編集部
伊藤 美咲 業務委託 / エディター

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

こんにちは、TABIPPO編集部の伊藤美咲です。

この記事は、2022年4月20日に行われたオンラインイベント「TABIPPOの想い描く観光の未来」のレポート記事です。

当イベントは、TABIPPOの代表取締役である清水直哉が登壇し、これからの観光や旅をテーマにお話したもの。トークでは、観光業界に起こっている変化や、これからの時代に求められることなど、清水の意見をたっぷりと聞くことができ、中でも「観光地を語る上で大事なのはストーリー」であるという言葉が印象的でした。

イベントに参加いただいた方も、参加できなかったという方も、「ニューノーマルトラベラー(=これからの時代のあたらしい旅行者)」や「あたらしい観光」を考えるべく、ぜひこの記事をご一読ください。

(以下、清水)

観光の未来・あたらしい旅

今回のテークテーマに「観光の未来」と謳っていますが、そもそも「観光」とは何なのでしょうか。旅と旅行との違いは?

この問いに対する答えはありませんし、人それぞれに解釈があると思います。

僕たち(TABIPPO)は旅を広める会社と謳ってはいますが、旅が何か、ということを定義していません。自分が旅だと思えば、それが旅であると思うからです。

これらを踏まえて、観光や旅についてお話していきましょう。

時代の変化が観光・旅行に及ぼした影響

TABIPPOの想い描く観光の未来|Think Tourism
戦争や円安などを含めて、すべてが予想不可能な時代。さらにコロナやSNSの普及によって、大きく世の中が変わりましたよね。

ここ10年ほどで働き方や生き方の選択肢の増加、リモートワークの加速、自己実現欲求の高まりなどが見られるようになりました。

その結果起こった、「価値観や人生の多様化」「旅行のボーダーレス化」「欲求の高次元化」の3つが、観光や旅行に大きな影響を与えているのではないかと僕は考えています。

旅行者視点で見た旅の変化

TABIPPOの想い描く観光の未来|Think Tourism
旅行者視点で見た旅は、楽しむためのレジャーからライフスタイルの一種になったり、利己的なものから世界のための利他的な旅になったりしています。一言で言えば、娯楽から自分の人生を豊かにするものになってきているんですね。

また、これまでの旅はみんなで同時に同じ場所に行くようなスタイルが主流でした。しかし、今はそれぞれが自由に違う場所へ行くようになり、ワーケーションや旅するように暮らすといった、多種多様な旅ができるようになったんです。

旅というものは、そもそも先祖たちが快適な生活を求めるところから始まり、楽しいレジャーとして行われるようになったのは、1964年の海外旅行自由化が施行されてからの話。

そして「旅は、レジャーとして楽しむもので本当にいいんだっけ?僕らが求めているものは学びのある旅かもしれないし、地域の人と触れ合う旅かもしれないよね」というのが、僕の考えです。

僕らは、これからの時代のあたらしい旅行者のことを、ニューノーマルトラベラーと名付けました。

地域と旅行者の関係はどう変わるべきなのか?

TABIPPOの想い描く観光の未来|Think Tourism
今までの観光地は、サービスを提供して金銭で対価を得ていましたが、これからは付加価値で関係を築き、金銭以外の対価も得ることがポイントになってくるのかなと。

付加価値は、地域のお店を手伝う、空き地を活用する、プロジェクトを立ち上げるなど、いくらでも作り出せるものだと思います。

これからは経済的成長だけではなく、環境や文化のバランスも配慮することがとても大事。そして、その実現のためには、考え方をガラッと変えなくてはなりません。

近年、「関係人口」や「第2のふるさと」などの言葉も出てきていますね。これらはすべて「人と地域」「人と人」の「関係性」の話です。

従来のサービスやホスピタリティなといったビジネスではなく、もっと「人と人の関係性」について考える必要があります。観光地で買う・見る・知るだけではなく、触れ合う・関わるまで広げて、観光地のマネジメントを再考することが不可欠です。

このように、観光や旅行の在り方が大きく変わったという事実が、今回お伝えしたい一番のポイントです。

そして僕らは、「あたらしい旅」や「観光の未来」を、みなさんと一緒につくっていく立場なのだと思っています。

観光地を語る上で大事なのは「ストーリー」

TABIPPOの想い描く観光の未来|Think Tourism
僕が最近よく言っているのは、観光を語る上で大事なのは「ストーリー」だということ。

今までの観光地は土地の魅力を紹介するだけでよかったのですが、これからは土地のストーリーをみんなで語るべきだと考えています。

ストーリーと言っても、若者は過去や歴史にそこまで興味がありません。過去から現在に積み重ねてきたものを整理し、未来につながるビジョンを描いてストーリーにしていくことが大切です。

観光地と旅行者だけの関係ではなく、地域住民も交えたストーリーを語れたらいいと思いますね。ぜひニューノーマルトラベラーになるみなさんも、観光のストーリーを意識してみてください。

Q&Aセッション

イベント後半では、参加者から寄せられた質問に答えていきます。

どのようにしたら地域を動かせるのか?

