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帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当。普段は、詩の創作や旅の貼り絵、Gallery運営など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

思い立ったらどこへでも旅に行けると思っていた日々。それが決して当たり前なんかではなく、なんて贅沢なことだったのだろうと考えさせられる毎日ですが、私たちは今この状況を「はやく平和な日常が戻ってこないかな」と、ただ待っているだけでいいのでしょうか?

ウイルスだけではなく、自然環境の変化がもたらす災害も年々増えていくなかで、今私たちは『旅の仕方』を考え直すタイミングに立っているのだと思います。

これからも自由に旅をし続けていくために、自分にも、現地の人たちにも、地球にも、みんなに優しい旅ってどういう方法があるんだろう?今回は、次の旅からすぐに実践できる『サステイナブルな旅』への一歩をご紹介します。

余分なものを持っていかない旅の準備

photo by shutterstock

サステイナブルな旅は、旅の準備から始まっています。まずは自分の持ち物を見直してみましょう。「あれもあった方がいいかな、これも必要かな」とつい心配になって色々持って行きたくなってしまいますよね…。

ですが、不必要なものを詰め込んだ重たいスーツケースをみんなが飛行機に乗せればどうなるでしょう?その分燃料も必要になってしまい、二酸化炭素の排出量も多くなってしまいます。

他にも、エコバッグや繰り返し使える折りたたみのマイカップなどを持って行き、旅中に出るゴミをなるべく減らすようにしましょう。みんなの「気にしない」が少しずつ積み重なれば、たくさんのゴミが生まれてしまいます。

反対に、みんなの「もったいない」が少しずつ積み重なれば、たくさんの良い循環を生み出すことできます。お土産を買うとき、カフェに入るとき、その都度プラスチックの袋や余計なゴミを出していないか、意識して行動することが大切です。

環境への影響に配慮した宿泊施設を選ぶ

photo by hoshi maaya
最近「エコフレンドリー・ホテル」という言葉をよく耳にするようになりました。実はこの言葉、1994年頃から既に用いられていたそうで、名前の通り『環境に配慮したホテル』という意味になります。

古材を再利用した家具、プラスチックの削減、低消費電力の照明、再生紙のトイレットペーパー、地元の食材で作られたお食事など、宿泊施設によってエコへの取り組み方も様々。

サステイナブルな旅と聞くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、“エコフレンドリー・ホテルに宿泊する” たったそれだけで、いつもより環境に優しい旅の選択ができるのです。

そして、私たち旅人がこうしたエコフレンドリー・ホテルを積極的に利用していけば、今まで環境への配慮が足りなかった他の宿泊施設にも良い影響を与えることができるかもしれません。

むやみにアメニティを持ち帰らない

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先程の宿泊施設の話と通じるところがあるのですが、旅先でやたらアメニティを持ち帰る人って結構多いような気がします。シャンプーなど自分で持ってきているのにも関わらず、初日にすぐアメニティを回収して、翌日新しいアメニティが置かれていたらまたそれも回収して…。

何かあったときのためにという気持ちが先行してしまうのかもしれませんが、そうして持ち帰ったアメニティが自宅にあふれていませんか?

実は私も学生時代は「アメニティも旅先の思い出!」なんて言いながら喜んで持って帰っていましたが、「結局そんなに使わないしもったいないよね…」と反省してからは、使わずホテルに置いて帰るようにしています。

環境に負担の少ない移動手段を選ぶ

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旅先での移動はなるべく環境に負担の少ない交通手段を選ぶ、これもサステイナブルな旅に繋がります。もちろん、現地の列車などを利用することも旅の楽しみのひとつだと思うので「徒歩と自転車移動だけにしましょうね」なんて言うつもりはありません。

例えば、フィンランドの列車やトラムには再生可能エネルギーが使用されているものがあって、列車などを利用することも環境に優しい交通手段と言えます。歩けるときは歩き、レンタサイクルが盛んな国では自転車を借りて隣町まで行ってみる。

自分に無理のない範囲で楽しみながら、“その土地に合わせた環境に優しい選択” を意識する。それなら次の旅からでもすぐに実践できるような気がしますよね。

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帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当。普段は、詩の創作や旅の貼り絵、Gallery運営など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

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