2016年7月、上野にある国立西洋美術館が世界遺産に登録されました。でもパッと見よくある建物に見えるこの建築が、なぜ世界遺産なのか分からない…と思いませんか?
実はこの建物の他に、フランスを代表として7か国が共同で17施設を推薦しています(ちなみに、こうやって他国が共同で世界遺産を推薦したのは初めてなんだとか)。
その施設全てを設計したのが、ル・コルビジェという人物です。このル・コルビジェという人物と、是非これは皆さんに行ってほしいと思う彼の建築を紹介します!
上野の国立西洋美術館の設計者ル・コルビジェとは
photo by Michael Francis McCarthy
この建物を設計したル・コルビジェ氏は、「近代建築の父」と呼ばれている方で、建築界でその名前を知らない人はいません。
上の写真のように、それまでの装飾の多かった中世の建築とはガラッと変わり、彼を始めとする建築家の活動で、どんどんと「シンプルイズベスト」といっているような現代の建物が作られるようなりました。
直線的な印象の強い、彼の建築
現代の街並みを見てわかるように、これだけ世界中に影響を及ぼした人物ですから、彼のデザインした建物は、中世の建築とは真逆の印象です。水平、垂直、徹底的に装飾を排除した、幾何学的なデザインです。
建築に興味が無い人にとっては、正直…つまらない印象を受けるのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください!
実は、今回世界遺産登録されたコルビジェ建築の中で、建築を知らなくても、コルビジェを知らなくても是非体験してほしい空間があるんです!
それがこの「ロンシャンの教会」です
photo by kaori
これも、彼の建築ですが、前の写真と比べてみてください。同じ人が作ったように見えますか?ぽってりした屋根やフォルムは、ヨーロッパ各地で見る教会とは全く違う印象を受けると思います。
おちゃめな顔型の窓も
photo by kaori
こんな顔型の窓もデザインされていて、ちょっとしたユーモアを感じます。