編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

みんな温かい。とにかく温かい。特に家族には心配をかけて、温かさを感じる反面、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、(一人じゃないんだ。心配してくれている。愛されている)そう感じました。

 

「命さえあれば、私は旅を続けられる」全部諦めて帰るより、旅を続ける方を選んだ私。

 

水道のない島、電気のないサファリ

水道がない島で、体を洗いに湖に行ったこともありました。向こうの方では女の人が食器を洗っていたし、反対側では、男の人がすっぽんぽんで体を洗っていました。

「えーありえない!」日本の友達に話したらきっと言われるであろう、そんな状況も自然と受け入れて、楽しく旅することができるようになっていました。

ケニアのサファリで発電機が故障した時も、(カメラが充電できない。でもどうしても、野生動物撮りたい!)かなり焦ったけれど、ないものはないのだから、仕方ない。

 

「もうイヤだ!」と、ないものやできないことを嘆くよりも、いま目の前にあるもの、できることに目を向けて生きた方が幸せなんですよね。

 

シャネルやプラダは何もしてくれない

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photo by Maegan Tintari

旅には、シャネルのバッグも、プラダの財布も、エスティローダーの美容液も、何一つ持っていかなかったけど、旅の途中で必要だとも思いませんでした。それらがなくても、旅は本当に楽しかったし、友達も思い出も、いっぱいできました。

それは、何も持っていない自分が得た物であって、シャネルやプラダは何もしてくれないことを知ることでした。

つまり、私の人生において必要なもの、大切にしたいものと、そうでないものが何か分かったということです。

バックパックひとつで365日過ごせる、と分かった私の考え方や生き方は、どんどんシンプルになっていきました。そうすると、不思議と心もすっきりして、素直な自分で人と接することができるようになりました。

 

「10分遅刻したから、ビールおごりね」

例えば、旅に出る前の私は、10分の遅刻すらも「悪」だと思っていた人間だったのです。

何かハプニングがあった可能性もあるけど、遅刻したのは基本的にあなたのせいですよね、的な。自分ならこうすると思うことは、他人にも求める。できない人を許せない。

結果、私自身を苦しめる。なのに遅刻した相手に対して、心の中ではプリプリしているのに「遅いよ」とも言えずに、なんとなく相手に怒ることもできずに、笑顔で「全然待ってないよ、大丈夫」とか言ってました。

でも今なら、例えば「もう遅いよ。10分遅刻したから、ビールおごりね」とかなんとか言えると思います。ごく当たり前のことですが、私にとっては大きな変化でした。

 

当然ですが、日本での常識は、海外では通用しません。

良い悪いという問題ではなく、まったく違う文化だからです。だから、その時目の前にいる人や自分の置かれた状況を受け入れることができるようになるわけです。

それは人と人、個々においても同じなのかなと思います。日本とその国が違うように。当たり前は違います。「違うもの」を受け入れるって、大切ですよね。

 

素直に生きることが自分を楽にする

10分遅れた事実はどんなに怒ったところで変わらない。それなら素直に思ったことを言って前向きになった方が自分のためでもあるわけです。

きっと「しょうがないじゃん」って思って生きていくのも、なかなか楽だなって思えるようになったんでしょうね。

 

国際結婚、オーストラリアへ

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photo by Maegan Tintari

世界一周から帰ってきたのが、30歳。旅で出会った友人を訪ねがてら、ワーキングホリデーで オーストラリアに1年行くことにしました。そこで出会った人と遠距離恋愛を経て、結婚し、今はシドニーに住んでいます。

 

(結婚するなら絶対に日本人!住むなら日本!)と思っていたのに、これも私が旅に出る前に敷いた「レール」だったのでしょうか。

旅に出たからこそ、日本とオーストラリアの距離なんて、そんなに遠いものではなくなったのだと思います。国と国、人と人とは違うことを知ったからこそ、異なる文化の中で、夫と二人幸せに暮らすことができています。

何より、どんなに遠く離れていても決して失わないもの、家族や友人との繋がりは、決して切れないと分かっているから、私は愛する人のもとへ行くことができたのだと思います。

 

幸せだと思ってきた29年の人生の外には

人生を変えたかったわけでも現実から逃げたわけでもなかった私ですが、結果的に、世界一周という時間は私の人生を大きく変えてくれました。

「幸せだと思って生きてきた29年間の人生の外には、もっともっと大きな幸せが待っていた」

理想というレールを先に敷いて、その上に 現実という名の列車を走らせるって大変ですよね。だったら、最初からレールなんて敷かない方がいい。例えば、自動車のように。

行き止まりの道に入っちゃったら迂回すればいいし、東に走っていても、やっぱり西がいいと思えば、 その時点でルート変更すればいい。自由に人生を走れるって、本当に素晴らしいことです。

 

世界一周に出たい!でも勇気が出せない。そんなあなたへ

いかがでしたか?

今回の世界一周ストーリーを掲載している書籍では、15名の感動ストーリーだけではなく、一緒に本を作成した世界一周者50名のお土産話やアンケート、世界の瞬間PHOTOなど世界一周経験者の想いが詰めこまれています。

「世界一周して人生が変わる?」

これは、あなたが本当に実感できるかどうか分からないかもしれません。ただ、少なからず私たち50名の人生は、世界一周がきっかけで変わりました。

この想いをあなたにも感じて欲しい。そしてこの本をきっかけに、旅に出てくれたらもっと嬉しいです。

 

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