編集部

1998年、富山県生まれ。富山中部高校卒業、現在は東京の大学の4年生。上京して2年間『TABIPPO学生支部』活動を経験した後、2020年7月から現編集部でインターン中。まだ見ぬワクワクと偶然がたくさんある"旅"にハマり、大学生活で47都道府県を制覇した。訪問国数は14カ国。写真を撮ることと言葉を書くこと、企画とゲームが好き。

TABIPPO編集部のあかねです。みなさんは栃木県にある「下野市」をご存じでしょうか。

石橋・国分寺・南河内という3つのエリアが合併して生まれた下野市。東京から電車で1時間強で行くことができ、実は都内からも非常にアクセスが良い場所に位置しています。

かんぴょうの生産が日本一の市町村として知られていますが、医療が充実していたり財政が安定していたりと全国の中でも住みやすい街のひとつであり、活気がある過ごしやすい地域です。

その下野市で先日、下野市の魅力を感じるモニターツアーが開催され、私も実際に参加してきました!本記事では、今回のモニターツアーの様子や下野市の魅力、下野市で活動する素敵な人たちの魅力をお伝えします。


そして今回のツアーの特徴はなんと、普段イラストレーターや動画クリエイター、漫画家、ライターなどとして活躍する若いクリエイターを集めたツアーになっていること。

下野市での1泊2日のモニターツアーから帰宅した後、参加したクリエイター5名は全員それぞれの感性に従い、さまざまな分野でクリエイティブを行いました。

そこでなぜ下野市で?……というと、実は下野市には、自分の「ワクワク」を追い求めて活動している魅力的な人がたくさんいるから。そんな方々が活動する下野市での体験や交流は、普段、自分の感性を信じて作品作りをするクリエイターたちと非常に相性はぴったり。

私自身の中にもあたらしい「ワクワク」が生まれた瞬間がたくさんありました。

それではまず、旅を終えて実際にクリエイターたちがまとめた作品からご覧ください!

クリエイターたちが作った作品を紹介!

これからご紹介する作品たちは、今回1泊2日で下野市のモニターツアーに参加した後、インスピレーションを受け作ったものです。

実際に作品を作ってみての感想や、下野市に滞在しての感想とともに紹介します。

【イラストレーター】オムラ・オム

オムラ・オム
イラストレーター/manga artist
首都大学東京大学院卒業。
大学在学中から広告漫画・イラスト・フライヤーデザインを仕事にする。
卒業後はフランスへ渡り、出版社「ダルゴー」でフランスの漫画技法を学ぶ。
在仏時にホロコーストの歴史に触れたことから、戦争/平和/エロスをテーマに作品を作るため帰国後は沖縄に移住。地域に根ざすアーティストとして活動し、個展などを開催。
大塚製薬ポスターイラスト、沖縄市観光協会食べ歩きマップなど。

オムラ・オム

ツアーで触れた農作物の生の姿から刺激を受けて描きました。熟れてしまってもう市場には出ないいちごは、肥大化した沢山の種に実が埋もれてしまっていて、それがなんともいえず気持ち悪い。ただどこか物悲しくて、もちろん食べたら甘ずっぱい誘惑いっぱいで、それがぜんぶひっくるめてエロスだなと感じました。

スーパーでは見られない宝物と、それを愛する農家さんの営みを感じてもらえたら嬉しいです。

【動画クリエイター】Hiroki Yoshida

Hiroki Yoshida
カメラとお茶を生業にしている、茶農家生まれの23歳。主に農家、企業、行政のPR映像の制作を行っている。
日本茶カフェ「room’z tea」オーナー。創業1839年「吉田茶園」の販売やPRを担当する他、日本茶メディア「Re:leaf Record」の企画やスチール、一次産業向けweb制作サービス「きぐみ」のディレクターも手がける。
クリエイティブでお茶、農業、地方の魅力を発信する。茨城県出身。

Hiroki

今回の映像は視覚で完結せず、インタビューで声が入る事で体験の情報を聴覚でも届けられるものになったと思います。ぜひ見てみてください!また、今回下野市に滞在してみて、ヒト・モノ・コトの雰囲気は緩いけどそこにある確かで強固な繋がりを感じました。地方だからこその結束感と、まだまだ活かせるリソースの可能性に溢れている気がします。

クリエイターは、「なにもない」からこそ自分のカラーを発揮してクリエイティブができるし、さらにただ表現するのではなく地元の想いもしっかり汲み取る事でまた新たなクリエイティビティを発揮できると感じました!

