転手だった僕、オートマ車の免許しか持っていないため、全行程2,000kmをシャンディさんが運転してくれることが決定しました!!

シャンディさん、ごめんなさい!! 職業便利屋のシャンディさん、便利すぎます!!!汗

さて、いろいろありましたが、、、最初の目的地キャンベラに向かいます。


道中で今回の旅で必要な物品のお買い物。今回の旅はローカルの美味しい食べ物も狙っているので、自炊と外食が半々くらいです。

こちらはオーストラリアでも最大手のスーパーWoolworths。食料品からシャンプーなどの生活品まで幅広く展開されています。


初日の夜はキャラバンパークの共有キッチンで自炊でした。今回はシャンディさんがひたすら運転してくれるので、車の手配ミスった役立たずの僕はひたすらご飯かかりです。。


この写真をTwitterに投稿すると「量が多そうですね」というコメントが来ていました。はい、めちゃくちゃ多かったです。

夢のバンライフ生活

大自然をバンで移動するのはめちゃくちゃ写真映えします。


中を装飾するとこんなにもステキな空間を作ることも出来ます。あぁ、憧れのバンライフがここに……


ガスや水道もついているので、車の中での調理も出来ます。


こちらはご飯番の僕がみんなに隠れて調理中にビールを飲むか悩んでいるところを盗撮された写真です。(この後秒で飲みました。)


バンの設備でも毎日おいしいご飯を作れますよ。

寝泊まりは基本的にキャラバンパークでの車中泊でした。オーストラリア、星が本当に綺麗に見えるんですよ。キャラバンパークは街の明かりなどの光害が少ないので、より一層星が輝いて見えます。これぞ、僕の愛したオーストラリア。

いよいよ本番、キャンベラからアデレードへ!

さて、ここからが今回の旅のメインです。ここキャンベラからマレー川に沿ってアデレードまで向かいます。

1日目は天気が優れませんでしたが、2日目は見事に快晴でした。


こんな感じの景色をひたすら爆走していきます。皆さんのイメージしていたオーストラリアの自然とはまた違ったものなのではないでしょうか?

オーストラリアを代表する飛べない鳥エミューや羊、馬、牛などの動物もたくさん見ることが出来ます。


こちら、かりんがめちゃくちゃ体柔らかいの図。天気が良いので写真が映えますね。


そんなこんなで道中を楽しみながら、最初の街Albury(オルベリー)に到着しました。こちらは街のシンボルの時計塔。


ちょうど夕暮れ時に到着したので、街を一望できるモニュメントヒルという高台に向かいました。そんなに大きくない街だからこそ、街全体が夕日に染まっている様子が心に染みますね。


夕暮れ×GoPro×美女。

 まるでテーマパーク エチューカの街

続いて訪れたのはこちらEchuca(エチューカ)という街。事前のリサーチをした際、この街の情報がぜんぜん見つけられなかったので、ちょろっと立ち寄る程度に考えていました。ですがこの街、行ってみるととても居心地が良かったのです。

あいにくの雨でしたが、まるでテーマパークに行ったかのような町並みが本当にステキでした。

スワンヒルで19世紀にタイムスリップ

マレー川沿いを旅する際は、こちらのSwan Hill(スワンヒル)という街がおすすめです。マレー川近隣には歴史的なスポットが多く、中でもこちらの「PIONEER SETTLEMENT」というミュージアムでは19世紀、ゴールドラッシュ付近のオーストラリアの歴史を感じることができます。


こちらには実際に使われていた作業用トラクターや機械類、ホテル、学校、お店、などが並んでいます。本当に19世紀にタイムスリップしてきたような感覚になります。


また、さまざまな体験をすることが出来ます。バターやロープ作り体験、馬車ツアー、そして今回僕たちが体験したマレー川のクルーズなどです。

オーストラリア最長の河川のクルーズができるなんてめったにないチャンスです。

約1時間のクルーズでした。天気も良かったので、オーストラリアの大自然を感じながらリラックスしていました。

歴史と農業の街 ミルデューラ

Mildura(ミルデューラ)は今回のルート中最大の都市であり、ビクトリア州最西端の大都市です。このエリアはマレー川が街中を流れているため、農業が盛んです。特に柑橘系の果物の栽培とワインの製造が有名です。

この都市は歴史的に見ても重要な街となっています。イギリスの植民地時代からの放牧地として使われていたり、第二次世界大戦では空軍基地としての役割を果たしたりしていました。

「Rio Vista Historic House」ではミルデューラの発展に貢献したWBチェフィー氏の住居を見学することが出来ます。

1900年代の住居を解説とともに拝見できます。当時の写真や食事部屋、リビングも丁寧に保管されており、当時の生活が垣間見えてきます。


市内を流れるマレー川は夕暮れ時がとても美しいです。


(気づけばかりんの写真しかありません。モデルが良すぎてシャンディさんと僕でひたすら彼女の撮影をしてたので許してください。)

地元の方におすすめのワインバーを聞いて、「ship」というお店で実際にミルデューラのワインを試してみました。マスターに何のワインがいいのか聞いたら試飲もたくさんさせてくれました。


お、おいしい。これがワインの名産地の実力か。楽しんでいますが、あくまで仕事です。


ええ、仕事ですとも。

そしてもう一軒有名なお店、「MILDURA BREWERY」という種類豊富なクラフトビールを取り扱うバーです。シャンディさんも僕もビールが大好き… もう、我慢できませんよね(笑)


