「青春18きっぷ」
旅、特に国内の旅が好きな方は、一度はその名を耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。
筆者は学生時代から度々活用しており、社会人3年目の今でも、時間に余裕があるときにはこの切符で旅に出る。
そんな筆者が考えるこのきっぷの魅力は、「安い」だけではない。
「タイパ」「コスパ」を耳にする昨今だが、「速さ」という概念から離れたからこその「贅沢な時間」を過ごすことができるものだと思う。
この「TABIPPO CARAVAN」では今回が初めての寄稿となる。
今後は、おもに国内を舞台に旅の記録を書いていきたいと考えており、今回は地域に旅立つ「準備編」として、筆者がどうしてもやめられない「青春18きっぷ」を活用した旅の魅力について書いてみたい。
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青春18きっぷとは?
そもそも、青春18きっぷとはどんな切符なのだろうか。
JR東日本のホームページを参照すると、下記の記載がある。
価格は5回分で12,050円。つまり1回あたり2,400円ちょっとでJRの普通・快速列車に乗り放題となる、まさに夢のような切符なのだ。
ただし注意点として、通年発売しているわけではない。最新の販売期間や使用期間に関しては、JR各社のホームページを確認するようにしたい。
筆者の青春18きっぷ旅での「過ごし方」
青春18きっぷでは普通・快速列車にしか乗ることはできない。そのため、必然的に移動時間も長くなる。
その時間を「コスト」と考える方も多いが、筆者はそうは考えていない。あくまでも「旅の一部」であり、その目的は「最速で到着する」ということだけではないと思うのだ。
道中の過ごし方は工夫次第で人それぞれ。
ここでは一例として、筆者の過ごし方を紹介する。
「偶然」の旅先と出会ってみる
長距離を移動しようとすると、避けられないのは「乗り継ぎ」だ。
特急列車では1本で行ける場所も、普通や快速だと数回、乗り継ぎが必要になることが多い。
また、都市部ではほとんどないが、地方のローカル線では、しばしば10-15分ほどの停車をすることがある。
こうした乗り継ぎや停車のための「ちょっとした時間」は、時として「偶然」の旅先になり得る。
例えば、「観光案内」の看板を眺めてみる、電車を含めた風景の写真を撮ってみる、あるいは途中下車して周辺の雰囲気を感じてみるなど。
誰もが足を運ぶ有名な観光地ではなくても、小さな発見や気付き、「なんかいいな」を得られれば、そこは自分だけの秘密の旅先になる。
突然現れる石庭(甲斐大和駅)
ゆっくりと思考を深めてみる
忙しない日々の中では、やろうと思ってもつい、後回しになっていることもたくさんある。しかしながら、長時間の移動時間では、いくつか実現できたりするものだ。
例えば読みたかった本を読むこと。
今後のキャリアを考えてみること。
最近少しもやもやするけど、言語化できていなかったことなど。
非日常の旅だからこそ、ゆっくりと思考を深める時間がここにある。疲れた頭は移りゆく景色が癒してくれる。
いつもの通勤電車も、田園風景を走るとまた違って見える
気の向くままに降りてみる
流れる景色を眺めるなかで、ふと「気になる」センサーが強く反応することがある。
ちょっと気になる像。
どこかで耳にしたことがローカルチェーン店。
うまく説明できないけれど、「なんか好き」な商店街。
せっかくの旅。ぜひ気の向くままに途中下車してみたい。青春18きっぷを使えば、何度でも乗り降りができるのだから。
ただし、都市部であればすぐに次の列車がやってくるが、ローカル線では「一本逃せば数時間後」ということもしばしば。
そのため、目的地までの到着時間に予め余白を持たせたうえで、「降りると目的地に辿り着かない」路線がないかを事前に確認するようにしている。
素敵な「Greeen ci-tea」のアート(島田駅)
青春18きっぷで「非日常」な旅をしてみよう
仕事にプライベートに、気づけば時間に追われがちな毎日。
だからこそ、たまにはゆったりとした旅をしてみたい。
そんなときには、ぜひ青春18きっぷの旅をぜひおすすめしたい。
普段の旅とは一味違った、非日常の旅を味わえるはずだ。
All photos by Nakashin