【ライター】森谷 真依

森谷 真依
食べ歩きとポートレート撮影が大好きな、1998年生まれの23歳。 地方創生の長期インターンシップ、カメラマンのアルバイト、離島ボランティア、web制作会社のインターンシップ等の経験を経て、都内大学卒業後、栃木県にUターン。現在はデザイン会社とNPO法人でダブルワークを行いながら、デザイン、ライティング、写真撮影を手段として地域の魅力を最大限高め発信することを目標に、県内外で幅広く活動している。

森谷さんの執筆した記事はこちら

森谷

記事を書いてみて、とにかく下野市のことが大好きになりました。普段はあまり訪れないまちののどかな原風景やそこで暮らす人々、挑戦する人々に触れて、こころがすごく解れたような気がします。日々生活するなかで辛いこと、嫌なことってどんな人にもあると思うのですが、そんなときにゆるやかに流れる時間を感じられる場所、自分と向き合う場所が下野市にはあるな、と。

心地よいリズムでお話してくれる方が多いので、気持ちが穏やかになれるところも魅力のひとつだと思います。また早く下野市に行きたい!!

【イラストレーター】Peg(ペグ)

Peg(ペグ)
1999年、東京生まれ、東京在住。
大学在学中、出版社・広告代理店でのアートディレクターのアシスタントを経たのち、イラストレーターとしての本格的な活動を開始。
書籍、雑誌、CDジャケットを中心にフリーで活動中。
ワクワクする瞬間、前向きになれる瞬間をテーマに、幅広いテイストで作品を制作。
趣味は旅とインテリア選び。

Peg

過去と今と未来、伝統や文化とトレンドが混ぜ合わさっているからこその魅力が下野市に存在していると感じました。

また同時にヒトの観点で、前向きなポジティブな力、ワクワクを求める力が印象的だったためそれらのイメージをイラストに落とし込んでいます。

「 下野市に来れば、新しい発見がある 」

そういったメッセージを、この作品を通して伝えることができたらなと思います!

モニターツアーの行程を紹介!

それでは、このような作品を作るに至ったモニターツアーの様子をご紹介していきます。

当日は朝9時に東京の家を出発して下野市はJR石橋駅に向かいました。到着までの乗り換えも少なく、その道のりは想像よりも近く感じました。

ツアーのタイムテーブルはこんな感じ。

【1日目】
11:00 JR石橋駅集合
11:15 下野市に関するオリエンテーション
12:00 昼食
13:30 『にぎわい広場実験室』体験
17:00 『吉田村ビレッジ』移動・見学
18:00 夕食
19:30 セッション①【2日目】
8:00 朝食
9:30 プログラム参加(いちご狩り・椎茸栽培施設見学・道の駅見学)
11:30 『天平の丘公園』へ移動・昼食
13:30 セッション②
16:00 『しもつけ風土記の丘資料館』見学
17:00 解散

タイムテーブルの行程それぞれの詳細は、若者と栃木の魅力的なヒト・コト・モノ・シゴトをつなぐ栃木県唯一の総合地域メディア『あしかもメディア』にて取り上げられていますので、以下よりご覧ください。

記事はこちら

予定不調和をたのしむまち、下野

下野市駅前にある『石橋グリムからくり時計』。旧石橋町時代にグリム兄弟の出身地である
ドイツ・ヘッセン州にあるシュタインブリュッケン(ドイツ語で石橋)村と姉妹都市の盟約を結んだ名残だそう。

下野市の魅力のひとつが、そのおだやかな街の雰囲気であることは言うまでもありません。まちなかを歩いていても、空はひらけて、いつでもさわやかな風が吹いていました。

自然が豊かで、雑音のない、穏やかな時間が過ぎていきます。集まった全員で夕日が沈んでいくのを見届けた時間もありました。

ここは、自己紹介で交流ができる場所

最近、下野市では街中で「予定不調和的なイベント」がたくさん開催されています。

例えば、下野市とかかわるきっかけづくりを行う『シモツケ大学』が取り組む『にぎわい広場実験室(通称:にぎラボ)』。街中にある石橋にぎわい広場を活用し、自分たちの手で街を面白くしていく活動です。

この広場は、石橋町役場跡地につくられており、かつては多くの人々が行き交う場所でした。街の中心地とも言える場所にある広場で実験的に様々な活動を行うことで、広場のあり方や可能性を探っているそうです。

その活動は決して計画的なものではなく、自由なもの。音楽を流してみたり、お昼寝をしたり、イスとテーブルを置いて、仕事をしてみたり。広場に訪れた近所の人や通行人、子供たちが自由に考えて、思いのままに実行します。


わたしたちも、この石橋にぎわい広場の芝生の上にコタツを設置して、通りかかった地域の人との交流を楽しむ『コタツで振る舞う』という企画に参加してみました!

