初心者にも優しい?インドのラダックで標高6153mのストックカングリに挑戦

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旅は時に、これまで想像をしていなかった場所へとあなたを運ぶこともあります。

インド最北端ラダック地方のリッキル村でホームステイの手伝いを始めてから1ヵ月。きっかけは、ゲストであったソフィアとリコの一言でした。「せっかくラダックにいるんだし、みんなで一緒にストックカングリ(6153メートル)に登りに行かない?こんな機会逃したら二度とないよ」

ゲストハウスのオーナー&山岳ガイドのスタンジンも「よし!それじゃあ行くか!」となり、「え?そんなノリでいけるの?」と疑っていた私もその気にさせられ、標高6153メートルの天空の頂へ向かうことに。

 

ストックカングリってどこにある?登山には許可証も必要

photo by Tomoya Yamauchi

ストックカングリはインドのラダック地方にある標高6153メートルの山です。少し調べてみると、ストックカングリは高度な登山技術がなくても登ることができる6000メートル級の山だということ。ちなみにストックカングリの場所はここです。

レーから直線距離で南西に24キロメートル、トレッキングのスタート地点となるストック村からは直線距離で12キロメートルほどの距離にあります。ストック村まではレーからは車で30分程の距離と、アクセスしやすいのも魅力です。

レーからストック村まではタクシーやバスで行き、ストック村から山頂まではもちろん徒歩です。

時期は6月の初旬でした。この時期はようやくマナリからレーへの自動車道が開通し、ラダックを訪れる旅行者の数が徐々に増え始めるタイミングです。まだ本格的な登山シーズンではないので、ベースキャンプもオープンした直後でした。この時期に行かれる方は事前に要確認です。

photo by Tomoya Yamauchi

またもう一つ注意が必要なのが、ストックカングリ登山にはIMF(Indian Mountaineering Federation)からの許可証が必要だということ。

個人で行く場合は、レーのオフィスにパスポートとビザのコピー、ガイドの詳細をもって許可証申請してください。旅行会社に頼んで取得することも可能です。

 

レーで足りないものはレンタルおよび買い足せる

photo by Tomoya Yamauchi

比較的簡単に登れるといっても、そこは6000メートルの世界。日本の冬山登山+のような準備が必要です。といっても登山目的でラダックに来ている人以外、そんな装備持っていないですよね?でも大丈夫。

レーには登山用品店やレンタルショップがたくさんあり、そこでレンタル又は購入することができます。

できるだけ安く済ませたい!という人には、レーにたくさんある中古衣料品店に行くことをおすすめします。そこでは日本や韓国、ヨーロッパからの中古衣料品が格安で購入できます。スキーやスノーボード用のパンツやジャケットも見つけました。

 

テントを自分で持っていくこともできますが、Ladakh Mitraという会社が、ストックカングリ登頂ルートの主要なポイントにキャンプを設置しており、すでに設置してあるテントに宿泊することも可能。我々はそうしました。寝袋やブランケットもそこでレンタルすることができます。

photo by Tomoya Yamauchi

また私たちはLadakh Mitraにお願いして、ベースキャンプ以降必要となるスノーシューズとアイゼン、アイスアックスを、ストックカングリベースキャンプでレンタルできるように手配しました。

レーでレンタルすることもできますが、今回は馬もロバも使わずに自分たちで荷物を運ぶので、極力荷物は少なめにしたかったのです。

ベースキャンプでレンタルする際には事前に確認して、自分のサイズに合った靴などを用意しておいてもらいましょう。ベースキャンプに行ってからサイズに合った靴がないというのは大変ですから。

簡単に必要なものをまとめるとこんなところでしょうか。

必要なもの

・冬山登山用ウェアー:風が強く雪上も歩くので、温かく、防水、防風のものが良いです。
・登山靴:アイゼン装着可能な、冬山用登山靴。ベースキャンプでレンタル。
・アイゼン:ベースキャンプでレンタル。
・アイスアックス:ベースキャンプでレンタル。
・ハーネス、カラビナ、ロープ:レーでレンタル。クレパス地帯を越える時に必要かも。
・登山用ゲイター:レーでレンタルしました。
・寝袋:キャンプのテント内のものを使用。
・サングラス:雪上を歩くので、雪に反射した日光から目を守るためサングラスを購入。
・ヘッドライト:山頂アタックは真夜中にスタートするのでライトは必須。
・温かい帽子:防寒用に必須。私はヘアバンドと登山ジャケットの帽子で凌ぎました。
・冬山登山用手袋:スキー用の手袋を購入しました。
・食料品:各キャンプ地で食べることもできます。私はエナジーバーを大量に購入。

山岳ガイドのスタンジンが一緒について、色々アドバイスしてくれてるものの、こんな登山数日前に登山道具をかき集めている、とてもじゃないけれどプロフェッショナルとは言えない3人組が6153mに到達できるのか。