バーにビール製造の機械が置いてあり、独特の雰囲気の中ミルデューラのクラフトビールを楽しむことが出来ます。

僕はペールエール、シャンディさんはチョコレートのビール(!)を飲みましたが、どちらもとても美味しかったです。

ご飯もおいしい、お酒も美味しい。ミルデューラ最高ですね。

クーロン国立公園へ

マレー川に沿ったドライブも終盤です。次の目的地はマレー川の河口にあるクーロン国立公園です。オーストラリア最大の川の河口ですからね。楽しみです。

ミルデューラから50kmほど行ったところにカララレーヌ湖という湖があったので、休憩がてら立ち寄ってみました。


天気も良くて最高です……

これぞ、オーストラリアの自然!って感じだったので、THETA Vという360°カメラを使って撮影をしてみました。

通常のカメラってなかなか周りの風景まで切り取れず、せっかくの雰囲気を伝えられなくてどぎまぎしていました。こちらのTHETAを初めて使ってみたのですが、周りの風景や音まできちんと伝えられるのでめちゃくちゃいいですね。オーストラリアの大自然を感じられるので、是非映像を見てみてくださいね。

そして、いよいよクーロン国立公園に到着です。「Jacks Point Observatory」というペリカンの群れが見えるポイントにやって来ました!


……

はい、この日は生憎の暴風雨の日で、ペリカンの群れどころか一匹も見つけられませんでした… 悲しい。

でも普段はこんな感じで見られるようです。


群れがすごい…!またいつかリベンジしたいですね。

そしてこちらが「Pink Lake」と呼ばれる赤い湖です。日本ではなかなか見られない景色ですね。天気が良ければもっと綺麗な紅色に見えます。

ゴールのアデレードへ

クーロン国立公園を堪能し、いよいよゴールのアデレードへ向かいます。


雨が上がって大きな虹も見られました。オーストラリアのこの時期の天気は変わりやすいですが、こういうラッキーもあるのですね。

大自然を通って最後のひとっ走りです。


マレー川沿い、シドニーからアデレードまで約2,000km。まさかのハプニングでマニュアル車でシャンディさんが毎日1人で運転。

職業便利屋のシャンディさんが大活躍して全員無事にアデレードまでたどり着きました!(相変わらず雨降ってる。)


アデレードはオーストラリアで5番目に大きな都市です。毎年「世界で最も住みやすい都市」で10位内の一つにも挙げられるほど生活のしやすい街です。

「芸術と文化の街」とも呼ばれており、街中のいたるところでアートを感じられたり、お祭りも毎週のように開催されています。


僕がワーホリで始めて来た都市がアデレードだったのでかなり懐かしいですが、そろそろお別れの時間です……

カンタス航空で成田へ

帰りの便もカンタス航空を利用します。アデレードからメルボルンまで向かい、成田へと帰国します。

メルボルン行きのフライトは早朝便だったので、空の上からの日の出が見られました。飛行機ならではのお楽しみですよね。


成田へのフライトは行きの夜便と違い昼便だったので、ちょっと違ったサービスを受けられました。

機内食も往路とは異なるメニューでした。そろそろお米が恋しかったのでありがたい……


また、食事の合間のサービスもかなりたくさんありました。

ドリンク(マシュマロ入りホットチョコレート…!)、アイスクリーム、クッキーとチョコレート、間食の餃子と肉まんセット、タルト。


これでもかってくらいサービスしてくれました。大食いの僕にとってはこんなに食事が提供されるのはホントに嬉しいです。しかも、どの料理もめちゃくちゃ美味しい。機内食ってパサパサしてたり味付が甘かったりするイメージがあるのですが、カンタス航空の機内食はホントに美味しい。

また、昼と夜でサービスが全然違ったので、ちょっと気になって聞いてみました。夜はお客様が快適に睡眠を取れるようにサービスは最低限にしており、昼は食事などの提供を通して楽しく搭乗できるような接客をしているそう。確かに夜はお客様に配慮しながら接客をしており、昼はより充実した機内サービスの提供をしていました。これもカンタス航空の素敵なケアだったのですね。

ちょっとリッチな空の旅を楽しんで、あっという間に成田に到着です。

今回はグローバルWi-Fiをレンタルしていました。やはりどこでも電波がある安心感は最高ですね…

無事に返却をして今回の旅は終了です。

こんなオーストラリアあったんだ!


オーストラリアといえばグレートバリアリーフなどの海だったり、シドニーなどでのアクティビティのイメージが強いかと思います。しかし今回はマレー川沿いを旅してきて、新しいオーストラリアの魅力を感じました。

マレー川周辺は大自然に囲まれた絶景、さらに歴史的なスポットも多く、オーストラリアという国を一層深く知ることができます。普通の観光に飽きてきた旅人にとっては、またこの国を好きになるきっかけになることでしょう。

マレー川周辺には今回の記事で紹介しきれなかったおすすめスポットがまだまだ沢山あります。詳細を載せた記事は8月下旬に公開予定なのでお楽しみに。

ライター
ROY 合同会社旅と北海道CEO

合同会社旅と北海道CEO/北海道観光インフルエンサー/北海道安平町地域おこし協力隊/ゲストハウスVACILANDOオーナー。札幌出身、”旅”と”北海道”の魅力を伝える道産子。北海道観光情報Instagram「旅と北海道」で、絶対に外さない北海道の観光情報を発信。SNS総フォロワー6万人。2022年から北海道安平町の地域おこし協力隊としても活動し、ゲストハウスVACILANDOをフルDIYリノベーションで開業。他にも、写真、映像、マーケティングやコミュニティマネージャーなど幅広い分野で事業を行う。

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