参加者がお茶を振る舞っている中、続々と集まってくる近所の人たち。最初に自分の名前や職業、出身地、興味分野などを話す感覚はまるでたまに会う親戚と話すようなあたたかさを感じます。


集まったのは、本当にさまざまなバックグラウンドを持つ人ばかりでした。学校から帰宅途中の小学生、近くに住む大学生、看護師。自宅にあったみかんをわざわざ持ってきて”振る舞って”くれたご年配の方もいらっしゃいました。

東京で生きていても、こんなに「はじめまして」の人情味あふれる交流が気軽にできる場所はありません。商業施設や駅ですれ違う他人は、当たり前にいつまでも他人のまま。

特に上京してきた一人暮らしの大学生は、住んでいる地域の人たちと関わる機会がほぼありません。

このような場所があることで住んでいる地域とのつながりができ、街に愛着が湧いたりその街を大切に思う気持ちが生まれたりするキッカケにもなるのだと思います。

人がいて、想いがある。下野にあるのはその想いの連鎖だ

今回のモニターツアーでは、下野市で活動する人たちにお会いする機会が多くありました。

さまざまな想いがあふれるセッションの数々で、下野市の創生に対する想いやその場所に住む人たちの生き様を強く感じました。その一部をご紹介します。

各セッションの詳細はこちらの記事をご覧ください

もっと、わがままに生きてみていい


1日目のナイトセッションでお話を伺ったのは、吉田村ビレッジを運営する『一般社団法人シモツケクリエイティブ』代表理事・『AMPworks 一級建築士事務所』の山口 貴明さんと、『吉田村ビレッジ』村長(総支配人)・『有限会社伊澤いちご園』代表取締役・イタリアンカフェ・バール『L’ape Ronza(ラーペロンツァ)』 オーナーの伊澤 敦彦さん。


「かつてはなにもないこの吉田地区が大嫌いで仕方なかった」という伊澤さん。遊ぶ・食べる・泊まるを叶えるあたらしい複合施設『吉田村ビレッジ』も、地域で発生している課題を理想に変換し、仲間を募り、理想に向かって協働した結果だと言います。

「自分が理想だと思う世界を現実に自分の手で作り出すんだ」という強い想いがおふたりともから伝わってきました。


続いてお話を伺ったのは、下野市で幼稚園〜小学生を対象に、学校教育では体験できない専門的な実験を行っている理科教室『シモツケラボ』代表の宮内恭兵さん。

宮内さんは、以前小学校にて教師をされていました。

当時、理科の実験を子どもたちと行なっていたとき、「理科の実験は、子どもたちの好奇心に火をつけ、“自由に生きていく力”を養うことができる可能性がある」と感じていたのだそう。

しかし同時に「言われたことに忠実に、決められた答えに向かって集団で一斉に勉強する」という現状の学校教育に違和感を抱いていたこともあり、自分自身で理科実験教室を始めることにしたといいます。


「もっと自分の理想に素直に、わがままに生きていい」

私は、未来の子供たちのために、自分がしあわせに生きるために、信念を貫き活動し続ける下野市の人たちの熱意が忘れられません。

また個人だけでなく、自治体の人たちも「なにもない」がある下野市だからこそできることの可能性を信じ続けていました。自分が持っているスキルで地域をより面白くしていこうとするその熱意は、間違いなく他にはない魅力だと感じました。

「なにもない」が生み出す、想いあふれる街づくり

「何もないけど、知ってほしい人がいる」とお誘いいただき参加した今回のモニターツアー。想像していた以上に強烈に感じた街おこしへの熱量は地域愛の強さであり、下野の未来への願いでした。たくさんの想いがあって、人がいて、その想いの連鎖こそが更に街を進化させていくのだと思います。

同時に”なにもない”からこそ、人の想いやアイデアを生かした街づくりがしやすいのだとも感じました。それぞれが理想を掲げ、追求していくことで繋がる未来はきっと素敵なものであるはずです。

あなたもぜひ一度、栃木県下野市に足を運んで、その地域のあたたかさを肌で実感してみてくださいね。

編集部

1998年、富山県生まれ。富山中部高校卒業、現在は東京の大学の4年生。上京して2年間『TABIPPO学生支部』活動を経験した後、2020年7月から現編集部でインターン中。まだ見ぬワクワクと偶然がたくさんある"旅"にハマり、大学生活で47都道府県を制覇した。訪問国数は14カ国。写真を撮ることと言葉を書くこと、企画とゲームが好き。

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