ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

ロシアがインスタ映えする国、と聞いたら意外に思われるかもしれません。確かにインスタ映えするスポットはそれほど多くありませんが、実際に存在します。

もしかすると、この記事を通じてロシアに対する見方が変わるかも。さっそく、見ていくことにしましょう。

 

モスクワ・グム百貨店はインスタ百貨店?

Photo by Nitta Hiroshi

最初に紹介したいのは、モスクワにあるグム百貨店です。グム百貨店はクレムリンや赤の広場の近くにあり、モスクワを訪れたほとんどの旅人が見ていると思います。

百貨店の外装は地味ですが、中はインスタ映えしまくりのキラキラ空間。正直、日本の百貨店よりも楽しいです。

Photo by Nitta Hiroshi

さっそく、中に入ってみましょう。まず階段を上がるわけですが、まるで宮殿のよう。照明も工夫されており、この時点で美しい写真が簡単に撮れます。

Photo by Nitta Hiroshi

中は日本の百貨店にはない独特の構造。キラキラしているわりに、デザインが統一されているため、センスの良さを感じます。ソ連時代はお店に行っても物がなかったらしいですが、今は商品であふれ返っています。

Photo by Nitta Hiroshi

私がグム百貨店を訪れたのは12月はじめのこと。クリスマスのような飾り付けですが、実はこれらの装飾は正月向けです。ロシアのクリスマスは1月7日になります。ちなみに、写真にあるメッセージはロシア語で「新年おめでとう」と書かれています。

Photo by Nitta Hiroshi

今度は上を向いてみましょう。ロシアらしさを感じる独特の装飾と西欧ブランドの広告との組み合わせがたまりません。モスクワではヨーロッパ・ブランドはもちろんのこと、日本の化粧品も人気があるようですよ。

Photo by Nitta Hiroshi

ショーウインドーにあったマネキンはインパクト抜群でした。料理から想像するに中央アジア周辺だと思います。マネキン女性の目線がやたらとキツく見えるのは私だけでしょうか。

Photo by Nitta Hiroshi

キリール文字(ロシア文字)にも注目したいところ。こちらはヨーロッパ・ブランドのお店ですが、キリール文字が見事にデザインに生かされていますね。このように、グム百貨店ではウィンドウショッピングだけでも十分に楽しめます。

また、百貨店内での写真撮影も大丈夫でした。私が訪れたときは中で結婚式の前撮りをしているカップルを見かけました。

 

地下鉄もインスタ映え!モスクワ地下鉄

Photo by Nitta Hiroshi

次に紹介するのはモスクワ地下鉄です。ソ連時代や1990年代にロシアを訪れたことのある旅人は「地下鉄での撮影は禁止なのでは……」と思うかもしれません。

今ではロシアでも自由に地下鉄の撮影ができます。「禁止」どころか、ホームには撮影スポットを記したステッカーまであります。

Photo by Nitta Hiroshi

最初に紹介するのは地下鉄5号線のコムソモーリスカヤ駅です。見てください、この装飾!この迫力! とても地下鉄のホームとは思えません。まるで、どこかの地下宮殿のよう。コムソモーリスカヤ駅の周りにはロシア国鉄のターミナル駅があります。

要するに、コムソモーリスカヤ駅はモスクワの玄関口。したがって、これだけ豪華な装飾になっています。

Photo by Nitta Hiroshi

ホームの奥にはソ連の創始者であるレーニンの彫像とソビエト連邦の紋章がありました。モスクワ地下鉄が開業したのはソ連時代のこと。地下鉄は社会主義のショーウインドーとして機能していました。

Photo by Nitta Hiroshi

次は打って変わってシンプルな駅、マヤコフスカヤ駅を紹介しましょう。温かな照明と銀色の柱との組み合わせが特徴です。

なお、同駅の周辺にはモスクワ地下鉄公式ショップやシベリア産の化粧品専門店があります。少しユニークなお土産を購入したい場合はマヤコフスカヤ駅に寄ってみましょう。

Photo by Nitta Hiroshi

モスクワには彫像だらけの駅もあります。それが、こちらの革命広場駅(プローシャチ・レヴォリューツィ駅)です。あまりにも多くの彫像があるため、まるで美術館のようですね。

Photo by Nitta Hiroshi

金色になっているところに触ると、幸福になるorお金がたくさん入る、とか。ただ、あまり手でスリスリすると彫像が痛むため、タッチでとどめておきましょう。

Photo by Nitta Hiroshi

先ほど紹介したとおり、モスクワの地下鉄はソ連時代につくられたので、ど派手な装飾やモザイク画が目立ちます。その中で例外的な駅がノヴォスロボーツカヤ駅です。

この駅はステンドグラスが多く、正教というよりはカトリック教会のような雰囲気。それにしても、よくこれだけ美しく保存できますね。

Photo by Nitta Hiroshi

なお、モスクワの美しい地下鉄駅を効率的に回りたいなら、90分間の「地下鉄ツアー」に参加することをおすすめします。わかりやすい英語なのでご安心ください。

また、朝夕時間帯はホームがとても混雑します。個人で撮影する際には午前10時~午後3時頃に訪れることをおすすめします。なお、夜間の撮影は治安面を考えるとおすすめできません。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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