この記事では、四角大輔さんとTABIPPOが一緒に作り上げた話題の新書籍、「The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅」の中から、旅のエピソードを抜粋して紹介していきます。
今回ご紹介するのは、R.projectプロデューサー・中尾有希さんのエピソードです。
人生を追求する14人の「時代の疾走者たち」による原体験
自分らしい生き方をつくる「手段」として旅がある!「人生」を追求する14人の“時代の疾走者たち”による「原体験」としての「旅」のストーリーをまとめた一冊。「旅に出て人生は変わるのか?」をテーマに、高橋歩、山川咲、西野亮廣、村上萌×著者(四角大輔、TABIPPO)とのスペシャル対談も収録。
「The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅」は「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」の著者、四角大輔さんと長い時間をかけて一緒に作り上げた、話題の新刊であり「旅」と「生き方」をつなげる1冊となっています。
旅に出ると視野が広がり、自分がいかに狭い世界で生きていたかを思い知らされる時があると思います。
旅とは何か?自分はこれからの人生をどうやって生きて行きたいのか?この本を読んで今一度自分の心に問い掛ける時間を作ってみてはいかがでしょうか。
いくつもの夢が生まれ変わって自分の「軸」ができた旅|中尾有希/R.projectプロデューサー
旅が終わったあとちゃんと進みたい人生を選べるように
国内をいくつか旅したあと、半年間のアメリカ大陸やヨーロッパ、アジアを巡る旅へ。旅人でも現地の人でも、とにかくいろんな人に会うことを第一に、世界の建築や遺産も訪れながら、時に出会いや縁に身を任せ、見たいものを見て、直感的に行きたいところへ行く。
ただ一つ「旅が終わるときには、自分の進みたい方向を決めている状態で帰ってくること」を目標に旅に出ました。
「僕たちは自由に海外に出ていけない」
ある日海辺を歩いていると、キューバ人の若者が「おまえ、日本人だろう?なんでデニムを履いているんだ?まるでアメリカ人みたいじゃないか。教科書には日本人は着物を着ているって書いてあるぞ」と笑いながら話しかけてきました。
冗談半分だったのかもしれませんが「日本人も今はヨーロッパやアメリカの人と同じような服を着てるんだよ〜知らないの?」と言うとこんな答えが返ってきました。
「僕たちは自由に海外に出ていけないし、インターネットも使えないから情報が入ってこないんだ。だからこうやって旅行者と話すことが外国のことを知れる一番いい方法なんだよ」。そう教えてくれ、いつか海外を自由に飛び回ってみたいと話してくれました。
そんなかぎられた環境で彼らは生きているのかと、日本の感覚では考えられない実情に触れました。
また別の日には、自称カストロの日本語通訳として日本に行ったことがあるというキューバ人のおじさんと知り合い、英語では限界があった細かいキューバの話を聞くことができました。
「革命前は食べるものもないぐらい国は荒れていて大変だった。でも革命があって、みんなが平等に毎日ごはんを食べられて、病院に行けて、勉強ができるようになったんだ! こんなすばらしい国がほかにあると思うかい? カストロは英雄だよ!」。
そう、自慢げに話す姿が忘れられませんでした。