私は1984年の昭和生まれ。土曜日も小学校に通っていたのでギリギリゆとり世代ではありません。大学卒業は2007年で就職氷河期と言われた時代にもギリギリ被らず、日本経済にも恵まれた時代。
社会人になるとあっという間に時が経ち、家と職場を往復する日々。その時私は29歳でした。
「このまま毎日同じルーティーンでいいのだろうか…。」
私は6つのきっかけに背中を押され、旅に出ました。
今回は30歳目前のタイミングで私が旅に出た6つのきっかけについてお話します。
高橋歩の本を10年越しに読み返した
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2003年頃に高橋歩さんの本に出逢いました。何気なく手に取った本でしたが一気に読め、すぐにファンになりました。この頃、世界一周は夢のような話で、その先任者は高橋歩さんしかいませんでした。
「私もいつか世界を旅してみたい」という夢みたいなものを感じながら、その本を何度も何度も読み返した大学時代。
社会人になって何度も引越しを繰り返しましたが、その本だけはずっと大事に本棚に残っていました。
ある日、部屋の片付けをしていたらその本が目に留まり読み返しました。そして、蘇ってきた10年前に感じた熱い思い。10年前よりも確実に身近になった世界一周は、行こうと思えば行ける時代に変わっていました。
そして、影響を与えてくれたその本は、10年越しに世界に旅立つ一歩を私にくれました。
人生80年。人生設計を見直した
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連日仕事で深夜に帰宅し、週の半分は出張先のホテルで深夜までパソコンを叩く日々。
人生80年。私の人生このままでいいのだろうか…。人生の約3分の1を過ごし人生設計を考え直しました。
好きなことを仕事にして突っ走ってきた20代の思いと、30歳目前ではまるで違う思いがあり、将来の不安も感じていました。現在の女性の平均寿命は86歳。
「このまま死んだら後悔する。今しかできないことをしよう。」
人生という長い年表で計った見直しは、旅に出るきっかけになりました。
ひとりで考える時間が欲しかった
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人生設計を見直すための考える時間としてひとりになりたいと考えていました。ひとり旅を選んだ理由は、日本にいれば何かの情報が入ってきてゆっくり自分と向き合うことができないと思ったからです。
旅に出る前は、自分のこれまでやってきたことを封印し、人生を仕切り直すつもりでした。でも実際は、これまでの人生を振り返りながら30歳以降のこれからの人生を考える時間になり、やっと自分としっかり向き合うことができました。
長い社会人生活で貯めたお金があった
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若い頃はお金がないのに物欲があり、とにかくトレンドを追いかけていました。ところが不思議なことにある程度モノを手に入れた20代後半は物欲がなくなりました。
家と職場を行き来する生活と、昇給していく給料のおかげで若い人にはないぐらいの貯金があり、旅に投資する自由なお金を持っていました。
経済的な自由は若い頃にはないものです。大人になってからの旅は、そういった面で旅のスタイルや選択肢が広がるものとなりました。
もっと世界を観たかった
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ひとり旅ができる自由な時間というのは若者の特権のようなもので、社会人になってからは旅行に行くための連休がほとんど取れませんでした。
海外旅行が好きで学生時代から旅行に行っていましたが、ひとり旅は未経験。10代20代前半の若い時に行けなかったからこそ、長い目で人生を考えたら30歳が節目として最後のチャンスだと思いました。
経験値を上げたかった
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「普段の社会人生活では経験できないことがしたい。」
年を重ねたからこそ得る情報や知識、興味があり、世界中の美術館・世界遺産・建築物を巡るという目的がありました。特に私は美術館が大好きで、美術史の流れを現地で感じながら勉強したかったです。
この出来事が自分の人生のターニングポイントになるように、何かを得たいという気持ちがありました。
自分の目で観て感動した日々を過ごしたからこそ自分は小さかったと感じ「世界は広い」という言葉の意味がやっとわかったような気がしました。
子供の頃の家族旅行はめんどくさかったけれど、大人になったら旅行が楽しくなると言いますが、それは生きてきた時間のお陰で知っていることが増えたからだと思います。
ひとり旅をしたことで文化や歴史だけでなく、ひとりで生きていくための術を習得し、今後の人生に活かせる良い経験ができました。
まとめ
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何かを変えたいと自分で気付いたことと、この6つのきっかけが私の背中を押してくれました。
私は30歳になる前に何かを変えたいと思い29歳で旅をしましたが、年齢は関係ありません。
今は世界を旅する人が圧倒的に増え、今私が所属するこのTabippoでも沢山の人が世界を旅しています。私も若者に旅をして欲しいと思う一人ですが、30代でも40代でもきっかけは何であれその年代の旅の楽しみ方があると思います。
私は社会人になってから行ったひとり旅の経験で、これからの自分の人生にプラスになる時間を過ごすことができたと思っています。