【やさしいSDGs vol.8】17の目標を学ぶ!「5. ジェンダー平等を実現しよう」
GO SUSTAINABLE ・2020年9月14日(2020年10月5日 更新)
ベル
25歳。自然が豊かな北海道出身。旅好きかつ旅を広めたい気持ちから、ライターとしてTABIPPOで働いている。物や人を大切にしたくてSDGsを猛勉強し、サステイナブルに関する発信も行う。友達からは「お人好しでネアカな天然女」と言われる(本人は天然ではないと言い張る)。座右の銘は、「一日一善」。
トラ
25歳。大阪出身で、ベルとは大学の同期。卒業後は商社に就職し、稼いだ金で好きなように生活する今が好き。自分の幸せ以外には興味がないが、会社からの指示でSDGsを学ぶことになる。ベルからよく「性格がきつくて、自己中心的で怠惰、金遣いは荒いし、暴飲暴食男」と言われる。座右の銘は、「後は野となれ山となれ」。
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5個目は「ジェンダー平等を実現しよう」ね。この目標は、あらゆる場所で女性と女児に対する差別に終止符を打つことを狙いにしているの。
正直、男の自分にとってはあんまり意識しない問題やな…
確かに男性が女性差別を自分ごととして捉えるのは難しいかもしれないね。じゃあ逆に、トラも「男だから」という理由で何か我慢したことはない?
うーん…小さいときは母親に「男の子なんだから泣いちゃダメ」とかは言われたことあったかなぁ。
なるほど…そこで大事になってくるのが「自分らしさ」か。
そう。「女らしさ」とか「男らしさ」で言動の良し悪しを判断するんじゃなくて、一人ひとりの考え方や個性を大事にできるといいんじゃないかなって思ったの。
あんまり考えてこなかったけど、例えば結婚したら奥さんに料理作ってもらって掃除してもらうのが当たり前…みたいなのもよくないってことか。
じゃあ俺が料理担当になれるように今から鍛えておこうかな!
続く。
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5つの目標である「ジェンダー平等を実現しよう」は、ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図ることを目的にしています。
一部の地域では、雇用機会、労働市場における不平等がいまだ大きいほか、性的な暴力や虐待、無償ケアや家事労働の不平等な分担、公の意思形成における差別も根深く残っています。
ジェンダー平等について議論する際に使われている指標のひとつに、2006年から毎年世界経済フォーラムから発表されている「ジェンダーキャップ指数」というレポートがあります。
これは各国の男女間における格差の大きさをスコア化し、ランキング形式で表したもの。経済、政治、教育、健康の4分野から更に14項目にわけて、女性の地位を分析しています。
2019年12月に発表されたレポート※によると、日本のランクは世界153カ国のうち121位。主要7カ国(G7)の中で最下位の結果となりました。
日本では、政府をはじめとした各機関でさまざまな取り組みが実施されているものの、特に政治と経済における男女格差には課題が多く残っています。
※2019年に発表された「Global Gender Gap Report 2020」(世界経済フォーラム / World Economic Forum)による順位。
参考:「共同参画」2020年3・4月号 | 内閣府男女共同参画局
目標5: ジェンダー平等を実現しよう | 国連開発計画(UNDP)
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All illustration by Mochi
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