ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

ジブラルタルに行ってみよう!

アルヘラシスの港から徒歩で15分ほど歩いたところにバス停があります。このバス停からジブラルタルに一番近いリネアという所までのチケット(2.45ユーロ)を購入します。

リネアまでの所要時間は約40分程。リネアのバス停からはジブラルタルのシンボルでもあるザ・ロックと呼ばれる岩山が見えるので、その方面を目指して歩いていきます。

photo by Shoko_Jyaiko

そうすると見えてくるのがイギリスとユーロの国旗と並んでジブラルタルの国旗。そこがイミグレーションの建物となっています。審査はとても簡単で、手荷物チェックだけでした。

photo by Shoko_Jyaiko 徒歩での国境超えも経験できます。

モロッコのシャウエンを出発して約半日で、モロッコ→スペイン→イギリスと3カ国を移動したと思うとなんだか不思議な気持ちになりました。

 

ミステリアスなジブラルタルの主な見どころ3選

ジブラルタルはとても小さなエリアですが、ジブラルタルならではの興味深い見どころもたくさんあります。

 

世界一危険な空港?徒歩で横断できる滑走路がある!

photo by Shoko_Jyaiko 滑走路のすぐ横にはザ・ロックが。

ジブラルタル空港は「世界で最も離着陸が危険な空港」の一つとも言われています。その理由は国土面積が小さいため、空港の滑走路のすぐ横に岩山「ザ・ロック」があるから。そんな空港は観光名所の一つともなっています。

photo by Shoko_Jyaiko 滑走路を徒歩で横断するので早く渡るようにという看板も!

この滑走路は間近で飛行機の離着陸を見ることができ、また、徒歩で横断できます。小さい面積に作られた空港のため、滑走路が道路を横断する形で存在するのです。そのため、滑走路の手前にはきちんと信号と踏切があり、飛行機の離着陸の際には滑走路に車や歩行者が入れないようになっています。

photo by Shoko_Jyaiko 滑走路にかけられた踏切。

この踏切の前で待っていると、飛行機の離着陸を間近で見ることができます。飛行機の離着陸が終わると踏切があいて、徒歩でこの滑走路を横断し、反対側へ行くことができるようになっています。

photo by Shoko_Jyaiko 踏切からは飛行機の離着陸が目の前に見ることができます。

これはジブラルタルでしかすることのできない面白い体験となること間違いありません。

 

ザ・ロック

photo by Shutterstock

この大きな岩山はギリシャ神話の「ヘラクラスの柱」とも呼ばれ、ジブラルタルのシンボルと言えるほど威厳を放っています。かつて軍事的に使われていたことがあり、展望台や鍾乳洞、そして数々の砲台があります。

標高は420メートルで、車、徒歩、またはロープウェイを使って登ることができます。展望台からは大西洋と地中海の両方と、天気が良ければ遠くにアフリカ大陸の絶景を望むことも。またこの岩山に住む多くの野生の猿も、ザ・ロックの名物となっています。

 

英国風な市街地散策

photo by Shutterstock

滑走路を渡り少し歩くと市街地に入ります。ここはまさにイギリスの街並み!パブなどのイギリスらしいお店も点在し、看板ももちろん英語で書かれています。アラビア語圏のモロッコからスペイン語圏のスペインへ入国して、更にこの英国風の景色を見るととても不思議な気持ちになります。

 

これ以外にもザ・ロックの真下に位置する鍾乳洞「聖マイケル洞窟」や、ヨーロッパ最端といわれる「ヨーロッパ・ポイント」、ドルフィンウォッチングツアー、イスラム教の支配下だった歴史を感じさせる「ムーア城」、数々の花々や動物に癒される「アラメダ庭園」など、小さい国土であるジブラルタルですが見どころはたくさんあります!

 

ジブラルタル海峡を渡ってミステリアスで魅力満点のジブラルタルに行ってみよう!

photo by Shoko_Jyaiko

いかがでしたか?私自身この旅に出る前までは、こんなに面白い経験ができるとは思ってもいませんでした。1日でアフリカ大陸からヨーロッパ大陸まで渡ってイギリス領のジブラルタルに行くという経験は、他にはないとても独特なもので、とても刺激的で思い出に残る一日となりました。

多くの方がシャウエンに行く旅を計画することと思いますが、その際には是非ジブラルタルまで足を延ばしていただきたいと思います。絶対に後悔することなく、良い旅の思い出の1つとなること間違いないでしょう。

ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

RELATED

関連記事