広角かつ明るいレンズを持っていく
オーロラ鑑賞に持っていくレンズとして、推奨したいのが「広角かつ明るいレンズ」です。
オーロラの発生状況によりますが、かなり大きいオーロラが発生した時は空一面に広がるので、広角レンズでも撮影しきれないほどになります。後から後悔しても遅いので、できるだけ広角に対応できるレンズを持っていきましょう。
また、撮影の際にはできるだけ光を取り込むことで、きれいに撮影することができます。そのため、F値を下げられる明るいレンズを用意してください。私のおすすめはF値が下がる魚眼レンズ。16㎜の画角で撮影できてF1.8まで下がる魚眼レンズを、オーロラ撮影に持って行ったところ、大活躍でした。
とはいえ、広角でF値が下げられる明るいレンズは高額になることも多いです。その場合はレンズレンタルサービスを活用してみてはいかがでしょうか。私もこの旅で使った魚眼レンズはレンタルしたものですが、オーロラ撮影以外に使い道があまりないので、レンタルでちょうどよかったと思っています。
バッテリーの予備は必ず持っていく
非常に寒い中での撮影となるので、通常の撮影以上にカメラのバッテリーの減少が早くなります。ずっとオーロラを待っていて、いざ撮影しようとしたらバッテリーがなくなっていたとなれば、本末転倒です。そうならないように、バッテリーの予備は最低でも2つ以上持っていくことを推奨します。
また、バッテリーを長持ちさせるために、ミラーレスカメラの方は液晶を非表示にしておくことも大事。液晶表示は意外とバッテリーを消費してしまうので、基本的にファインダーのみで画角調整などの対応することがベストです。
私は必要な時だけ液晶で確認したかったので、ファインダー部分に養生テープを貼って、必要な時だけ剥がすことで、液晶を使いたい時だけ表示させていました。(ファインダーに養生テープを貼ることで、アイセンサーが発動して、ファインダーのみの表示になる仕組みです。)
SDカード挿入口はダブルススロットタイプを選ぶべき
これからカメラを選ぶ方は、できるだけSDカードが2枚入るダブルスロットタイプを選ぶことをおすすめします。
というのも、オーロラ撮影はタイムラプス撮影をする場合が多く、たくさんの枚数の写真を撮影します。そのため、SDカードが途中でなくなってしまうことがあります。せっかくのタイムラプス撮影が途中で終わってしまうことにもなりかねないので、SDカードが2枚入るダブルスロットのタイプを推奨します。
また、途中でSDカードを交換すると、その間にカメラの位置が動いてしまったり、SDカードを落として破損させたりといったリスクも伴います。撮影中にリスクを負わないためにも、ダブルスロットのカメラを選ぶべきでしょう。
ミニ三脚はNG
オーロラ撮影は暗い中シャッターを開けて撮影するため、三脚が必須。その三脚選びも重要です。オーロラ撮影は雪が積もっている場所中で行うことが多いです。中には数10cm積もっていることもあるため、ミニ三脚のような小さな三脚だと雪に埋まって使えないことも。
また、空に向かって撮影するので、ミニ三脚だと体をかなりかがませて撮影する必要があるので、非常に使いづらいです。現地で調達することが難しいので、ある程度の高さがある三脚を選んで持っていくようにしてください。
きちんと準備をしたうえで、最高のオーロラ写真を残そう
オーロラは肉眼で見るにしても写真に残すにしても、難易度が非常に高いです。その代わり、壮大なオーロラに出会えた時の喜びはひとしお。何物にも替えがたいほどの感動を与えてくれます。そんな記憶に残る一瞬を美しく残すために、旅に出る前から様々な準備を忘れずにしてくださいね。
All photos by Yuri