ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

旅先へ向かうときに飛行機の窓から見える景色、知らない景色の中でのドライブ……移動している時間自体が楽しい思い出になる、旅の魅力はそういったところにも隠されていますよね。

今回ご紹介するのは、旅先での移動手段。特に、レンタサイクルとレンタルバイクの魅力をお伝えします。

旅先での移動手段に幅広い選択肢を

photo by Daiki Okamoto
旅先での移動手段と聞くと、どういったものを思い浮かべるでしょうか。電車やバスといった公共交通機関、あるいはレンタカーなどで観光地をめぐるイメージが強い方が多いかもしれません。

ですが、公共交通機関は決まったルートしか通らず不便なこともありますし、車の運転に不慣れで不安という方も少なくないでしょう。

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そこで活用したいのが、レンタサイクルとレンタルバイクです。レンタサイクルに関しては、使ったことがあるという方も多いでしょうが、レンタルバイクは聞き慣れない言葉かもしれません。今後旅に出られる際には、移動手段のひとつとして考えてみていただければと思います。

旅先でのレンタサイクルも多様化

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旅先でのレンタサイクルは、大半の旅人が利用した経験を持つと思います。自由に動き回りたいときに気軽に使える移動手段として、とても便利ですよね。

たとえば、離島の旅などではそもそも走れる範囲が決まっているので、自転車で一通りまわれることも多くあります。もちろん運転免許証を持っていなくとも利用できますし、料金もリーズナブル。

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また、きれいな海や美しい渓谷といった景色を眺めながらのサイクリングは、それだけで特別な体験になること間違いなし。特に「しまなみ海道」や「霞ヶ浦周辺」などのサイクリングが人気の土地では、絶景を横目に自転車で走れる道が整備されていて、初級者でも楽しめる可能性が高いといえます。

近年では、サイクリングを旅の主目的として楽しめるような宿泊施設もありますし、本格的なロードバイクをレンタルできる場所も増えてきています。

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都市部での観光に関しても、自転車の使い方はさまざまな広がりを見せています。登録しておけば全国どこでもすぐに自転車を使い始められる、シェアサイクルといったサービスも見られるようになってきました。そのようなサービスを利用すれば、普段地元で使っているサービスをそのまま旅先でも使えることも。

ポートが多いサービスなら乗り捨ても簡単で、15〜30分くらいの短い時間でも借りられるため、ちょっとした観光地間の移動にも重宝します。

場所によってはレンタルバイクもおすすめ

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場所によっては、レンタサイクルよりもレンタルバイクが便利な場合もあります。とはいえ、あまりレンタルバイクを利用したことがない方は多いことでしょう。

「そもそもバイクの免許を持っていない」と、諦めている場合もあるかもしれません。しかしながら、レンタルバイクのお店では、大型のバイクだけではなく、50ccの原付を取り扱っていることも多いのです。

本州ではまだそれほど見られないサービスではあるものの、北海道や沖縄、奄美群島などでは貸し出しをしているお店が多く存在しますよ。

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50ccの原付であれば、普通自動車免許を持っていれば乗ることができますし、免許取得の際に一度は乗ったことがあるはずで、操作自体もかなり簡単です。レンタサイクルよりも広い範囲で自由に動き回れるのは当然のことながら、アップダウンのある場所でも特に苦労なく好きな場所へとアクセス可能。

料金はレンタサイクルとレンタカーの間くらいかかってくるのが相場ですが、体力に自信がない方でも快適に観光地巡りを楽しむことができますよ。

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国内には、阿蘇の大自然の中をひたすら走ったり、宮古島の海を堪能しながら渡れる伊良部大橋を通ってみたり、とバイク旅に最高のロケーションが山ほどあり、筆者も利用するたびに他では味わえない感動を与えてもらっています。

チャンスがあれば、ぜひ一度試してみてくださいね。「地名 レンタルバイク」と検索すれば、取扱店がある場合はヒットすると思いますよ。

レンタカーとレンタルバイクを比較すると……

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ここまで、レンタサイクルやレンタルバイクの魅力を紹介しましたが、「結局レンタカーの方がいいんじゃない?」と思うかもしれません。もちろん長距離の移動に向いているのは自動車ですし、原付ではスピードもあまり出せないので、移動時間を短縮したい場合にはレンタカーを選ぶべきでしょう。

ただ、レンタカー以上に自転車やバイクの方が良い場合もあります。

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まず、車を普段はほとんど運転しない方は運転に対しての不安感が強いことでしょう。移動で疲れてしまって、旅先や道中の景色を楽しめなかったら本末転倒です。

交通量の多い都会での運転や、狭い道、一方通行など、車の運転には意外な障害があることも。

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気軽に停車できるのも二輪車の特徴です。車で旅先を走っていて、良い景色が見えそうなスポットを通り過ぎてしまったことはありませんか。

一度通り過ぎてしまうとなかなか戻りにくいのが自動車です。その点、自転車ならもちろん、原付やバイクも「お!なんか良さそうな場所だな」と思ったタイミングで停まりやすく、旅をする上では大きな利点になってきますよ。

注意点はしっかり守りながらの二輪車旅を

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最後は、レンタサイクルやレンタルバイクを利用する際の注意点をまとめておきます。

最も大きな障壁は雨です。雨に降られそうなタイミングでは、さすがにおすすめできません。かなり過酷な移動になってしまうのは明白ですし、何より危険なので避けるようにしましょう。

また原付は、コントロールはしやすいものの、スピードの出しすぎや無謀な運転は事故につながるので、できるだけ余裕を持った旅程で、安全運転を心がけてくださいね。

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レンタサイクル・レンタルバイクの良い点と、気をつけなければいけない点などをまとめてみました。最終的にはケースバイケースで、その場に適した移動手段を選ぶと、旅をもっと楽しめるはず。

ただ、選択肢を増やしておくことで、旅を楽しめる可能性が広がるのは間違いありません。頭の片隅に情報をインプットしておいて、今後の旅でチャンスを見つけた際に、ぜひお試しください。

ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

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