 

ストックカングリベースキャンプ(4980メートル)までの道

登山開始当日ゲストハウスを出発し、タクシーで登山スタート地点のストック村まで行きます。ストック村からストックカングリ頂上までのルートとスケジュールはこちらです。

1日目: ストック村→モンカルモキャンプ(4480メートル)
2日目: モンカルモキャンプ→ストックカングリベースキャンプ(4980メートル)
3日目: ストックカングリベースキャンプ→頂上(6153メートル)→ベースキャンプ
4日目: 下山

スタンジンが言うにはストックカングリ登頂成功には、高所順応がしっかりできているかが重要なポイントだとか。私はすでに1ヵ月以上も標高3750メートルの村で暮らしているし、リコとソフィアも2週間ラダックにいるので大丈夫なはずです。

まずは1日目ストック村からモンカルモキャンプへ向います。ストック村はのどかで静かな村。ここからしばらくは急な坂道などはなく、谷の間のなだらかな道をゆっくり歩いていきます。

photo by Tomoya Yamauchi

photo by Tomoya Yamauchi

ラダックの山々の中を歩いていると、どこか地球の果てのとんでもない秘境に来たように錯覚することが。ただ剥き出しの自然の中に、自分がポツンとあるような気分になります。

ゴーゴーと流れる川、そそり立つ山、圧倒的な自然の前に、自分の存在の小ささを思い知らされる。しばらくそんなことを考えながら、荒涼とした大地を歩いていきます。

photo by Tomoya Yamauchi

photo by Tomoya Yamauchi

谷間を抜けて前方になだらかな山々と広がった景色が顔を出すと、モンカルモキャンプまではもうすぐです。河原を歩くようにゴツゴツした大きな石の上をしばらく歩いていくと、モンカルモキャンプに到着。

1日目の今日はここに宿泊します。目を遠方に向ければ、ここから明後日に登頂予定のストックカングリが見えます。

photo by Tomoya Yamauchi

長時間歩いてお腹が空いている私たちは、持ってきたツナ缶やインスタントヌードルなんかを食べて、体を休めます。ちなみに食料を持ってきていない人はここで、簡単な食事を食べたり、チャイやコーヒーを飲むこともできます。

キャンプ地のすぐそばには川が流れていて、飲み水はそこから補給できます。リコとソフィアはどうしても体を洗いたいらしく、「風邪をひくんじゃない?」と言っても、「これが体にいいんだ!」とか言って、極寒の川の水で水浴びをしていました。

すでに設置してあるテントには分厚いマットレスと寝袋があり快適。夜は満点の星空を眺めたり、テントの中でトランプをしたりして楽しみました。

photo by Tomoya Yamauchi

一晩明けて、2日目の今日はモンカルモキャンプからベースキャンプまで標高を上げていきます。ここからベースキャンプまでたった500メートルの標高差しかないので、2日目は3日目に備えて楽々な行程です。

photo by Tomoya Yamauchi

その上にモンカルモキャンプで出会った人々が、ちょうどベースキャンプまで荷物を運んでいくみたいなので、少しお金を払って自分たちの荷物も運んでもらいました。ルート上では時折マーモットのかわいらしい鳴き声と姿も。

背中の重い荷物がなくなって、体は飛ぶように軽い。ストックカングリを前方に眺めながら、なだらかな道をテクテクと歩いていきます。標高も4500メートルと高くなってきたので、谷間にはまだ雪が。

photo by Tomoya Yamauchi

周りの景色がきれいで楽しくて、気がつけばいつの間にかベースキャンプに到着していました。高山に来たときに感じる特有の信じられないような静けさに、ツーンと張りつめた空気。風の音でさえ、どこか遠くから聞こえてくるような感じがします。

ベースキャンプにはすでに何名かの先客がいて、クレパスや積雪の状況を教えてもらいました。明日は良い天気に恵まれるといいけれど。

photo by Tomoya Yamauchi

今夜はストックカングリベースキャンプ(4980メートル)で1泊、と言っても真夜中には起きて、出発しなければならない。

頂上までは8時間程かかるらしく、頂上には10時頃には着いていたいとのこと。下りに5時間かかるとして暗くなる前に帰ってくるには余裕を持って真夜中に出発ということでしょう。

明日の天気はどうかなー?本当に6000m以上の山に登ることなんてできるのか?頂上に立つ自分の姿を想像しながら寝袋にくるまり、ごろんとしているうちに眠りに落ちました。

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WRITER

山内智也
世界を旅するノマド農民研修生
みなさんこんにちは!2014年1月から旅を始め、世界各国に住んだり旅をしたりと海外放浪中の旅人5年目です。学生時代に行ったタイでの孤児院でのボランティア活動がきっかけで、旅好きになり現在に至ります…

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