ライター
Mayu トラベルライター

トラベルライター・エッセイスト。優等生でいなきゃと弱さを認められなかった学生時代、できない自分を受け入れてくれる友人に海外で出会う。現在は会社員のかたわら、等身大をテーマに旅と恋を書く。毎日のnote更新を2020年11月から継続。

#ストーリーを語り共感を生む

最後のキーワードとなるのが、ストーリーです。「共感の時代におけるストーリー」と「人生は厚み、ナラティブに語る」の2つの視点からストーリーを見ていきましょう。

共感の時代におけるストーリー


しみなおさんは、「モノが溢れる時代には、製品やサービスの機能(=機能的価値)は最低限必要なものであって、最重要の要素ではなくなっている。それよりも、製品やサービスの背景にある“物語”への共感のほうが重視されつつある」と語ります。

機能の時代から共感の時代へ。時代は移り変わっているのです。

人生は厚み、ナラティブに語る


ストーリーは、製品やサービスだけではなく、個人にとっても重要です。

喜びや悲しみなどといったさまざまな経験が私たちの人生に厚みを出し、ストーリーを生みます。特別な肩書きよりも、それぞれの人生という唯一の物語のほうがより重視される時代になっているのです。

SNSが普及したことで、会社に属して「A社のBさん」として生きるのではなく、自らのストーリーを発信して自分の名前で生きることを目指す人が増えています。自分の人生のストーリーと厚みを自分の言葉で語ることができれば、肩書きに頼らずとも、自分という個人で生きていける時代がやってきたのです。

しみなおさんはさらに「優れた戦略には思わず人に話したくなるストーリーがある」と語ります。最初から完璧に出来上がっていなくても、少しずつ磨き上げ、困難を乗り越えることで、人を惹きつける魅力的なストーリーになっていくのだとか。

ゼミの締めとして、自分の名前で生きることについてそれぞれが考え、メンバーとのディスカッションを行いました。

講義以外の「しみなおゼミ」コンテンツ

しみなおゼミでは、しみなおさんの講義に加え、さまざまなコンテンツや特典が用意されています。それぞれについて簡単に紹介します。

(1)しみなおさんを独占できる「個別相談会」

目玉となるコンテンツが「個別相談会」です。その名のとおり、しみなおさんと30分間、自由に話せる贅沢な時間です。

相談内容は、転職・起業・コミュニティ運営の相談から恋愛に至るまでさまざまです。30分間をどう使うかも自由で、質問をぶつけまくるもよし、対話をしながら深掘りしていくのもよし。メンバーそれぞれがあっという間の30分間を過ごしました。

経営者・マーケターとして経験豊富なしみなおさんだからこそ教えてもらえることもたくさんある一方で、旅で培った価値観や、若者や地域と関わり続けるからこそ見える社会の姿についてしみなおさんと語り合えるのも、このゼミに多様な人が集まる理由です。

(2)つながりが加速する「オフライン懇親会」

国内外からメンバーが集まり、おいしいごはんとお酒を囲んで、オフライン懇親会を開催しました。

しみなおさんも参加し、真面目な相談からプライベートな雑談まで、さまざまな話題が飛び交います。オンラインで話をするだけではわからなかったメンバーの個性も見えてきて、急速に距離が縮まったと感じた瞬間でした。

(3)メンバー同士のつながりを促進する「自主企画」


最初に共有されたゼミの方針
しみなおゼミには、必須の課題はありません。講義のアウトプットも任意で、各自のライフスタイルに合わせて柔軟に活動できるようにデザインされていました。

講義以外の必須活動がほとんどないため、ゼミ生同士での自主企画が立ち上がります。例えば、講義で紹介されたバケットリストを作り、同じことをやりたい仲間がいたら企画へと繋げる会が開かれました。各地のメンバーを訪れる旅、カジュアルな飲み会、卒業発表なども、手を挙げたメンバーとそれに共感する人たちが推進していきます。

最後に

講義の最終回まで、この3ヶ月間はあっという間に過ぎました。学生や起業家など、さまざまな人が所属するコミュニティだからこそ、ふだん会社員をしているだけでは出会わない人たちと価値観を共有する機会となりました。

もっと話したいと思ったり、何かを一緒に作ってみたいと感じられたりする出会いは、大人になると貴重なものです。このゼミは、それぞれが自ら飛び込み、しみなおさんを含めてゆるいつながりができていく、コミュニティの芽ばえを目撃できる環境でした。

出会った多様な価値観を尊重しながら、ゼミが終わってからも信頼できる関係を築いていきたいと、最後の講義らしくしみじみと思うのでした。目指すは今回の講義で学んだ、強固な信頼関係があるコミュニティですね。1期の講義期間は終わりましたが、これからの1期生の活動、そして2期以降にも続いていくつながりから目が離せません。

ライター
Mayu トラベルライター

トラベルライター・エッセイスト。優等生でいなきゃと弱さを認められなかった学生時代、できない自分を受け入れてくれる友人に海外で出会う。現在は会社員のかたわら、等身大をテーマに旅と恋を書く。毎日のnote更新を2020年11月から継続。

RELATED

関連記事