ライター

北海道出身、関西在住。読書と珈琲と文筆と旅を愛する31歳。インドとネパールが大好き。2025年、珈琲屋をオープンし、自家焙煎豆を人々に届けている。夢は旅する珈琲屋兼作家。

旅のルール

好きなものとともに歩くのんびり旅は、自由気ままではあるが、僕はひとつだけルールを決めている。

それは「現地の文化や価値観に従う」ということ。

とくに海外での旅では、自分の中にはない文化や価値観に出会うことも多い。そんな場面に直面すれば、困惑することや、時には抵抗感を覚えることもあるかもしれない。

だけど、異文化に出会う時には自分の常識を押し付けず、相手を否定せず、リスペクトを持ってその土地の空気に身を委ねることが大切だと、僕は思っている。

もちろん身を委ねるといっても、自分の身に危険が及びそうな場合には、きっぱりと意思表示することは必要だ。

だけど基本的にはこのルールを守ることで、旅はより豊かになり、視野がぐっと広がる。

その土地に自分の日常を持ち込む旅だからこそ、いつも心掛けておきたいと思う。

Anuradhapura スリランカ・アヌラーダプラでは、地元の人々とともにお祈りに参加。必ずリスペクトを持って異文化を見つめたい

内省もまた旅

のんびりと旅をしていると、不意に「これでいいのだろうか」と自問する瞬間がある。

ちゃんと計画した方がよかったのではないか。そしたらもっと楽しめたのではないだろうか。そんな不安に駆られる。

そして、その問いはそのまま、日常での自分に生き方に重なっていく。

のんびりでマイペースで、行き当たりばったりなこの性格。果たしてこのままでいいのだろうか。日々もっとキビキビ行動し、計画を立て、人生も計画的に進めた方がいいのではーーー

気がついたらすぐに自己内省をしやすい性格なので、旅先ではよくそんなことを考えてしまう。

しかし、結局答えはいつも同じ。

僕の旅と生活は、このスタイルでいい。このスタイルの方がいい。そう結論が出て、また日常に帰っていく。

それでも毎回不安や惑いが出てくるのは、それもまた人生であり、旅なのかもしれない。そう思って、僕はまたきっと、無計画の旅に出るのだろう。

旅に日常を、日常に旅を

もちろん、僕は旅の中で非日常的で、刺激的な体験をすることもある。海外の旅ではむしろ、その連続かもしれない。

だけど、旅の向き合い方は日常の僕の生き方と同じように、のんびりとしていて、好きなものを大事にしていることに変わりはない。

日常を持ち込む「旅×◯◯」は、その日常が少し特別になり、旅の風景を彩ってくれる。そんな旅の体験を持って帰ることで、好きなものがより広がり、深まる。そして日々が豊かになる。

旅に日常を、日常に旅を。その繰り返しが、僕の旅のスタイルだ。

あなたなら、どんな「旅×○○」を楽しみますか?

Thai 2日常のように、のんびり歩く旅

All photos by Satofumi Kimura

ライター

北海道出身、関西在住。読書と珈琲と文筆と旅を愛する31歳。インドとネパールが大好き。2025年、珈琲屋をオープンし、自家焙煎豆を人々に届けている。夢は旅する珈琲屋兼作家。

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