マーケティングもマネジメントも難しくなってきている状況ではありますが、まずは地域や観光地としてのビジョンを決めて、そこへの道筋を定めていくことはマストです。

旅が多様化しているとはいえど、すべてに手を付ける必要はありません。自分たちの領域を決めてチャレンジしていけばいいと思います。観光の市場が大きくなっている、すなわちチャンスだと捉えてほしいですね。

思考のアップデートはどのようにしているのか?

知識はアウトプットすることで覚えると思っているので、話す機会を作ったり、SNSで発信したりするのはおすすめです。僕はイベント登壇やクライアントとの打ち合わせなどで話す機会が多いので、関係性には恵まれていますね。

インプットに関しては、小さなことでも「なんでだろう」ということはよく考えます。今は気になったことをスマホですぐに調べられるので、どんどん深掘りするようにしています。

TABIPPOの学生への入り口を増やしてほしい

学生支部に入るには、一歩踏み出す勇気がいるかもしれないですが、たくさん旅に出たり世界一周することに比べたら全然ハードルは高くありません。友達に誘われて入ったら、人生が変わったという声もたくさんあります。

正直、会社としては大学生向けにイベントを開催すると赤字になることもあります。それでも、次世代のために今後もやっていきたいと思っています。

あとはメディアやSNSは窓口が広いので、そこから今回のようなイベントやPOOLO、学生支部など興味があるものに繋げてもらえたらと思っています。

オンラインツアーについてどう思うか

バーチャルやオンラインツアーは、旅を補完する手段としてすごく良いものだと思います。とはいえ物理的な移動は伴わないので、オンラインツアーを旅や観光とは言わないと思うのが正直なところです。

旅の価値や高揚は、リアルな経験でしか得られないと思っています。

今の時代、行きたいと思った場所の写真や行き方といった情報はいくらでも出てくるので、リアルな経験の価値が相対的に上がっているのだと感じますね。

ハワイに留学予定。将来観光業で働くときに即戦力となるためにできることは何か?

日本で観光を勉強すると、ホスピタリティやサービスのことしか学べないのが現状です。そうすると、ホスピタリティを発揮する人にしかなれない難しさが出てきてしまいます。

なので観光業に携わるなら、今回話したようなマーケティングやビジネスを学びながらスキルやキャリアを積み上げていくことが大事だと思います。

ちなみに、ハワイは観光マーケティングやマネジメントにおいてトップクラスなので、何が日本で活かせるかを考えながら過ごすと、かなり勉強になるのではないでしょうか。

旅から得られる豊かさを最大化するには?

人を成長させるのは旅と恋」という僕の名言(笑)があります。要は、人と向き合うことで自分のやりたいことやあるべき姿を考えられるということです。

旅先で出会ったものに対して、「これ面白いな」だけで終わらせず、それを踏まえて自分は何をしたいのか、何ができるのかなどを意識するようにすると、人生の豊かさに繋がってくるのではないかなと思います。

一歩踏み出したい方へメッセージ

TABIPPOはコミニティをはじめ、関わる余白がたくさんあるので、ぜひみなさんにも携わってほしいです。

特に学生支部やPOOLOは入ったら、仲間ができて人生が変わる自信があるので、少しでも気になったらチェックしてみてください。

今日の話を踏まえて旅をすると見え方も変わると思いますし、やりたいことをやることが一番なので、やりたいことが見つかったら、ぜひチャレンジしてみてください。

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伊藤 美咲 業務委託 / エディター

1996年東京生まれ。ステキな人やモノを広めるライター。2019年にフリーライターとして独立し、インタビュー記事、地方取材記事、イベントレポート、プレスリリースなどの執筆を手がける。短期間でサクッと行く旅と音楽が好き。普段は多国籍なシェアハウスで暮らしています。

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