ロシア旅行で覚えておくべき8つのことに続いて、シベリア横断鉄道についてご紹介します。ウラジオストクからモスクワまでの9000kmを走る、通称シベ鉄について聞いたことがある方は多くても、乗車した人は少ない。ウラジオから、イルクーツク、エカテリンブルグを経由してモスクワまで行く今回の旅行でも、情報が少なくてドキドキでした。
そこで今回はシベリア横断鉄道で旅行するなら覚えておくべき8つのことというテーマで、知っておくと安心できる実体験をお届けします。
1. 英語はかなり通じない
シベリア鉄道の中も英語はかなり通じません。写っているのは、車両ごとに1人ずつ担当してくれる車掌さん。海外旅行の定番としては、鉄道やバス、ホテルの関係者などは多少は英語が話せますが、ロシアは甘くなかった。最後までロシア語でした。
三等車で会話した20人くらいの中で、英語で不自由なく会話できるのは2人でした。1人は英語の先生で、もう1人はヨーロッパ中で仕事をしてる人のみ。ただ、シベリア鉄道内で高度なロシア語は必要ありませんし、それほど気にしなくて大丈夫です。
2. 三等車は電源ほぼない
車両の中に電源は3ヶ所しかありませんでした。トイレのそば、給湯器の横、そして車掌室です。電源の取り合いにはならないのですが、充電のスピードもゆっくりなので、あまり頼りにはなりません。トイレの横でじーっと充電してたら、見かねた隣のベットのイケメンが車掌と交渉して車掌室で充電させてくれるなんてこともありました。
3. トイレは綺麗
意外かもしれませんが、シベリア横断鉄道のトイレが綺麗に保たれてました。1日2回ほど車掌さんがブラシとバケツを持って、車内を掃除するためです。実はホステルでも同様でして、扉やドアノブが立て付け悪くても、床やシャワールームはピカピカです。
4. 3~4時間に一度駅に停車する
乗降車と車両への補給のために、3~4時間に一度くらいのペースでシベリア横断鉄道は停車します。停車時間は10分ほどで、その間に買い出しやタバコ休憩を挟みます。どの駅にも小さな売店があって、お菓子やパンなどの簡単なものは調達できます。
5. 車内は禁酒だけど、みんな隠れてウォッカ
驚くことにシベリア横断鉄道の中は禁酒です。ノーアルコール。ただ、あくまでも建前的なところがあって、みんな隠しながらウォッカを飲んでます。女性はあまり飲まないようですが、男性はウォッカ飲む、寝る、ウォッカ飲むのリピートで長い移動を乗り切ってました。
日本人は珍しくて目立つので、声かければ一杯おごってもらうことも可能、というよりお酒を飲んでないと「なんで飲んでないんだー!こっち来いよ!」と呼ばれます。