ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

白神山地(しらかみさんち)と聞いて、どこにある世界遺産かすぐに答えられますか?

白神山地は、青森県の南西部と秋田県の北西部にまたがる、広大なエリアの山地帯のことを指しています。

神々しい自然が手つかずで多く残っているのが最大の見所ですが、その分簡単にはアクセスできず、旅好きでも行ったことがないという方が多い場所。今回は、そんな白神山地の見所や訪問の際の注意点をご紹介します。

白神山地は、日本に4つしかない世界自然遺産の一つ

白神山地は、屋久島・知床・小笠原諸島と並ぶ、日本国内にわずか4つしかない「ユネスコ世界自然遺産」の一つ。

世界遺産に登録されてからすでに30年近く経っていることからも、その名前は多くの方に知られていますが、詳細を知る人は少ないでしょう。実際に、旅好きの知り合いが多くいる筆者の周りでも、白神山地に行ったことがある方はかなり少数。

photo by pixta
では、それほど魅力がないということでしょうか?もちろん、そんなことは全くありません。

むしろ、あまり知られていないだけで、その自然の美しさや見応えは、他の世界自然遺産と比べても遜色ありませんよ。

豊かな自然が生む滝や池!白神山地の水にまつわるスポット

神秘的な色の池が並ぶ「十二湖」

photo by pixta
広い白神山地の中でも、特に有名な場所が「十二湖」です。ここは、日本海側を走る国道101号線から15分ほどで入っていける、かなり行きやすい場所。

十二湖は33の湖沼があるスポットで、高台から見た時に大きな12の池だけが見えるということから、その名前が付けられました。

photo by Daiki Okamoto
十二湖の中でも特に多くの人が訪れているのが、青池です。とても濃いコバルトブルーの水の色が特徴的なこの場所は、SNSでもよくピックアップされています。

この池が青く見えるのは、水本来の青さがそのまま見えやすい環境のためというのが最も有力な説だそう。透明度が高く、不純物が少ない水は、光が差すと青く見える。青池は、その原理を自然界の中で見られる貴重な場所なのです。

photo by pixta
太陽光の差し方などの条件によって、見える色が変わるのも一つの特徴。どんな青が見えるかは、そのときのお楽しみに。

ちなみに、北海道美瑛の「青い池」は、アルミニウムなどの微粒子が水中に多く含まれていることで青く見えているそうで、一見似ていても青い理由は違うという点にもご注目ください。

癒やし効果抜群で美しい「くろくまの滝」

photo by pixta
白神山地の中でも、筆者が特にそのスケールに驚いたのが「くろくまの滝」です。白神山地の中でも、北部に位置しています。

高さが85メートルとかなり高いことに加えて、近くまで歩いていくことができるので、その水の流れの迫力を楽しむことができますよ。日本の滝百選の一つでもあり、周辺はブナ・ミズナラの木々に囲まれていて、滝までの15分ほどの道のりも癒やし効果抜群のスポットです。

神々しい木々が白神山地最大の見所

白神山地という名前からもわかるかと思いますが、そのエリアの大半は緑に包まれています。

photo by pixta
そのため、白神山地での見所として挙げられるものの中には、立派な木々があります。特に、マザーツリーは白神山地のシンボルとも言われ、確実に訪れたいスポット。でしたが……

実はマザーツリーは、2018年に台風の影響で、幹がポッキリ折れてしまいました。

photo by pixta
もともとは樹高30メートルと、かなり貫禄のある姿でしたが、折れてしまった後は9メートルほどと小さくなりました。とはいえ、今でも生命力を感じられると人気のスポットではあります。

そもそもブナの寿命は250〜300年とされているところ、このマザーツリーの推定樹齢は400年を超えると言われています。

折れてもなお立ち続ける姿を見に行くのも、自然のたくましさを感じるという点において、とても有意義ではないでしょうか。

あまり注目されない秋田側も要チェック!

ここまでご紹介してきたように、白神山地はその全体の4分の3ほどが青森側ということもあり、青森側が注目されることが多いのですが、秋田県側にももちろん見所はあります。

ここからは秋田県側の白神山地、藤里町のご紹介。こちらも木々や滝が見所となります。

森の主のような存在感!400年ブナや岩石を抱くブナ

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藤里町でまず訪れたいのが、岳岱(だけだい)自然観察教育林。ここにもマザーツリーと同じく、推定樹齢が400年を超えるブナの木が立っています。

「400年ブナ」と呼ばれるこちらの木は、樹高26メートル、幹回りは4.85メートルと、かなりの大きさを誇り、周りの木々と比べても圧倒的な存在感を放っています。

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400年ブナ以外にも、岩石を抱え込むように育ったブナの木などもあり、散策路は面白い発見の連続です。

四季折々の情緒を楽しめる峨瓏の滝

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峨瓏(がろう)大滝親水公園の中にある峨瓏の滝も、藤里町では見逃せないスポットです。

こちらは落差が12メートルと、それほど大きな滝ではありませんが、情緒満点。

photo by Daiki Okamoto
季節によっては、よりその魅力がわかります。新緑や紅葉のタイミングを見計らって、見学や撮影に行ってみてはいかがでしょうか。

白神山地へのアクセスや注意点

photo by pixta
広大な白神山地、その一部の魅力をご紹介してきましたが、全体的にブナ林が生い茂る深い森は神秘的な雰囲気で覆われています。

ただ、訪問の際の注意点もあります。それは、日本海側から弘前を繋ぐ「白神ライン」という道路は、ほぼ未舗装の砂利道であること。

photo by pixta
オフロードバイクなどの車両で走る楽しみもありますが、42キロメートルもそういった道が続くので、対応した車やバイクでなければ、危険な道のりとなります。

また雪深い土地でもあり、通行止めになる時期が長いことにも注意が必要です。訪問の際は、あらかじめ現地の情報をチェックしてくださいね。

まだ見ぬ白神山地へ行こう

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日本の中でも、特に手つかずの自然が残ると言える白神山地。秘境の空気を吸いに、遊びに行く計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

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