ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

こんにちは。ドイツ在住トラベルライターのYuです。

先日スペインをロードトリップしてきたのですが、「ここも、ここも、ここも世界遺産なんだ!」と、どこに行っても世界遺産に遭遇してびっくり。それもそのはず、後日調べてみるとスペインには世界遺産が全50件もあり、世界でも第5位の保有数なんだとか。

これだけ世界遺産があると、限られた日程の中でどこに行けばいいのか悩む方も多いと思います。

そこで今回は、実際に旅した視点から「ここは本当に行ってよかった!必見だよ!」というスペインの世界遺産をご紹介していきます。スペイン旅行の参考に、また世界遺産好きの方に楽しんでもらえたら嬉しいです。

世界遺産大国・スペイン


2023年、ルワンダ共和国が新たに世界遺産保有国となり、現在では168カ国に世界遺産があります(2024年1月現在)。

その中でもイタリア(59件)・中国(57件)・ドイツ・フランス(ともに52件)に次いで、多くの世界遺産のあるスペイン(50件)。
※日本は25件・11番目


50件ある世界遺産の中でも、文化遺産が44件とその割合が多く、市内観光ついでに気軽にアクセスができるのも魅力の一つです。

本土から離れたカナリア諸島やイビサ島へ行けば、のんびりとしたリゾート旅をしつつ、自然遺産にも触れることができます。世界遺産にからめていろいろなカタチの旅ができるのが、スペインという国なのです。

ガウディの作品群


スペイン第二の街バルセロナ。

ここにはサグラダ・ファミリアをはじめ、グエル公園やカサ・ミラなど、天才建築家ガウディの作品がいくつもあり、そのうちの7つが「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されています。

“森の大聖堂”サグラダ・ファミリア


スペイン観光といって、誰もが思い浮かべるであろう「サグラダ・ファミリア」。

天才建築家ガウディの代表作で、スペインが誇る観光スポットです。外観だけ見物する人も含めると、なんと年間2000万人もの訪問者がいるんだとか!

今まで多くの教会・大聖堂を見てきましたが、ここサグラダ・ファミリアは、今まで見てきた教会とは180度違いました。絶対に絶対に!見てほしいと心の底からおすすめします。


外部もすごいですが、内部もまたすごい。

教会の中へ一歩足を踏み入れると、そこはまるで「森」のよう。樹木をあらわした柱は、枝分かれをしているばかりか、なんと天井には葉っぱまでありました。


あたたかい色合いのステンドグラスから差し込む光は、太陽の動きに合わせて色合いが変わって、神秘的な美しさ。

イエス・キリスト像も、今まで見たことのないデザインでした。


ガウディ建築は奇抜なデザインですが、どこかぬくもりを感じるのは、直線ではなく曲線を使っているからだといいます。

「自然の中には直線はない。なぜ柱はまっすぐじゃなきゃダメなんだ」というのがガウディの建築に息づく精神で、なによりも自然に近いデザインがとられているんだそう。


ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定のサグラダ・ファミリア。

今しか見られない建築中の姿を見るもよし。完成後の姿を見て、ガウディの壮大な構想に感嘆するもよし。あなたはどちら派?

■詳細情報
・名称:サグラダファミリア(Sagrada Família)
・住所:C/ de Mallorca, 401, L’Eixample, 08013 Barcelona, Spanien
・地図:
・アクセス:地下鉄L2、L5「サグラダ・ファミリア駅」下車すぐ
・営業時間:9:00~18:00
・料金:26ユーロ~
・公式サイトURL:https://sagradafamilia.org/en/home

カサ・ミラ


バルセロナのメインストリート、グラシア通りにあるカサ・ミラ。ガウディが54歳のときに、実業家ペレ・ミラ夫妻の邸宅として建設されました。

モダンな建物が並ぶ中、唯一無二の存在感を示すカサ・ミラは、ベージュのような色合いがユニークで、まるで建物全体が波打つ砂丘のようです。


なんとここには今でも4世帯が住んでいて、3世代に渡り70年以上も暮らしている家族もいるんだそう。世界遺産に住むなんて、夢のようですね。

さて、このカサ・ミラ。チケット購入して内部の見物もできますが、チケットなしで建物内にあるカフェを利用できちゃうんです。

時間が限られている方や、建築にそこまで興味のない方は、ぜひここでカフェ休憩はいかがでしょうか。


正面入口すぐ横がカフェの入り口で、2階へあがると席へ案内してもらえますよ。

内部もガウディらしさ全開!天井の曲線美が美しいです。

スイーツもコーヒーもおいしく、個人的にとってもおすすめの訪問方法です♪

■詳細情報
・名称:カサ・ミラ(Casa Milà)
・住所:Pg. de Gràcia, 92, L’Eixample, 08008 Barcelona, Spanien
・地図:
・アクセス:地下鉄L3、L5「ディアゴナル駅(Diagnal)」下車すぐ
・営業時間:時期によって異なるので公式サイトを要確認
・電話番号:+34932142576
・料金:大人28ユーロ
・公式サイトURL:

カサ・バトリョ


ガウディ建築のうち、サグラダ・ファミリアの次によかったのが、カサ・バトリョ。カサ・ミラから徒歩5分ほどなのでぜひ同日にセットで訪れるのがおすすめです。

ここは外観がとてもユニークなので「外観だけ写真を撮っておしまい」という方も多いのですが、実は内部にこそガウディらしさが詰まっています。


カサ・バトリョは、大富豪ジュゼップ・バトリョ一家のためにガウディが改築した建物で、ガイコツを思わせるバルコニーから「骨の家」とも呼ばれています。それに対して、内部は海底世界をイメージさせる美しさというギャップがおもしろいんです。


よく見ると柱には魚のうろこのようなデザインがされていて、細部を見れば見るほど感じるガウディらしいユニークさ。

建物中央の吹き抜け部分は、光が自然に取り入れられるデザインになっています。


ガラスやタイルのデザイン・色味が凝りに凝っていて、まるで海底世界にいるかのよう。

テラスだって見逃せませんよ。注目は、ガウディ建築によく使われるモザイクタイル。


カラフルな美しさに目を奪われますが、実はこの原材料、地元の企業から譲り受けた廃棄物なんだとか。ガウディ建築はなんとサステイナブル建築でもある、というのはあまり知られていないのではないでしょうか。

お土産屋さんにはかわいいものが勢ぞろい。最後まで目が離せないカサ・バトリョなのでした。

■詳細情報
・名称:カサ・バトリョ(Casa Batlló)
・住所:Pg. de Gràcia, 43, L’Eixample, 08007 Barcelona, Spanien
・地図:
・アクセス:地下鉄L2・L3・L4「パッセイジ・デ・グラシア駅(Passeig de Gràcia)」下車すぐ
・営業時間:9:00~22:00
・電話番号:+34932160306
・料金:時間・時期によって異なるが30ユーロ前後。当日券よりオンライン予約が4ユーロ安いので事前予約がおすすめ
・公式サイトURL:https://www.casabatllo.es/en/
ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

RELATED

関連記事