ライター
川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は39ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

北海道の東部に位置し、世界自然遺産にも登録されている知床半島。世界的にも希少な動植物など、さまざまな生き物が多く生息し、圧巻の大自然に触れられる場所です。

そんな知床には、ホテル予約サイトの人気ランキングでたびたび上位にランクインする、大人気のホテルがあります。知床の森の奥にひっそりとたたずむ「知床ヴィラ ホテル フリーズ」です。

大自然を感じるとともに、「ここに宿泊して良かった」と心から思える宿でした。その魅力を紹介したいと思います。

斜里岳山麓の雄大なロケーション


「知床ヴィラ ホテル フリーズ」があるのは、知床の玄関口でもあり日本百名山にもなっている斜里岳山麓の森の中。畑と木々に囲まれた人通りのない道の途中、「目的地に到着しました」とナビに言われなければ見逃していたほど、ひっそりとたたずんでいます。

敷地内に入ると、木でできた可愛らしいおうちがお出迎え。この建物で鍵の受け取りやチェックインを済ませます。

チェックインは15時から。それ以前には入場できないので注意しましょう。


手続きを終えたら、コテージまで自分の車で移動します。

1棟貸切のヴィラスタイルで、車はコテージの横に駐車するスタイル。まるで自分の別荘のようでワクワクします。

温もりに包まれる可愛らしいお部屋


手造りで建てられたという6棟のコテージ。外観はさることながら、内装もとても可愛らしく清潔感があり、大きな窓からは知床の大自然をすぐそこに見ることができます。


私が宿泊したBタイプヴィラは、女子が憧れる天蓋ベッド、ハート型のかわいい洗面ボウル、オホーツク海を漂ったという流木が飾られたロフト、開放感あふれるトイレ(扉がない!)、知床の自然が目の前に広がるリビング……どこを切り取っても素敵すぎる空間でした。


またすべてのヴィラに、室内のお風呂とは別に、露天風呂が用意されています。知床の自然を見ながら小川のせせらぎに癒やされ、無料でもらえる入浴剤のアロマの香りでリラックスすれば、その日の疲れが一瞬にして取れること間違いなしです。

市街地から外れた場所にあり、周辺に明るい光がないため、天気が良ければ満天の星空を見られるのも魅力です。

北海道を感じる豪華な朝食


私がホテルに泊まる際にいつも楽しみにしているのが、朝食!事前に宿泊予約サイトのクチコミなどを見ていたのですが、朝食の評価が高く、とても楽しみにしていました。

チェックイン時に希望の時間を伝えておくと、部屋まで朝食を運んできてくれます。


朝食の入った箱を開けると、そこには、北海道の形をしたプレートに乗ったサンドイッチ、温かいミネストローネ、サラダ、小鉢、フルーツ、ヨーグルト、北海道限定の乳飲料「ソフトカツゲン」と、豪華な朝食が……!

サラダからサンドイッチのパンに至るまで、北海道の素材にこだわって作られている朝食は、味もおいしく大満足でした。


食べ終わった後は、あたたかいコーヒー片手に外の空気を吸うのも、また至福の時間。

この日は小雨が降っていたので、朝食は部屋で食べることにしましたが、天気が良ければ、外で知床の風を感じながら食べるのもおすすめです。またバーベキューかしゃぶしゃぶの夕食がいただけるプランもあり、こちらもこだわりを持って用意されています。

夕食をとるには18時までにチェックインが必要なので、時間のある方はぜひ予約をしてみてください。

名古屋から移住して作り上げたホテル


「知床ヴィラ ホテル フリーズ」のオーナーご夫婦は、地元の名古屋から知床へ、宿を始めるために移住をしてきたのだとか。日本三大都市のひとつに数えられることもある都会名古屋から、大自然が広がる知床に移住。私も名古屋在住ですが、知床とは正反対の場所です。その決意に驚きました。

自分で図面を描き、家族で建てていったというコテージは、着工から4年目の2003年7月にAタイプの3棟がオープン、2006年にはBタイプがオープンしたのだそう。「コテージに足を踏み入れた瞬間に感じたあの温かみは、一つひとつ丁寧に作られているからこそのものなのだな」とあらためて感じました。

また来たいと思う場所


ここで過ごした時間はとても心地の良いものでした。オーナーのご夫婦は、丁寧な接客ながら必要以上に干渉することなく程よい距離感で接してくださるので、自分たちの時間をゆっくり楽しみながらも快適に過ごすことができます。

車のエンジン音や電車の走る音は一切なく、耳を澄ませると鳥の鳴き声や木々の葉っぱが擦れる音が聞こえ、目をつむるとまるで森の中にいるかのような感覚に。スマートフォンの電波はよく圏外になってしまいますが、ホテルなどの普通の宿泊施設では味わえない安らぎがあり、都会の喧騒から離れて心落ち着く体験を味わえます。

チェックイン後にはオーナー夫妻が手を振って送り出してくださったのが、とても印象に残りました。

ちょっと不便な場所にはありますが、それでも「また来たい」と思う宿泊施設。スマホを置いて「知床ヴィラ ホテル フリーズ」で自然を感じる宿泊体験をしてみませんか。

■詳細情報
・名称:知床ヴィラ ホテル フリーズ
・住所:北海道斜里郡斜里町豊里63-27
・地図:
・アクセス:JR知床斜里駅から車で約15分
・電話番号:0152235490
・公式サイトURL:http://www.freeze39.com/index.html

All photos by Keiko Kawanami

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川波 恵子 旅する臨床検査技師

旅する臨床検査技師けーちゃん。訪問国数は39ヶ国。臨床検査技師として働く傍ら、出張撮影サービスのカメラマンをしたり、世界一周をしたりアメリカ横断したり、フォトコンテストで世界1位になったり(IPA 2023)。「やりたい事は全てやる、行きたい所は全て行く」をモットーに世界中を旅しています。好きなことはカメラと美味しいチョコレート探し。今の目標は宇宙旅行。

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