広島県|未来心の丘
Photo by Mayumi
青空に映える白亜の大理石。およそ日本とは思えない異国情緒漂う建造物は、瀬戸内海に浮かぶ広島県尾道市の生口島(いくちじま)に建てられた「未来心の丘(みらいしんのおか)」です。
明治から昭和初期にかけて活躍した実業家・耕三寺耕三氏が、母の菩提を弔うため建立した浄土真宗の寺院・耕三寺(こうぞうじ)。その境内に位置し、世界を股にかける現代彫刻家・杭谷一東(くえたにいっとう)氏が手掛けた総大理石の屋外アートです。
仏教護法の十二天をテーマにした彫刻作品とともに、瀬戸内海の自然に融け込んだ姿は、どことなくギリシャのサントリーニ島を彷彿とさせます。
・名称:未来心の丘
・住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2 耕三寺内 (生口島内)
・地図:
・アクセス:車で山陽自動車道尾道ICから生口島北IC経由で約50分、尾道港(尾道駅前)からフェリーで瀬戸田沢港(生口島)まで約40分、下車後構造島で徒歩15分
・耕三寺公式サイトURL:https://www.kousanji.or.jp/hill_of_hope.html
香川県|父母ヶ浜
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“日本のウユニ塩湖”として、今やすっかりおなじみとなった香川県三豊市(みとよし)にある「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」。約1kmにおよぶロングビーチでは、干潮時の潮だまりに映り込んだ夕日の絶景が南米ウユニ塩湖を彷彿とさせるとして一躍人気の観光名所となっています。
もっとも美しい瞬間をカメラに収めたいなら、風が凪いだ干潮時の夕方がベスト。三豊市観光の公式サイトにて紹介されている「父母ヶ浜 絶景の見頃カレンダー」は要チェックです。
ちなみに「父母ヶ浜」以来、「○○のウユニ」といったリフレクションスポットが全国で流行っていますが、そのひとつである茨城県の大洗海岸もおすすめです。
・名称:父母が浜
・住所:香川県三豊市仁尾町仁尾乙203−3
・地図:
・アクセス:車で高松市内から高松自動車道経由で約1時間、JR予讃線高松駅から詫間駅まで約40分、コミュニティバスに乗り換え、父母ヶ浜まで約25分
・三豊市観光交流局公式サイトURL:https://www.mitoyo-kanko.com/chichibugahama/
徳島県|阿波の土柱
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米国アリゾナ州などで見かける奇岩が織りなす壮大なキャニオン……その類かと思いきや、じつはこれらは“土”から生まれた自然の造形美、知る人ぞ知る徳島県阿波市の「阿波の土柱(あわのどちゅう)」です。
太古の昔に堆積した土や砂礫が隆起し、風雨にさらされ刻まれた大地の彫刻。こうした成り立ちの土柱は世界でもきわめて珍しく、米国のロッキー山脈、イタリアの南チロルに並んで世界三大土柱といわれています。
そんな貴重な土柱が高速道路や民家のすぐそばにあるという意外性、柵のない断崖スレスレで地上をのぞくスリル満点の頂上の展望台なども魅力のひとつです。
・名称:阿波の土柱
・住所:徳島県阿波市阿波町北山540
・地図:
・アクセス:徳島市内から車で徳島自動車道経由、脇町IC下車で約45分
・阿波市観光協会公式サイトURL:https://www.awa-kankou.jp/odekake/awanodochu/
鹿児島県・沖永良部島|地底洞窟群
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気が遠くなるような年月をかけて生まれた洞窟や鍾乳洞。ライトで照らし出された暗闇の地下空間は、じつに神秘的で非日常体験そのものですよね。
全国に何千もの洞窟群が存在するなか、ヘルメットなしで気軽に見学できる “観光洞窟”に対し、ヘルメットやヘッドライト、専用スーツなどを装着し、暗闇のなか、道なき道をほふく前進したり潜水したりして進むスリリングな洞窟探検を“ケイビング”と呼んでいます。
日本においてケイビングができる洞窟はまだ限定的ですが、近年その聖地として注目されるのが、鹿児島県の沖永良部島(おきのえらぶじま)。周囲約60kmの島内には4種類のコースが整えられ、初心者から上級者まで楽しめます。
・名称:沖永良部島
・住所:鹿児島県大島郡
・地図:
・アクセス:鹿児島空港から飛行機で1日3便約1時間25分、那覇空港からは1日1便約1時間、鹿児島新港からフェリーで1日1便約18時間、那覇港からは1日1便約7時間
・おきのえらぶ島観光協会サイトURL:https://okinoerabujima.info/activity/1029
鹿児島県・与論島|百合ヶ浜
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タヒチやモルディブ、パラオにニューカレドニア……世界の名だたる美しいビーチにも引けを取らない、驚異的な輝きを放つのが、鹿児島県与論島の「百合ヶ浜」。
百合ヶ浜とは、潮の満ち引きによって出現する「幻の浜」。そのピークとなる大潮の日は、果てしなく続く遠浅のビーチに白砂の砂紋が海底に広がり、ターコイズブルーの海がゆらめいて、まさにこここそ「天国に一番近い島」ではないかと錯覚するほど。
与論島の公式サイトには「百合ヶ浜の出現予測カレンダー」が紹介されているため、百合ヶ浜が出やすい日をねらって訪れることをオススメします。
・名称:百合ヶ浜
・住所:鹿児島県大島郡与論町古里
・地図:
・アクセス:那覇空港から飛行機で約40分、鹿児島空港からは約1時間40分、那覇港からフェリーで本部港経由、約4時間半、鹿児島新港からフェリーで名瀬港(奄美大島)経由、約20時間
・ヨロン島観光協会公式サイトURL:https://www.yorontou.info/spot/5112.html
パスポート不要で遊びに行ける、日本の“異国”を訪ねる旅へ
コロナ禍における自粛ムードやロックダウンの影響で、“海外気分に浸れる日本の絶景”が数多く発掘・注目されました。
今回の10選はそのなかのほんの一部で、本国さながらの古城や庭園、テーマパークや○○タウンまで、世界中の料理が日本で食べられるように、今、世界中の景色を国内で楽しめる時代になっています。
自然豊かで、多様性を受け入れる日本だからこそ叶う、パスポート不要の日本の“異国”。ぜひ今度遊びに出かけてみませんか。
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