ベル
25歳。自然が豊かな北海道出身。旅好きかつ旅を広めたい気持ちから、ライターとしてTABIPPOで働いている。物や人を大切にしたくてSDGsを猛勉強し、サステイナブルに関する発信も行う。友達からは「お人好しでネアカな天然女」と言われる(本人は天然ではないと言い張る)。座右の銘は、「一日一善」。
トラ
25歳。大阪出身で、ベルとは大学の同期。卒業後は商社に就職し、稼いだ金で好きなように生活する今が好き。自分の幸せ以外には興味がないが、会社からの指示でSDGsを学ぶことになる。ベルからよく「性格がきつくて、自己中心的で怠惰、金遣いは荒いし、暴飲暴食男」と言われる。座右の銘は、「後は野となれ山となれ」。

前回の記事:17の目標を学ぶ!「6.安全な水とトイレを世界中に」を見る

トラ

「温室効果ガス」とか「クリーン(再生可能)エネルギー」とか、学生のときテストにでた記憶あるなぁ。

ベル

聞き覚えのある単語だけど、なかなか生活のなかで意識することないよね……

トラ

おれらが学校で学んでたのは10年くらい前やな。いま日本のエネルギー問題ってどうなってるん?

ベル

2011年の東日本大震災が起きたとき、稼働停止した原子力発電を火力発電で補った影響で、一時的に温室効果ガスの排出量が増えたみたい。

でも今は2013年のピーク時から2018年まで5年連続で減少したんだって。

トラ

おお、すごい!

ベル

そうね。これは電気機器の省エネ化が進んだり、各家庭で省エネが意識されたりした結果みたい。ただ、まだ震災後から化石燃料への依存度が加速してるらしいの。

それに日本は2030年までに2013年と比べて26%の温室効果ガス削減を目標にしてるんだけど、その削減率は12%にとどまってるんだって。

トラ

目標達成には、ほど遠いな……もっともっと省エネ意識しないとあかんなぁ。

ベル

そうね。念のために確認するけど、いつも電気とかエアコンとかつけっぱなしにしてない?

トラ

心当たりしかない。

ベル

やっぱり……

トラ

最近寒くなってきたからコタツを買ったんやけど、いつもそのまま寝ちゃってるわ。

ベル

絶対、だめ! 風邪引いちゃうし、省エネじゃないし……もうコタツ禁止!

トラ

えええ、買ったばかりやのにツラすぎるー!!!

***

SDGsの7つめの目標「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は、世界中のすべての人が安価で信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーが使える未来を目指しています。

電気やガスなど、私たちの生活に欠かせないエネルギーですが、世界にはまだ約8.4億の人が電気を使えず生活を送っています。薪や炭を燃やして料理を作ったり暖をとったり、灯りのない真っ暗な夜を過ごし、不自由な生活を強いられているのです。

途上国での電力需要が増える一方で、日本を始め先進国で使用されている化石燃料は有限です。このままでは資源が枯渇してしまいます。

また、化石エネルギーは地球温暖化を進めさせてしまうので、太陽光・水力・風力・地熱といった無限のエネルギー資源への移行が急務だと言われているのです。

各国が積極的にクリーンエネルギーの導入を進めてはいるものの、この問題は誰かが解決してくれる問題ではありません。目標達成には一人ひとりの努力も不可欠です。

国際連合広報センターでは「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」のなかで、”ソファに寝たままでもできること”など手軽に始められるSDGsへの関わり方を紹介しています。トラとベルと一緒に、今日からできることを始めてみませんか?

参考:
1.どのくらいエネルギーを自給できていますか? | 日本のエネルギー2018 「エネルギーの今を知る10の質問」 |広報パンフレット|資源エネルギー庁

SDGs目標7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに | EduTownSDGs

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All illustration by Mochi

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ライター
とぐちみか フリーライター

2017年3月までTABIPPOインターンとしてメディア事業部のライター/編集者、その後プロダクト事業部ではPR/制作を担当。生活史、人類学、路面電車、古道具、犬、旅、犬をこよなく愛してます。

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