約40年もの歳月をかけて設置され、最初はスウェーデンとノルウェーにまたがっているだけだったものが、現在は10カ国にもまたがっています。科学史においての価値を評価され、世界文化遺産に登録されました。
スクーグシュルコゴーデン
1915年から25年間かけて建設された、スウェーデン国内で最大規模を誇る共同墓地です。建築家エリック・グンナール・アスプルンドが生涯をかけて仕上げた代表作であり、葬儀に参列する遺族の気持ちまで考えて自然と調和した設計がされています。
近代建築の最高傑作のひとつとして高く評価され、1994年に世界文化遺産に登録されました。
エーランド島南部の農業景観
広大な石灰岩の大地が広がるエーランド島の南部には、牧畜を営みその自然と共存している人々が暮らしています。この土地の歴史は古く、5000年も昔から、人々はこの石灰岩質が生み出す特殊な地に適応して暮らす努力をしてきました。
今もその集落跡地が残り、その歴史的価値が評価され2000年に世界遺産として登録されました。
エンゲルスベリの製鉄所
良質な鉄鉱石が産出されるエンゲルスベリでは、17世紀から18世紀にかけて数多くの製鉄所が建設されました。製鉄業はスウェーデンの基幹産業であり、エンゲルスベリの製鉄所は20世紀初頭までそれをリードしてきました。
今現在もそれらの製鉄所が当時のままの姿で残されており、1993年より世界文化遺産に指定されています。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街
15世紀初頭に建てられた美しい石造りの教会と、408にものぼる木造家屋や教会の倉庫が集まっている教会街です。教区が広大であったことと、昔は交通手段も限られていたために、これらの木造家屋は礼拝者の宿泊施設として使われていました。
現在でも日曜日や宗教祭事の際に使用されており、教会では結婚式をあげる人も少なくありません。
ハイ・コースト/クヴァルケン群島(スウェーデン側)
この群島一帯では、約9600年前から現在まで継続して土地が隆起するリバウンド現象が見られることで世界遺産に認定されました。
氷河期に形成されていた巨大な氷床が解けることで、地殻が盛り上がるアイソスタシーという現象によって起こる現象で、場所によっては一年間に300mも隆起した場所もあります。特にハイ・コーストではその結果、断崖絶壁にたくさんの入り江、湖、島などからなる複雑な景観を形成しています。
ドロットニングホルムの王領地
現在も国王一家が暮らしているドロットニングホルム宮殿は、メラーレン湖のほとりにある美しいバロック様式のお城です。お城を囲む公園は、フランスとイタリアから影響を受けた造りになっており、秋になると見事な紅葉を楽しむことができます。
敷地内にあるドロットニングホルム劇場では18世紀の舞台装置が今でも現役で使われており、オペラやバレエが上演されています。
ファールンの大銅山地域
13世紀のバイキングの時代から続くファールンの大鉱山は、湖や森など美しい自然に囲まれています。観光客はエレベーターを使って55mの深さまでいくことができ、坑道を通り作業室を見学することも可能です。
鉱山の洞窟内にはホテルもあり、独特でユニークな観光地として人々を楽しませています。2001年に世界遺産に登録されました。
まとめ
いかがだったでしょうか。スウェーデンの公用語は事実上スウェーデン語ですが、英語を第一言語にしない国の中で世界一と言われるほど、多くの人が英語を話すことができます。観光のベストシーズンは6月~8月の夏です。涼しく、湿気が少ないためとても過ごしやすい季節になります。
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