ライター

写真家、音楽レーベル「color: transparent;」代表。企画制作、映像プロデュース。 高橋慶基 OFFICIAL WEB SITE http://yoshikiphoto.com/

こんにちは、高橋慶基です。人生の半分以上を新潟の自然溢れる山奥で過ごし、また更には人生の半分程を音楽に費やしてきました。

コロナ前までは、旅行に行けるとしても、美しい自然は実家で飽きるほど観てきたし、旅に出ても演奏がうまくなるわけもない。したがって、その費用は楽器に費やして練習をしよう!という概念を持っていたんです。

その後、写真の道を志した私はファインダーを通し、観る世界を記録するということにドハマリ。ようやく規制が緩和されてきた先日、人生初の沖縄旅行に行ってきました。

そこで自然の美しさと愛しさを再確認し、「残りの人生は観たことのない景色に最大限触れて死んでいこう」とSNS上で宣言しました。言霊とはあるもので、その矢先……今回の奄美群島プレスツアーの参加が決定したのです。

そう、これは仕事ばかりの人生に疲れた私が、手つかずの自然に触れ、人間としての尊厳を取り戻していく物語です。

“東洋のガラパゴス”「奄美大島」手つかずに遺った奇跡の自然を感じて

広大なマングローブ林
ツアースタートは奄美群島のメイン、令和3年7月に世界遺産登録された「奄美大島」から始まりました。

奄美空港に到着し、マングローブ林を目指します。目的地にたどり着くまでの、名前がついていない場所ですらとても壮大で自然の強さを感じさせてくれる。
人の手が入っていない自然豊かなグリーンカラーはとても圧巻で、見ていて飽きることがありませんでした。


足元からどこまでも広がるマングローブ群。マングローブとは植物の名前ではなく、熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水の混ざり合う場所に生育している植物の総称で、その種類は未確定ながら約110以上もあるのだそう。神秘的なグリーンに思わず息をのみました。

マングローブ林を渡るカヌーツアーへ


見渡す限りのマングローブ群を見た後に、マングローブ林の中を渡るカヌーツアーに参加しました。(ツアーガイドさんに結構濡れます、最悪落ちますと言われ、泣く泣くカメラを置いて挑戦したのですが、全然カメラ持ち込みでいけました。)

透き通る水、壮大な森、青すぎる空の3点セットは疲れた心を潤してくれました。


カヌーの難易度はさほど高くありませんでした。老若男女のツアー参加者全員がすぐに漕げるレベル。転覆するということは実際ほぼないそうです。


潮の満ち引きの影響を受けるマングローブ林。参加したこの時間帯は、丁度干潮のタイミングでした。干潮時は行ける場所が大分限られてしまうのですが、様々な形のマングローブの根や蟹などの生き物を観ることができます。

このマングローブ林はオヒルギと、メヒルギが多く占めていて、オヒルギは縦方向、メヒルギは板状方向に根を張ります。写真のオヒルギ、なんとなく可愛い。


今回は運良くウミガメや、ミナミクロダイと遭遇でき感動。とはいえ、やはりマングローブのアーチをカヌーで進みたかったのも事実。次回のお楽しみということで持ち越しつつ、釣り竿も持参して、今回の100倍楽しんでやる!と心に決めて後にしました。

ちなみにこのカヌー体験、1700円という激安価格なので、全員体験したほうがいいです。

奄美大島自然ナイトツアーに参加


カヌーで自然を感じ、その日の宿泊先「野羊島ホテル」へ。野羊島ホテルと言うだけあって、ヤギちゃんがお出迎えしてくれました。

詳細は割愛しますが、こちらのホテル……本当に良かったです。言うならば奄美大島のミラコスタ的な。

外観もお部屋もとても美しかったです。

白色が基調となっており、エメラルドグリーンの挿し色が見事にマッチ。さらには差し込む光の完璧さに惚れ惚れしました。


また奄美大島に来るときは、迷うことなくこちらのホテルを選びます。ご飯もパーフェクトでした。

きっと旅の夜にすることは、人それぞれ。お酒を飲んで1日を思い返したり、旅先の夜風に吹かれながら街を散策したり。

私も、大浴場から見える景色を感じ、翌日に備えゆっくり休もうと思ったのですが……奄美大島のみに生息している生き物に出会える、奇跡のアクティビティ「亜熱帯の夜の森を探検するナイトツアー」に参加することに決定。ベテランガイドさんの到着をホテルで待ちます。

出発時間は20時。時間丁度になると、とても気さくな奄美大島を知り尽くしているベテランガイドさんがボックスカーでお迎えに来てくださいました。

参加者一同は車に乗り込み、手つかずの自然が残る「三太郎線」という目的地を目指します。


お待ちかねの時間がやってきます。まだ見ぬ生物との出会いへ!

約10kmの時速で真っ暗な森の中を突き進みます。このツアーの目玉は「アマミノクロウサギ」に出会うこと。(国内希少野生動植物種に指定されており、絶滅危惧種の動物)

ベテランガイドさんが運転するボックスカーに乗り込み、約10kmで真っ暗闇の中を突き進みます。目を凝らしながら進むも、なかなか発見できません。もしかしたら、出会えないのでは……?という不安がよぎるも、出会いは突然やってきます。


丸っこくて可愛い、アマミノクロウサギに出会えた瞬間。(フラッシュは動物に多大なストレスを与えるということで、こちらのツアーもiphoneで撮影しております。)

このクロウサギはとても鈍感で、岩か何かだと思ってしまうほど全然動きませんでした。

その他にも、リュウキュウコノハズクやケナガネズミ、アマミハナサキガエル、イボイモリなど珍しい動物に出会うことができました。

夜の森は、別の世界に飛ばされた様に感じる程、昼とは打って変わった奄美大島を感じることが出来ました。結論として、多くの希少動物に出会えた大満足なツアーでした。

“日本一美しい村”「喜界島」へ。サンゴ礁が隆起してできた奇跡


2日目は朝イチで奄美大島からフライトし、喜界島へ。

いわゆるアクティビティというより、有名スポットをぎゅっと濃縮した喜界島を巡る旅になりました。訪問したスポットはスギラビーチ/ハワイアンビーチ/荒木遊歩道からのホエールウォッチング/巨大ガジュマル/グローリーファーム/魔女の木/トトロの道と半日で回るには難しい強行スケジュール。

この訪問した中でも、個人的にぜひ言ってほしいと思う「BEST3」をお伝えさせていただきます。

BEST3:スギラビーチ


奄美群島に来てから初のビーチだったこともあり、海の美しさに感動。どこまでも青い海は心を洗ってくれました。夕陽がきれいに見える景勝地でもあるので、夕方に行くのもオススメのスポット。


喜界島空港のすぐ脇にあるビーチなのでとても行きやすく、サンゴ礁のリーフに囲まれているため、ビーチ内にほとんど波が入ってきません。うっとりするような美しさ。


透き通った海の中には、熱帯魚が泳いでる姿も見られました。喜界島に行った際にはぜひ訪問してほしい場所です。

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写真家、音楽レーベル「color: transparent;」代表。企画制作、映像プロデュース。 高橋慶基 OFFICIAL WEB SITE http://yoshikiphoto.com/

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