ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

暮らしの中の「余分」を減らす


毎日の暮らしに欠かせないスーパーにもサステナブルのヒントが転がっていました。日本では「オーガニックの商品=高い」という印象ですが、スウェーデンではオーガニックやエコマークがついてない商品のほうが少ないのでは?と思うほどその種類は実に豊富です。

お値段もそうでないものとほとんど変わらないので、オーガニックの商品でもためらわずに購入することができます。

また、日本のスーパーではまだあまり見かけない量り売りもスウェーデンでは定番のスタイルのようで、ナッツやドライフルーツ、お菓子などが当たり前のように量り売りされています。自分の必要な量だけを買う、これって無駄がなくてとても良い仕組みですよね。色々な味を少しずつ食べたい! と思ってしまう欲張りな私にとっても、量り売りは魅力的に映りました(食べすぎなくていいし)。


そして、スーパーでもうひとつ印象に残ったのがバンブー製の歯ブラシ。今まで歯ブラシがプラスチックであることに何の疑問も持たずに生活していたため、「あ、そっか!歯ブラシって定期的に買い替えているけれど、あれってプラスチックだ…!」と、お恥ずかしくも初めて気付かされました。

例えば、プラスチック製でもヘッドが取り替えられる歯ブラシの方が環境に優しいですよね。使い捨てより長く使えるものを。こういう小さなことなら簡単に取り入れられそう。

「サステナビリティな食」の取り組み


別の記事で詳しく紹介していますが、スウェーデンは「食」に対する意識もとても高いです。

環境や経済などに大きな影響を及ぼしている食品廃棄を減らすため、売れ残ってしまったという理由だけで廃棄される食品たちをレスキューするレストランがあったり、消費者が半額で購入できるようなアプリが積極的に活用されています。

また、多くのお店でドギーバッグが用意されているので、食べきれなくても安心して持ち帰ることができました。「世界で最も食べ物を捨てる国」なんて言われてしまったこともある日本は、特にこの食品廃棄の問題をいちはやく改善していくべきだと強く感じます。

毎日できる小さな行動が大きな変化に

「世界共通の持続可能な開発目標」などと聞くと自分とは遠い問題のような気がしてしまいますが、ひとりひとりが毎日の暮らしのなかで少しずつ意識をすれば、いずれそれが大きな変化になるはずです。スウェーデンを訪れて感じたのは、サステナブルな暮らしは決して我慢をすることでも、快適さを失うことでもないということ。

「旅をするときにゴミを無駄に出していないかな」と、旅先での自分の行動を振り返ってみる。まずはそれだけでもいいと思います。みんなで心地よく旅を続けるためにも、サステナブルな暮らしを意識してみませんか?

All photos by hoshi maaya

ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

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