ライター
morinohinako Go with the flow.

Writer / Editor. 制作会社で特産品のPRに関わる仕事をしながら、好きなことを見つけては記事にしています。沖縄の離島、九州と東京を行ったり来たり。おいしいもの、美しい自然があるところなら、どこでもかけつけます。旅をすればするほど、愛のある記憶が増えていく。だから私は旅を続けています。

日本の都市には、あらゆる国のあらゆる料理が集まっています。日本で味わえない他国の料理など、ほとんどないのではと思うほど。

だからこそ、「日本じゃ絶対に出会えない味」に心が惹かれます。


それはタコス。メキシコを代表するソウルフード。

単なるストリートフードの領域をはるかに超え、メキシコ人にとってまさに魂であり日常であり、友情や愛の印でもある食べ物です。

日本にもタコスのお店はあります。でも、タコスを知り、タコスを愛する国メキシコを感じるなら、トルティーヤをマサ粉からつくってみるのがおすすめ。でも気をつけて。一度やったら、もう次はメキシコに行きたくなってしまうから。

予習にも。食べながら観たいドキュメンタリー『タコスのすべて』


家でタコスをつくるなら、まずはこれを観るべし。

Netflixで配信している『タコスのすべて』。普段ドキュメンタリーを観ない人も、きっとこの作品は好きになるはず。

エピソードごとに違う種類のタコスが紹介され、「僕が見える?」「僕は腹ペコ学生や会社員の友達。警官も僕にはかなわない」とタコスが語り始めます。描かれるのは、タコスをつくる職人、食べる人々、そしてタコス自身。タコスだけでこんなに語ることがあるのかと、毎エピソード驚かされる作品です。

お腹が空いているときに観るのは危険なほど、美しく大胆なタコスが次々に。そうかと思えば、タコス職人の日常やお店が淡々と紹介される、気がつくと口を開けて見入ってしまうようなドキュメンタリー。みんなで観れば、タコスへのボルテージが高まります。

手作りトルティーヤが本場感を高めてくれる


「タコスはマサ粉でつくるかどうか。ここで違いがでるんだよね」

今回私にタコスの世界を紹介してくれた、タコスつくってうん十年(?)のベテラン友人たちは口を揃えて言います。

マサ粉とは、メキシコでコーントルティーヤをつくるときに使われる、特別な加工をしたトウモロコシ粉のこと。

つまり、ただのトウモロコシ粉では、トルティーヤはつくれないのです。マサ粉には、ブルー、イエロー、ホワイトなどの色があります。これは着色ではなく、もともとのトウモロコシの色だというから、驚きです。

私たちが今回使ったのは、ブルー・マサ。Amazonなどで仕入れることができます。


水を加えながらこね、卓球ボールサイズにまるめたら、プレス機で薄くのばす。ホットプレートで両面を1、2分ずつ焼いたら、マサ粉でつくった本格コーントルティーヤの出来上がり。


プレス機がない場合、伸ばし棒でもOK。

コーントルティーヤは、タコスの土台。ここが違えば、タコスの完成度もグッと変わってきます。

肉、魚、なんでもありのタコスの世界


本場メキシコでも、タコスにのせる具材はさまざま。トルティーヤはいわばごはんで、それに合うおかずは無限大、ということです。

主には、牛、豚、魚、豆類。おなじ牛でも味付けは地域やお店によって変わります。メキシコでは、無数のタコス屋さんが「うちはここが違う」とこだわりを持ってタコスをつくり、お客さんは自分好みの味を見つけて楽しむのだそう。

今回私たちが用意したのは、豚肉と魚の具材。豚肉はブロックのバラ肉を細切りに。塩、ペッパー、クミン、クローブ、チリペッパーなどでピリ辛に仕上げます。


魚は、タラを使ったフィッシュフライを揚げたかったのですが、今回はスーパーで見つけたアジフライで。日本のフィッシュフライの代表格ということで、代打をお願いすることにしました。


野菜は、パクチー、アボカド、トマト、パプリカ、パイナップル、ライムなどを揃えます。豚肉とパイナップルは相性抜群。

玉ねぎやラディッシュのピクルスをつくると一気に味が本格的になるので、おすすめです。

食べ方の極意。タコスは動かない、己が動くのだ。


トルティーヤが焼けたら、熱いうちにどんどん食べましょう。

トルティーヤに好きな具材を乗せ、具材がこぼれないように優しく包んで、ひとくち……


と、ここでもっとメキシコを感じる食べ方の極意を、ベテランから一言。

「タコスは動かない、己が動くのだ」


確かに『タコスのすべて』を観ると、みんなタコスを持った手は動かさず、顔を斜めにして“タコスにキスをするように”食べています。

うまく食べられるようになるまで、あと何個のタコスを食べればいいのやら……と真面目に考えてしまいそうですが、大事なのは楽しむことと、おいしいうちに頬張ること。

ノンアルコールは奥深い。パーティーにはマストです


お酒に弱い人がパーティーを楽しめない時代は、もう終わり。ノンアルコールドリンクは年々種類を増やし、なかでもクラフトコーラ業界には新手のブランドが続出しています。

デザインもgood。テーブルに置くと目を引きます。

今回揃えたのは、3種類。左から伊良コーラSHINRAのJiu、そしてともコーラ

元祖クラフトコーラとも言える伊良コーラは、スパイシーでパンチが効いたタコスにも合う味。上品なすっきり後味のJiuは、濃い味タコスを食べた後や、酔いをほどよく醒ましたいときに飲みたい一杯です。

お酒に弱いし、たくさん飲むより一杯を楽しみたい私にとって、SHINRAのJiuのようにゆっくり飲めて余韻のあるノンアルコールドリンクはありがたい。ホームパーティーなら好きな飲み物を揃えられるので、ノンアルコールにもこだわってみると、面白いですよ。

こんなときこそ、タコスにしよう


タコスっておいしいだけじゃなくて、なぜか楽しい。手作りトルティーヤは格別だし、みんなで食べるのはおいしさの基本です。

でもそれ以上に、タコスという食べ物が持っている自由奔放で明るいオーラは、私たちの胃袋から頭まで楽しい気持ちで満たしてくれるのかもしれません。こんな食べ物を毎日食べられるメキシコはいったいどんな国なのかと、やっぱり行ってみたくなってしまいます。

雨の日も、冬の日も、鬱々としてしまう日にも。タコスがもっと、熱くしてくれますよ。

All photos by hinako morino

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morinohinako Go with the flow.

Writer / Editor. 制作会社で特産品のPRに関わる仕事をしながら、好きなことを見つけては記事にしています。沖縄の離島、九州と東京を行ったり来たり。おいしいもの、美しい自然があるところなら、どこでもかけつけます。旅をすればするほど、愛のある記憶が増えていく。だから私は旅を続けています。

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