ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

海外旅行に行けない今、どのように過ごせばいいのでしょうか。たとえば、自宅にいる間に英語以外の言葉を習ってみるのもひとつの過ごし方。次の旅行で現地の言葉を試してみると、より印象深い旅行になるかもしれません。本記事では英語以外の言葉の楽しみ方と勉強の仕方、英語以外のおすすめ言語を紹介します。

YouTubeで習いたい言語のイメージを膨らます 

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言語と聞くと、つい参考書を購入することから考えるもの。確かに正しい方法かもしれませんが、その前にYouTubeで習いたい言語のイメージを膨らますことをおすすめします。

YouTubeの検索欄に日本語で言語名を入れると、その言語を使った日常会話やレッスン動画が表示されます。日本語で表示されない場合は英語で検索してみましょう。

YouTubeで見つけたら、習いたい言語の”音”に注目します。美しい音だったり、弾けるような楽しい音であったり、自然と「習いたい」というモチベーションが上がるものがあるのでは?次に習いたい言語を話している”人”に注目します。その国に行き、現地の言葉で楽しくコミュニケーションしている自分を思い浮かべてみましょう。

語学学習で大切なのはモチベーションを保つこと。マイナーな言語であればあるほど教材が少ないため、モチベーションが下がり気味です。「モチベーションが下がっているな」と思ったら、YouTubeに立ち返ることをおすすめします。

あいさつなどの簡単な表現から学ぶ

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YouTubeなどでイメージを膨らましたら、あいさつなどの簡単な表現から学ぶことをおすすめします。あいさつレベルならGoogleで検索すれば出てくると思います。また書籍『旅の指さし会話帳』などのイラスト入りの教材を使って練習するのもアリです。

ここで気を付けたいのは発音にこだわること。アルファベットやあいさつの時点から正しい発音で練習することを意識します。正しい発音で言えると、後にリスニングがずいぶんと楽になるからです。

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ニューエクスプレスシリーズを使って文法の勉強をする

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本格的に文法を勉強するフェーズになれば、白水社から出版されている「ニューエクスプレスシリーズ」、「ニューエクスプレスプラスシリーズ」を使います。これらのシリーズは韓国語やドイツ語などのメジャー言語からチベット語やリトアニア語などマイナー言語まで幅広くカバーしています。

このシリーズのポイントはCDが付いていること。マイナー言語になればなるほど、CD付きの教材は見つけにくいものです。語学学習で大切なことは音読ですから、CDを使ってキーセンテンスを何回も音読してみましょう。このシリーズと初級単語帳を使って勉強すれば、きっと日常会話が話せるようになりますよ!

アプリやオンラインスクールを活用する

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アプリやオンラインスクールを活用するのもアリです。語学学習はアウトプットが大切なので、アプリやオンラインスクールで習いたての表現を使ってみましょう。できれば丁寧に添削してくれる方がいいですね。

中にはお互いに習っている言語の交換ができるアプリもあります。ほとんどは”いい人”ですが、中には出会い目的の人もいます。やり取りをして「何かおかしいな」と思ったら引くことも大切です。

おすすめの言語3選

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ここからは筆者の独断と偏見に基づいて、英語以外のおすすめ言語を紹介します。

韓国語・朝鮮語

日本人にとって最も学びやすい外国語は韓国語・朝鮮語と言われています。一般的に韓国の言語を指す場合は「韓国語」、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の言語を指す場合は「朝鮮語」となります。単語の違いを除けば韓国語と朝鮮語は同じです。

文字はハングル文字を使いますが、基本的な語順は日本語と同じです。逆に似ているからこそ、助詞の違いにより難しい場合もあります。韓国へは日本からすぐに行けるので、習ったばかりの表現がすぐに使えるのがポイント。都市部なら、朝鮮半島の人々とのミートアップに参加するのもいい学習法です。

ロシア語

ロシア語はとにかく音が美しい。音の美しさは言葉では表現できないため、YouTubeで一度聞いてみてください。文字はローマ字と似ているようで違うキリル文字を使います。キリル文字はロシア以外の東ヨーロッパでも用いるため、旅行の時に何かと便利です。

ロシア語はロシアだけでなく中央アジアやコーカサスの国々でも話されています。これらの国々では英語はあまり通じません。英語が通じない中、ロシア語で現地の人々とのコミュニケーションがとれた際の喜びは格別ですよ。

ペルシア語

ペルシア語は主にイランで話されている言語です。右から左に書くためアラビア語と似ていますが、まったく異なった言語です。ちょうど、日本語と中国語の関係に似ています。

意外にも語順は日本語とよく似ており、尊敬語や謙譲語も存在します。遠いエキゾチックに見える言語が実は日本語と似ている部分が多い。これがペルシア語の魅力かもしれません。

英語以外の言語を習ったら、また違う世界が見えてくる

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英語は多くの国で通じるため「英語が使えたら世界がわかる」と思う方も多いでしょう。しかし英語以外の言語を学ぶと、また違った世界が見えてきます。その世界は言語によって異なります。さあ、あなたにはどんな世界が映っていますか?

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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