ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

ユネスコ世界自然遺産の島、屋久島。苔むした森や、樹齢2,000年を超えるとされる巨木の数々、神秘的な景色を見られるという点で考えると、自然を楽しむ上で屋久島に勝る場所はほとんどないんじゃないでしょうか。

しかも、そこまでアクセスも悪くないというのは、時間のない旅人にも嬉しいポイント。

photo by Daiki Okamoto
今回は、そんな屋久島を楽しむ方法を、筆者が実際に行った際の2泊3日の旅程をもとに、モデルコースという形でご紹介します。

もちろん3日ですべてを楽しむことはできませんが、屋久島の二大人気スポット「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」と「縄文杉コース」は押さえているので、訪問の際の参考にしてみてください。

屋久島を楽しむなら何日必要?

photo by Daiki Okamoto
初めて屋久島を訪れるときにまず気になるのは、「何日あれば、屋久島を楽しむのに十分なのか?」という点だと思います。

実際、屋久島には数多くの見所があり、自然が好きな旅人なら、何日でもいられるくらいの魅力を持った土地です。

ただ、定番のマストスポットである「白谷雲水峡」と「縄文杉コース」を巡るのであれば、屋久島に2泊3日する旅程でも行けなくはありません。実際に筆者は、その日程で訪問しました。

photo by pixta
屋久島は雨が多い土地としても有名なので、滞在日数を長く取れば取るほど、楽しめる可能性は高まります。

ですが、筆者は初めての屋久島滞在としては、2泊3日で十分楽しめたと感じています。今後、屋久島に行く方の参考になれば幸いです。

1日目:島に到着し、白谷雲水峡へ

photo by Daiki Okamoto
まず1日目。朝、屋久島の宮之浦港に到着するところから旅は始まりました。

屋久島へのアクセスは、飛行機と船がありますが、時間を取るなら飛行機、料金を取るなら船がおすすめです。午後に着く便でもいいですが、初日に白谷雲水峡に行くなら午前便を利用しましょう。

宮之浦港から向かったのは、白谷雲水峡の登山口。白谷雲水峡というのは、島の北東部に位置する渓谷で、屋久島の中でもトップクラスの人気を誇るスポットです。

photo by pixta
白谷雲水峡は登山といっても、それほどの高低差があったり、険しい山道を歩く必要があったり、というハードな道のりではありません。

もちろん、装備はしっかりとしていく方がベターですが、普段は登山をしない方でも、十分楽しみながら歩けるコースとなっていますよ。

photo by pixta
登山道を歩いていると、さまざまな見どころに出会えます。渓谷の至るところで美しい水が流れている様子が見られますし、唐突にヤクシカと出会えることもあります。

ヤクシカは、道端で草を食んでいるなど、かなり近くでかわいい姿を見られることもありますが、驚かさないように優しく見守りましょう。

photo by Daiki Okamoto
奥の方まで歩いていくと、どんどん緑が深くなっていき、苔に覆われた木々や岩などが目立つようになってきます。

白谷雲水峡のメインスポットとも言える「苔むす森」周辺では、その特徴はより顕著に。

photo by Daiki Okamoto
登山口から1時間半ほどで苔むす森に到着!神々しささえ感じさせる絶景を一目見れば、世界中からの旅行者がここを目指す理由もわかります。

ここはスタジオジブリの映画『もののけ姫』の舞台モデルになったことでも有名ですね。苔むす森は、「もののけ姫の森」とも呼ばれています。

photo by pixta
アニメのような世界!と言われる場所は世界中のあらゆるところにありますが、ここは宮崎駿監督が映画制作のために実際に通った場所。

映画ファンはもちろん、そうでなくとも、この景色を見るだけでも屋久島に来た甲斐があったと思える、すばらしい場所です。正真正銘の聖地訪問を楽しみましょう。

photo by Daiki Okamoto
ここまででも、白谷雲水峡の魅力は十分に味わえるのですが、実はその奥にももう一つ、見どころがあります。

苔むす森から40分ほど奥へ歩けば、「太鼓岩」にたどり着きます。ここまでの道のりはほぼすべてが森の中でしたが、太鼓岩の上はかなり視界が開けた場所で、広く屋久島の景色を楽しめます。

登山口から太鼓岩までの往復だと所要時間は4〜5時間ほど。体力や時間などと相談して、行けそうならぜひチャレンジしてみてください。

1日目のアクティビティはこれにて終了。夕方以降は次の日に備えて、ゆっくりと宿で休息をとりましょう。

ライター
岡本 大樹 撮って書くひと

2015年、小笠原諸島で連続ブリーチングを繰り広げるザトウクジラの雄大さに感動。その勢いで旅を仕事にすることを決める。それまでは原付で47都道府県を旅したり、ドイツ留学中にドイツほぼ一周電車旅をしてみたり。仕事では、サイパンの海に潜ってみたり、ベルギーでチョコレート作り体験をしてみたり。現在は人の旅立ちを後押しできるような写真を撮って記事にするべく、奮闘の日々。

RELATED

関連記事