日本一大きな湖、滋賀県にある琵琶湖の北西に、世界遺産の厳島神社を彷彿とさせる 「白髭神社」があります。
琵琶湖の中に大きな鳥居を構える情景のみならず、最近はパワースポットとしても人気を集めている「白髭神社」をご紹介します。
*編集部追記
2015年3月の記事に新たに追記しました。
輝かしい光景は「近江の厳島神社」と称されるのも納得
水の中にそびえ立つ朱色の鳥居を見て、誰もが広島県の世界遺産の厳島神社を想像するでしょう。でも、ここは滋賀県琵琶湖のほとりにあり「白髭神社(しらひげじんじゃ)」です。全国にある白髭神社の総本社とされています。
厳島神社を彷彿とさせることから、「近江の厳島」とも呼ばれています。沖島を背景にキラキラ輝く湖面が眩しく、そして神々しく、今にも神様が目の前に降りてきそうです。
延命長寿の神様 白髭の猿田彦命が祀られています
「白髭神社」は近江最古の大社であり、また全国にある白髭神社の総本社とも言われて います。
白髭神社のご祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)で、社名からも分かるように延命長寿の神様です。また、福徳開運・縁結び・子授け・交通安全等人生の全ての道案内の神として全国的に信仰を集めています。
白鬚神社の湖中大鳥居
SNSでも人気の「白鬚神社」の湖に鎮座する「湖中大鳥居」。広島の「厳島神社」の鳥居に例えられることが多いですが、この鳥居は「大昔のあるときに湖の中に鳥居が現れた」という伝説に基づいて昭和12年に建造されたもの。現在の鳥居は昭和56年に再建されたものですが、琵琶湖の波や風にさらされとてもいい雰囲気を出しています。
白鬚神社のふたつの鳥居
SNSに投稿される白鬚神社の鳥居の写真は、湖に浮かぶ鳥居を単独で撮影したものが多いのですが、白鬚神社の本殿の鳥居と湖に浮かぶ鳥居を同時に見られるビューポイントがあります。
白鬚神社の境内から琵琶湖のほうを見ると、ふたつの鳥居を同時に見ることができます。昔は神社から湖の鳥居までは一繋がりでしたが、現在このふたつの鳥居の間には、国道が横切っています。
琵琶湖に浮かぶ鳥居の手前から白鬚神社を見ると、また違った姿になるのが面白いですよね。琵琶湖では、SUP(スタンドアップパドル)ツアーやカヌーなど水上の遊びも楽しめるので、水上遊びを楽しみながらこの鳥居まで来てみるのも面白いかもしれません。
フォトジェニックな鳥居を堪能しよう
琵琶湖に浮かぶ特異な姿から、撮影スポットとしても人気の白鬚神社の鳥居。多くの人が日中に訪れるスポットですが、夜明けから深夜までさまざまな姿を見せてくれるのを知っていますか?
夜明けの白鬚神社の鳥居は、朝焼けのオレンジと青みがかった空の色がとても美しく、目の前に広がる色彩を見ているだけで心が洗われそうです。天気が良い日の夜明けタイムの鳥居見学はおすすめです。
白鬚神社がある琵琶湖の水がひときわ透明感を増し、きれいに光るのは初夏のころ。琵琶湖は海ではありませんが、この透明感は南の島の海を思わせてくれます。
沈んでいく夕日に浮かぶ鳥居は、近隣のカメラマンたちにも大人気のモチーフ。海と空が黄金色に包まれ、夕焼けに浮かぶ鳥居も素敵ですね。
月を背にした鳥居。沖合にある島の夜景と月、鳥居のコントラストが楽しめます。満月の日に訪れると、神聖な雰囲気の鳥居を見学できますよ。
実はこの鳥居、土日や大晦日、例大祭・お正月など、日没から約2時間の間ライトアップされています。ライトアップされた鳥居は、普段の姿よりもなんだか華やかできらきらしていますね。
・名称:湖上の鳥居ライトアップ
・住所:滋賀県高島市鵜川215
・アクセス:名神高速道路「京都東IC」から国道161号線経由約50分、JR湖西線「近江高島」駅から徒歩約40分、タクシー約5分
・時間:【土曜・日曜日】日没から約2時間【9/5】日没から午後10時頃まで【大晦日】夜明けまで【1/1〜1/5】日没から午後9時頃まで
・電話番号:0740-36-1555
・公式サイトURL:https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/390
古墳群も存在するパワースポット
あまり知られていませんが、この白髭神社の裏の山の斜面に古墳群があります。 そこにある磐座(神の御座所)がパワースポットとして、注目度が急上昇しているお参りスポットになっています。
白鬚神社境内にある歌碑
近江最古といわれる白鬚神社の境内には、大正元年に歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻がここを訪れたときに詠んだ歌の歌碑を始め、松尾芭蕉や紫式部が近江をモチーフにして詠んだ歌の歌碑が建てられています。画像の紫式部の歌碑がある場所は、白髭神社と琵琶湖を眺められるビューポイントにもなっています。
御朱印をいただきましょう
白鬚神社では、社務所に申し出れば神社に参拝した証としてご朱印をいただくことができます。神社の方がその場で書いてくださることが多い御朱印は、自分だけの旅の記念にもなりますよね。これまで御朱印をもらったことがないという人も、参拝してみて感じるところがあったら、お願いしてみてはいかがでしょう?(※初穂料(はつほりょう)は、300~500円が目安)